IR事業(カジノ・国際会議・アミュズメント)のプレゼンテーション

過日札幌で、日経新聞社主催のIR事業に関心を持つ5社を札幌に呼んで、約15分のプレゼンテーション時間を設けた。筆者もホテルへ出かけていって、各企業のパンフレット・チラシをもらい、同時通訳のイアホンを借りて即席でメモをしてきたので公開します。こうしたプレゼンは全国各地で誘致に熱心な自治体で開催されるはず。有力な苫小牧(新千歳に近い)では、すでに2社がPRのためショールームを設けたと言っていた。下記の要約は当日のスライド・パンフ・演説の速記メモを加味して書いたもので間違いがあればご容赦願いたい。3社を選んでみた。

ちなみに北海道新聞の世論調査では、カジノ誘致に66%の苫小牧市民は反対である。カジノ&国際会議&ショータイムと年寄りでもわかる日本語で表記願いたいものだ。IRはインテグレイリティド リゾートの略。(統合型リゾート)


シーザーズ・エンターテイメント 上級副社長

ジャン・ジョーンズ・ブラックハースト

シーザース・エンターテイメントはIR事業者として80年以上にわたって、業界を牽引してきました。世界の55カ所で施設を運営してります。利用するお客さんの数は1億1500万人に及びます。ラスベガスでも50年以上前に「シーザース・パレス」を作り、2017年ではラスベガスの人口を270万人にまで増やして地域活性化・雇用や人口増加を牽引してきました。北海道でのIRプラン事業のコンセプトは「spirit of forest」です。豊かな自然の中で、森の中で世界基準の会議施設や心からのおもてなし、多彩なエンターテイメントをして、家族全体が楽しめる空間を創造することです。魅力ある観光地として北海道観光を促進させ、地域社会の活性化に寄与しようと思っております。さらに、IR施設で使う備品の調達は地元から食品や飲料、物販など26000billionを地元企業から調達する予定ですので地域にも経済的な利益をもたらすでしょう。社会的な責任を踏まえたシーザーズ・エンターテイメントのビジネスは、テクノロジー自体はツールとして考え、人による対応がIR事業の根本にあると考えております。そのためにゲーミングについても責任ある教育を30年前から施しております。現在、ゲームに携わる人は52518人、71396時間のトレーニングをしております。すべての従業員に対して、ゲーミングに関するトレーニングを徹底しております。さらに企業のCSR(企業の社会的な責任)についても毎年「people planet play」として公表をしており、こうして地域社会と緊密な連携を取りながらIR事業を推進します。それでは、弊社のPR動画を御覧下さい。


ハードロックジャパン  代表取締役社長  アド・マチダ氏

(ハードロックカフェを知っている人は、この会場でどのくらい?と質問。約3分のⅠが立つ)

1971年にロンドンで1軒のカフェから弊社は始まりました。いまでは、世界にカフェ・ホテル・カジノまで幅広く手掛けています。ブランドモットーは

LOVE ALL-SERVE ALL

TAKE TIME TO BE KIND

ALL IS ONE

SAVE THE PLANET

  1. 現在、75か国以上で200店舗を経営しています。そこで培ったノウハウを日本のために来日35年の信頼で新たなステージへ向かいたい。そしてワールドクラスのリゾートをつくりたいのです。外国人が北海道に来て、初めて体験できるリゾートを作りたいのです。リゾートは、ただ持ってくるだけではいいものではない。ことしでハードロックは36年になり、東京はじめ6か所で運営してます。
  2. なぜ、北海道なのかです。今回第70回さっぽろ雪まつりに協賛させていただきました。音楽では初音ミク、キャリーぱみゅぱみゅ、Da Punp、MIYAJIをコラボさせました。さらにハードロックファミリーライブも実施、これまでステージに上がることのなかったバンドに出ていただいたり、耳の不自由な障碍者も招待して音楽を体感させることもしました。コンサドーレ札幌のチアガールのスポンサーにもなり、女性を応援しています。 FUTURE IS MINEの精神で。
  3. 青少年育成のため東洋大学に寄附講座も支援しています。前社長のポールベリザーリの言う「社会的責任」の実現です。

ハードロックのコンセプトは「一緒に街づくりをする」ことです。現在、ハードロック苫小牧支店には、弊社のIRの情報発信拠点を設けています。地元のデータベースづくりです。現在、道民の60%はカジノに反対していることは知っておりますが、我々はまだまだIRについて情報発信不足です。なので、今回の日経新聞のフォーラムは大変重要なものと認識しております。それでは、ビデオをどうぞ。


