依存症ビジネス(2016年7月10日掲載)第1回
きょうは、序章ということで昨年7月10日のブログを掲載した。全部で10章あるので、各章ごとに書かれていることを翻案して、今日的な依存症について書いてみる。安部首相も大腸過敏症でゼリヤ新薬のクスリを離せないし、落ち着きない外遊の多さは多動性障害の疑いもある。新しく『依存症ビジネス』として新たにカテゴリーを作りますので、多忙で読めない方はそちらでまとめて読んでください。
「依存症ビジネス」について
「廃人」製造社会の真実というサブコピーで、18歳から32歳までアルコール依存症で苦しんだ著者デイミアン・トンプソンが書いた「依存症ビジネス」(ダイヤモンド社)。
ざっと第1章から第10章までタイトルと副題を並べてみる。こうするだけで著者が何を言いたいかブログの読者はおおよそのことを想像できるはずだ。現代人で依存症になっていない人を探すのが困難なくらいだ。私もブログ依存症、パソコン依存症、活字依存症とも言える。昔は仕事依存、会社依存であったと思う。今は通勤フェチだ。
第一章 社会は私たちを「廃人」にしたがっている ~iPhoneいじりと甘すぎるスイーツに見る病みつきビジネス~
第二章 依存症は本当に”病気”なのか?~環境次第でだれもが(依存者)になりうる社会~
第三章 なぜ自分を破滅に導く習慣をやめられないのか?~病みつきビジネスが利用している脳の仕組み~
第四章 お買い物とヘロインとお酒の共通点とは?~自由市場と依存の関係は18世紀ロンドンで始まった~
第五章 スイーツはもはやコカインだ!~スタバの(フラペチーノ)に仕組まれた巧妙な戦略~
第六章 どこに行っても安く、大量に酒が手に入る世界で~社会をアルコール漬けにするメーカーと販売網~
第七章 処方箋薬がこれほどいい加減とは!~合法的なクスリでもじゅうぶんトベる
第八章 ゲームという新時代のギャンブル~合言葉は(ユーザーを永遠のキャッシュマシーンに~
第九章 「無料ポルノ革命」の衝撃~最新テクノロジーを最大限に活かす無秩序な業界とその餌食たち~
第十章 われらを誘惑から救いたまえ~依存の解毒ですら商売になる時代で~。
ざっと表題をみて、すべての厳密な意味で依存症が無くなったら、文明はなくなるのかもしれないなと思わせる表題である。生まれたときは、母親に依存しないと生きてはいけないし。銃や薬、そして税金依存(政治家や税金で儲けようとする人と企業も含めて)からどれだけ遠くで生きられるか?しかし、一つの国家を維持するのにこんなにお金が必要なのだろうか?
公的な博奕を特権化(独占化)して競馬は農水省、競艇は運輸国交省、宝くじは財務省。博奕で国家は依存症をたくさん作って税収を増やして、天下り先を増やしている。国家とは不思議なものである。一番の博奕は選挙かもしれないが、いよいよきょうが投票日である。
理性的に合理的に考える選挙はもう終わったのではないかと筆者はアメリカのトランプ現象やイギリスのEU離脱、フランスの右翼党首のEU離脱の動きをみて感じている。インテリが喋れば喋るほど、世の中が逆方向へ向かってる気もするのだ。さしづめ、それは自分の現在の感情だけに存症している病気とでも命名できそうだ。しかし、その感情が実は生命の根源でもあることだ。怖い世界になっている。アメリカの銃社会も支えるのは恐怖心だ。
殺人ゲーム。
スマホは子供たちや若者たちを大きく変えてしまった。ゲームもラインなどもそうだ。子供たちや若者たちの依存症は大きな社会問題になっているにも関わらず,アップル、任天堂などと,それに追従するメーカーなど責任をとれない企業ばかり。この辺で解毒企業が現れなければ,この後の社会を担う子供や若者は全員病院に隔離しなければならなくなりそうだ。中途半端な我々世代では,もうどうにもできない処まで来てしまった。何故なら殺人ゲームも,スマホの俗悪アプリも彼ら彼女らの生活の一部?全部?に喰いこんでしまっているからだ。知らない同士が成りすましで接近して出会い系での恋愛からゲームで教わった殺人まで実際に起きている。日本だけの問題ではなく今や全世界に蔓延してしまっているから恐ろしい。
企業責任。
儲かればいいのがビジネスではあるが,社会悪を売って儲けてもいいものだろうか?。他人を食う巨人,それを出来合いのキャラクターと用意された武器で切り刻むプレイヤーたち。かと思えば?スポーツカーを暴走させて銃を乱射して敵?を沢山殺すことで得点を競う。しかもインカムをつけてオンラインで見えない仲間とゲームで戦うことさえ。異様なゲームだ。まるで先日イギリスで起きたテロそのものを子供たちがやっている。今や教育に悪いからとか,ゲームは勉強の妨げとか,良識さえ通らなくなっている。それだけ子供たちの間ではこれらのゲームが常識になってしまった。もちろん供給したのは大人たちで,しかも企業のビジネスに違いない。依存するだろうと想定した商品を世に出した責任も取って欲しい。