連帯保証人大国。
日本で連帯保証人をしている人が2000万人、自己破産者が年間20万人、多重債務者(5社以上から借り入れ未返済)150万人、信用情報機構がブラックリストがクレジット系だけで400万人、アパートを借りるときの身元保証名義貸しが1400万人、住宅ローンの連帯保証人が830万人。(数字がかぶっているケースもあるからおよその数字である)
~誰も知らない~「世界と日本のまちがい」~自由と国家と資本主義~(松岡正剛)24p。2008年の本なので、2016年は数字は変動していると思うけど、新聞に入ってくる過払い金を取り戻しますという東京弁護士会のチラシの多さの背景がわかる。身内と知人を「人質」に取る連帯保証人。すべての業界で第三者機関を作って、本人以外に被害が及ばないような仕組みを作りたい。
就職のときに出す保証人も、本人が横領でもしたら弁済の義務が生じるから、保証人になる前に「どこまでの保証人」なのか詳しく読まないといけない。昔から説明書を読まない、テキトーにハイハイとサインしてしまう筆者であったから、父親から「連帯保証人だけは引き受けてはいけない」と何度も言われたことを覚えている。義理の祖父も親戚が町長選挙に出馬、元学校の校長経験者でもあり、教え子たちが投票すると思いきや、実は人望が無くて落選。選挙資金を代弁済した事件があった。書類上、保証人ではなくても「親戚」というだけで、貸した側はどこまでも弁済を迫ってくる。
それから義理の祖父は戦友が金を借りに来たときは、わずかだが渡して帰ってもらった。お金を上げるのが一番安くつくことを学んだ。義理を果たし、被害を最小限に抑え、相手から恨みをもらわないベストな選択だ。「貸せない、帰れ!」と厳しく言えない。
この保証人制度は、そういう人間関係の機微を巧妙に利用して、貸して側が損のレベルをゼロに近づけよう、リスクを取らないでいこうという、景気が上向きで誰も彼もハッピー(そんな時代は人類史上無いが)で、支払いが滞ることもなく(しかし博打と女性への貢は例外)ことが進展すれば、ブログの最初の数字にはならないはずが、現実は厳しい。私の周囲にも自己破産者は何人もいるが、形式的に離婚して負債が配偶者へ行かないよう生きている。その方面に長けた弁護士も多くて、自己破産者が立ち直れる指南をしてくれる。
しかし、そういう知恵をかしてくれる人を持たない人は、おびえながら、家族に迷惑や取立ての恐怖電話がいかないよう、姿を一時消す。ネット社会になり、勝手に自分の住所・氏名や電話番号が盗まれて、印鑑でも押されれば、ある日突然、「保証人ですよね、返してください」と闇金融から書類が送りつけられる恐怖はある。数年前、パソコン通信を契約しているKDDIから、外国から数百円の請求書が来た。あっあのH画像を見て、しまったと思い消したが遅い。瞬間でも数百円。妻から「これ、何?」と追求されるし参ったが、2年放置すると請求を諦めてくれた。郵便代を超えてしまったのだ。連帯保証人とは全く関係ない話であった。
家族の保証人。
お金は貸すほど無いが妻や,息子や娘が困っていれば無理をして工面するが,僕本人はピーピーでも誰一人助けてはくれない。おまけに妻からは「貯金しなさいよ!」と発破が掛かる。その気があっても,これでは到底無理と思うが容赦しない。矛盾だらけだ。家族間の貸し借りはほとんどが戻っては来ない。去年の秋に娘のクルマのドアが風にあおられて開き,隣に駐車の古いセルシオのドアをこすった。こちらは無傷でも相手が修理を要求してきたので見積を聞けば,8万円だと。娘の財布から月末に8万円は無理と言うことで初めて保険を使うことになった。ところが,今度の更新には保険料が昨年の掛け金8万円(車両含む)だったものが13万円に跳ね上がった。あのカスリ事故で3等級も落ちたと言う。ますます娘は払えない泥沼スパイラルだ。また泣きついて来るに決まっている。まったく,家族の全員の保証人みたいなものだ。
他人の保証人。
誰かの娘の保証人になったことを思い出した。以前の住まいの近所の大工の棟梁の娘の就職の時だった。真面目な娘でいい子だったので気持ちよく保証人になった。親からもその娘からも感謝されたし,別に問題も起きず,今では,我々家族も,その大工の棟梁も引っ越して付き合いは無いが,後にも先にも,保証人になったのは,その一度だけでした。就職先でも真面目に務めたようで,今では幸せな結婚生活を送っているはずです。
危ないクリック。
H画像など見ても,メールで請求して来るのは殆ど「脅し」ですね。大抵の人は「ヤバい!」と,パ二ㇰってしまい,クリックして返信などするものですから足がついてしまいますね。知らんプリして放置するかメールを即,削除,または迷惑メールに指定すれば何の問題もないでしょうね。IPアドレスはわかっても,住所や氏名まではわかりませんからね。でも,クリック次第では危ない場合もありますから,気をつけましょうね。
ブラック・リスト。
これまでは「花形」と思われていた弁護士も不景気なんですね。TV-CMまで出して,過去に消費者金融で借金した人を商売のターゲットにする訳ですからね。以前に消費者金融の広告の仕事のお手伝いもしましたが,打ち合わせも,お金を借りに来ている人と同じカウンターで肩を並べてしましたね。変な感じでしたが慣れるものですね。借りに来ている相手も慣れっこなのか他人を意識しませんね。むしろ「借りにきてやってるんだ!」的な感じでした。こちらの方が気を使いすぎていたようです。裏話では消費者金融は裏でつながっていて,ブラック・リストは共有していて,借りれなかったら次に別の消費者金融に行く事も内々でわかっていて貸していたようです。借りた方は,返すためにまた別から借りるスパイラルに陥ってしまいますが,それも承知の上らしいです。またブラック・リストには,何と某放送局や某新聞社や,某大手優良?広告代理店の方々が多いと聞きました。給与待遇の良い職種の派手な営業マンに多いらしいですね。給与の低い人々なら,借りる以前に倹約を考えますからね。
縁の切れ目。
返す当てが無い人が,お金を借りに行くなら「お金をください」とストレートに言うべきですね。じゃあないと,返さなければ詐欺罪ですよね。お金を借りて返さない人は派手好きが多いです。身の丈以上のことを背伸びした結果借金をしなければならなくなりますね。自分が食べて行くだけなら,どんなことをしてでも他人を頼らずとも生きて行けるはずですから。借りるだけなら,まだいいですが,返さない上に,貸した人を恨む人さえいますから驚きです。「あの時,自分が頼んだ額どおりに,もっと貸してくれていれば,こんな事にならなかったのに・・・」?などと。カネの切れ目は縁の切れ目で,兄弟仲も,親戚や友人とも縁遠くなりますね。