同質性志向が、厳しい排除を生む。
生物学でも、多様性がないと簡単にある原因で生物が滅んでいく。食べる植物、動物がそれぞれ違うから種は保たれるのである。単一ほど危ういことはない。企業もそうで、ブログで何度も書いたが「興隆の原因と衰亡の原因は同じ」である。
石炭で大きくなる企業は石油・ガスの台頭で倒産、労働組合で大きくなった旧社会党も、組合員減少で非力な政党へ、原発で大稼ぎした東芝は福島原発の人工的な事故で身売りの危機、フランスアルバ社、ドイツのシーメンスも経理悪化、アメリカの原発建設会社も自己破産。広告をつくるときに写植屋さんといって鉛の文字盤で文字組み作業をしてくれる会社がたくさんあった。パソコン出現で滅びたが、わずかにことしの年賀状で写植でつくるものがブームを起こしているが・・・・。
企業で一軍と二軍という命名がいいかどうか知らないが、今現在、興隆しているセクションがダメになったとき、次に表に出てくる人たちを豊富に持っている企業は強い。それを現在、企業買収でごまかしている。ある時期、経営学や評論家が「選択と集中」(いまでもバカの一つ覚えで書いている学者もいる)を唱えて「儲かる部門」に資源(金と人)を集めて、時間の経過ともに身動きができなってきた。
当たり前である。「儲かるところには、どこの国や企業も必ず参画するからである」。出遅れたら「ヘッドハンティング」で人材を盗む。それでもだめならM&Aである。さらに軍師的な人があちこちに給与条件のいいところに移動している。現代の経済環境はこれに国の経済産業省がどの部門を強化して、世界で競争力を持たせるかの国策をする。エコーカー減税なんてトヨタのために日本国民の税金を投入したようなものである。プリウスとアクアを売るためである。
なぜ、こんな簡単なことをテレビで報道しないか?莫大なトヨタ自動車の広告費・宣伝費がテレビ局の収入・社員の高給を支えているからである。批判ができないようになっている。「莫大な宣伝費がテレビ局の財政基盤であることから、視聴率(電通直営会社 ビデオリサーチ 東京でたった700戸調査 インチキ会社)という嘘の世界で、新聞記事や広告会社の企画書が書かれている。
話の基盤が嘘だから、その上に幾ら論陣を張ってもすぐに崩れてしまう。というか、嘘で人が動いてしまうというほうが現代を言い表してるかもしれない。嘘と言うより「自分の頭で考えない」「権威者に寄りかかる」「ネットニュースを信用する」「大きな声の人についていく(ハーメルン現象)」。
ブログのテーマ「同質性」は、結局、自分の頭で、経験値から割り出して検証する習慣をつければ、まったく時代の違う歴史を学ぶことで修正されると思うのだが。そのためには、「ひとりの時間」をたくさん持ち、SNSを減らすことではないだろうか?集団で読書はできないからである。朗読ならできるけど。集団で洗脳ごっこをしているに日本会議や新興宗教の教祖本みたいなもので、はまる人の共通性は、寄りかかり大好き人間であることだ。そして活字を丸呑みして信用する。「聖書」に書かれていることをまるまる信用するアメリカの福音主義も似たりよったりだが。
世界全体が、排他性を深めている背景に「自然を失って」(自然はみていると多様性そのもの)生きる都会人の落ち着きのなさがある。救いはある。女性の趣味人の大登場である。ここはもう多様性そのもの。絵があり、手芸あり、漫画あり、縫い物あり、写真あり、漬物あり、着物リサイクルパッチワークあり、そこに客として老若女性が群がって売買している。私はパニック障害に効く財布に入れるストーンを探しに行くのだけれど。たぶん、世の中を救うのは、こうした女性たちだろうと思う筆者である。