筆者のブログトーンとずいぶん違うと思いますが、筆者から彼に「現今の北朝鮮について何か書けない?」というオファーへの返信ブログです。

日本が外交的に弱気で平和ボケをしている、という声がありますが、 歴史を知ってれば、それくらい的はずれな意見はないとおもいます。 かつて日本は強大な軍事力でロシア・中国を下し、その勢いは アメリカが参戦するまで止められないほどでした。 敗戦後に、軍事力を放棄させられ、憲法にその旨を明記するまで 自主独立を許されなかったくらい、世界中から恐れられていたわけです。

日本人も戦後はその趣旨を受け入れ、少しでも再軍備につながることについては 世界中にいちいち申し開きしながらやってきました。 戦後、東西核戦争の危険性が論じられていた頃、 日本はアメリカに対し、核兵器を開発し、西側諸国の核戦略の一端を担うべきかどうか 打診したことがあります。これに対して当時の駐日米大使は 日本は核開発をせず、その費用をODA等に使って、 世界中から信頼と尊敬を勝ち取ることを戦略とすべきであると 返答がありました。

その後の日本は、手を汚さない、 エコノミックアニマルと揶揄されながら、この方針を貫いてきたわけです。 そもそも我々の父や祖父の世代は、子孫が平和ボケして暮らせるために 命をかけたのですから、その世代が存命で、我々が子供の頃は 世界に対して我慢し、腰を低く生きるという空気が色濃く残っていました。 平和憲法も、戦争と関わりたくない、殺されたくないという宣言ではありません。 それはどこの国民でも同じですから。 あれは「もう人殺しはしたくない。敵国といえど焼け野原にするのはしのびない」という 宣言で、やればできるが絶対にしないという宣言だったわけです。

この姿勢は、弱気ととらえられ、日本人自身も自分たちが平和ボケしていると 信じるようになりました。それを真に受けて、目先の日本を飛び越して アメリカと渡り合えると考えたのが、北朝鮮の今回の動きです。 ですが、実は日本人の性格は、優秀な兵士そのものです。 上司の指示・命令を正しく理解し、正確に実行する、 モラルが高く、混乱の中でも、軍の燃料や食料を横流ししない。 現在のサラリーマンは、そのまま最優秀な兵士になるでしょう。 その点は戦前の日本人となにひとつ変わっていません。

今回北朝鮮は、凄まじい速度で兵器開発をしていますが、 もし一発でも日本にミサイルが落下すれば、当初の被害を乗り越え 国民の総意で、一気に軍備と兵器開発を進めるでしょう。 為政者の思惑も、憲法の縛りも関係ありません。 その勢いは、北朝鮮の比ではないでしょう。

https://togetter.com/li/520568 この図は、第二次大戦中に米軍に沈められた日本の艦船を示しています。 どれほど多くの艦船が広域に展開していたかがわかると思いますが、 今日の日本は、当時の国力をはるかに凌ぎます。 直接日本人が手をくださなくても、傭兵に攻撃させることも可能です。 一般人が今と変わらない日常生活をしながら、 北朝鮮を蹂躙することができるはずです。 私は日本が軍事大国化しても、国民生活が抑圧されるとは思いません。 今のアメリカと同じ、むしろ今より明るい気分の時代になるだろうと思います。 ただしそれをやってしまうと、世界中から地域の紛争解決を期待されます。 アジアや中東の国なら、文化的に、アメリカよりはるかに信頼のおける 軍事パートナーだからです。

そして、絶えず戦争し続ける国になってしまいます。それもアメリカと同じです。 そうなってしまうと、歴代政権と国民が我慢をしながら守ってきた 高邁な部分が失われてしまうのが残念です。 今回のミサイル騒動は、技術的にも軍事的にもとるにたりないものですが、 日本人が善意や正気を保ったままで、上記のシナリオを 演じなくてはならなくなるかもしれない、瀬戸際だと思います。

  1. 大和魂とか,大和なでしことか,今では軽々と使っていますが,現代の日本人の根底にもある精神は,昔と余り変わっていないのかも知れません。秩序を守り共生する民族なのでしょう。自分たちが気づかなくても,東南アジアや中国圏からの観光客が一目置くほどですから,間違いないでしょうね。国民の団結力が今の経済社会を形成している訳ですから,一つ間違って有事ともなれば,国民の総意を得る事も簡単かもしれませんが,ここまで来ればもう後戻りすることは意味がありませんね。むしろ,売られた喧嘩は買わずに,相手にしないことでしょうね。一々敏感に反応せずに無視して,独自路線で,もっと先を見据えたほうが得策ではないかと思いますね。喧嘩の相手が居なければ威嚇する必要も無くなるわけです。ミサイルなど何の生産性も無い訳ですから。

  2. 「無言」ほど強いものはありません。一体?何を考えているのか分からないからです。言いたい放題のおしゃべりは自ら手の内をさらけ出してしまいますが,無口の人の本心は見えません。日本も,何か起これば,直ぐアメリカと電話でやり取りしたり,ロシアや中国に,通じもしないお願い事をしたり,おしゃべりのし過ぎではないでしょうか。口は災いの元で,話の内容はニュースになって世界中に広がり,また火種になってしまいますね。もっと落ち着いて冷静に振舞ってほしいものです。如何なる国に対しても,「ご機嫌取り」などしない方が,かえっていいと思いますね。我が国の解決すべき問題は第一に「拉致問題」なんですから。その点ではもっと強く前に出てもいいと思いますね。その際は,この問題と関係のないアメリカとの同盟抜きでの交渉が必要でしょう。脅されてもいいじゃあないですか。こちらが真面な大人の対応を求める限りは,相手もいつまでも「ならず者」では済まなくなるでしょう。対話での交渉は経済封鎖などとの引き換えではありませんね。こちらには全く非がない,一方的な拉致なんですから。米軍基地があるのは我が国が敗戦し占領されたからで,招いた訳ではありません。我が国はアメリカに守られていると思う方も多いと思いますが,アメリカにとっては本土から離れた絶好の前線基地を手に入れたとしか思っていないでしょう。つまり日本はアメリカの防波堤です。国民に納得させる方法として安保条約もあるわけですね。北の狙いも日本ではなく,日本国内の米軍の前線基地なんです。有事には巻き添えを食らう事は間違いないでしょうが,考えていても解決できる問題ではありません。戦争は放棄した訳ですから,独自路線を確立していきたいものですね。男は黙ってのCMではないですが,必要以上に近づきすぎる仲良しも問題ですね。

  3. ゼロ戦パイロットの弟。

    終戦後の日本は敵国だったアメリカを受け入れて,広島や長崎や東京空襲などをはじめ全国津々浦々と一般人への無差別爆撃をしたアメリカを非難するどころか,今では何事もなかったかのように,親しみさえ持って接しています。ところが,パールハーバーなどでは,奇襲攻撃を仕掛けた旧日本軍の非道ぶりを未だに保存展示して米国民の怒りを再燃させています。どちらも狂気の沙汰で戦った時代は去ったと思っていましたが,軍備を見れば,まだ戦う余力を十分に持って準備しています。核保有国などが世界中で,殺戮や破壊で物事を解決していた時代を,また繰り返す可能性を示唆していますね。これでは刀を下げて闊歩していた時代,ガン・ベルトを巻いていた時代と何ら変わらないと思います。世界中が今や「無法地帯化」となりつつあります。その中で我が国は銃刀を持たないモデル国として世界中のお手本にならなければいけないでしょう。そして,これ以上アメリカから最新兵器を買わされないようにしてほしいですね。アメリカのためには成っても,決して我が国や世界平和のためには成らないでしょうから。

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