メルコリゾート&エンターテイメントジャパン

熊谷

弊社のCEOローレンス・ホーは、日本が世界に誇るIR(統合型リゾート)を開発します。マカオで最初にIRを創出して、アジア人の趣向や好みに熟知している、香港に本社を持つ従業員2万人の会社です。2016年には米国ナスダック上場、時価評価額は1兆円にのぼります。

マカオの「シティー・オブ・ドリームス」の建築を含めた革新性は、マカオ政府もメルコ・リゾートを優良なIRオペレーターとして評価しております。マカオのゲーム収入は3.7兆円で、マカオの財政を黒字にしております。しかし、ゲームのエリアは3%にしか過ぎません。97%は、ホテルや食品・衣料のシッョッピング、会議場やアミューズメントです。

IRの訪問にはVIP(短期滞在型)とプレミアム(長期滞在型)がおります。プレミアム会員は、周遊する人たちです。メルコはプレミアム会員を対象により多くの人を長期に、滞在者の要求にこたえる場所として、その旅を支援する卓越したホテルを作りました。ホテル評価フォーブストラベルガイドで5つ星獲得、食事でもミシュランガイドで6軒で10の星をいただきました。

エンターテイメントでも、水をテーマにしたショーでも550万人を動員させた実績から、子供たちもIRで楽しめる場所にしたい。

ゲーミングにしても、①責任ある従業員の教育と②最先端の技術を活用して、一緒に働く同僚もパートナーとして考えることが大事だろうとも思います。

マカオでは8割が現地で雇用し、女性の比率が高いです。さらに、社会貢献として2018年の香港マカオの台風で、メルコ社員2500人が後方支援に参加し、感謝されました。

メルコは、北海道のコミュニティと連携して、プレミアム会員を積極的に連れてきます。北海道の未来を共に歩んでいく観光地にするよう一緒に働きたい。

 

  1. 実現したとすれば北海道観光も変わりますね。しかし、この道のプロらしき人は道内にはいませんから、専門業者がそっくりパッケージで持ってくる事になるのでしょうね。今、子供や青年たちの間でゲーミング症候群が世界的な問題になっていますが、IRもゲーミングの部類ですね。競馬・競輪・競艇・オートバイレース・パチンコなどは貧乏人でも遊べますし、また貧乏が故にハマるゲームでもありますが、カジノとなればある程度はお金や時間に余裕の或る富裕層の旅行者の人たちの遊びですね。小旅行すらなかなか出来ない我々一般人の目からは全くの別世界ですね。雇用創出にはなるのかも知れませんが、実現したなら果たして?北海道にお金はどれだけ落ちるのでしょうか?リスクが大きく無ければ良いのですが。そしてIRは本当に北海道の未来型観光なのでしょうか?IRの他に観光へのアイディアは無いのでしょうか。

    • 苫小牧選出の道会議員と商工会議所が鈴木知事とタッグしている(メディアでは明言していない)構図で、後ろに電通と日経新聞が支えてます。そして暴力団とパチンコメーカー、警察の天下り先が増えるので(○○協会どんどんできるから)。さらに金融機関も金の出し入れ作業に関わるので喜ぶでしょう。地元の雇用といいいますが、パートや契約社員であてになりません。苫小牧市内の居酒屋やコンビニも人手不足、時給高いカジノに取られたら、市内のショップ壊滅しますよ。元観光大臣も音頭取ってるし、北大経済学部教授もいましたから、パネラーで謝礼もらって小遣い稼ぎ。苫小牧の街中を歩いていないのでは?

  2. もしも、あの苫東に不夜城のような街が出来たと想像したら?異様な光景ですね。プライベートジェットや飛行機や船でやってくる富裕観光客は道内観光ではなくカジノのある統合型リゾート一カ所に滞在する事になるのでしょうから、実現したにしても道内の各観光地には余りメリットは無いでしょうね。全く新しい街が一つ誕生するようなものなのでしょうね。年金生活者には全く関係の無い話ですが。

    • 欲しい場所はニドム側で森林の中にカジノです。苫小牧港は大型クルーズ停泊させる場所にします。いずれにしろ、新千歳空港に近いということが売りでです。今月道内の空港を一括管理する会社が決まります。現在の北海道空港を母体にした企業グループに決まるでしょう。赤字空港も傘下に入ります。関西空港管理のフランス系会社が辞退をしましたから(大波で関空乗客孤立事件で、人数把握できず、経営の基本がなっていないと烙印)。年金生活者をめぐる報道が最近、多いですね。70歳でも働け、やれ2000万円貯蓄だの。大して貯蓄なくても老後は安心な国家にという目標はなくなりました。自営業者の中学のクラスメートと話しました。朝は4時に起きて150軒の牛乳配達、奥さんは午前中、弁当会社へパート。年金低いからなあとぼやいてました。

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