先週、『野生生物の保護管理の重要性』の勉強会に出てみた。ブロガーの私は札幌生まれながら、知床はおろか利尻・礼文島、天売・焼尻島、奥尻島はじめ北海道の自然についてお恥ずかしいくらい無知。行ったこともない。羊締山も見上げるだけ、旭岳にも行ったことない、黒岳ロープウェーもない、ニセコへスキーに行ったこともない。本当に私は道民なのか?と疑わしい札幌っ子だ、世界市民だとは思うが・・・。いつでも行けると思うと動機がないと行かないものである。元々、札幌の周りは自然だらけだし。そんな私がヒグマの話をする。ヒグマの生息数は推定全道で2244~6476頭(道と環境省)で昨年827頭が駆除されている。札幌市内では18頭が駆除された。駆除したとき抗議の声が本州から多く出てくる。『かわいそうだ』と。

ことしの8月8日、ヒグマが札幌南区の住宅街に出てきた。近くに小学校もあって、警察・消防・市職員・ハンター(高齢化してい)が集合して対策を練った。ドングリの実など不作のときは街場に出てくる、さらに『ソーセージ現象』と言って味の濃い食べ物を一度食べるとその味が忘れられず、味への執着心の強いヒグマはまたソーセージを求めて出てきて、住人との遭遇機会が増える。しかし、である。ヒグマがどこにいるかで行政機関の管轄が違うのである。きょうの勉強会で学んだ。

たとえばヒグマが国道上にいたとすれば、国道の管轄である国土交通省・北海道開発局、道道なら道庁だ。学校の敷地に入れば札幌市教育委員会、森の中に入っていけば環境省や林野庁、また銃で撃つ場合は銃の届け出業務と殺傷なので道警だ。線路に寝ていればもちろんJR北海道だ。それぞれが協力し合うのだろうけど、縦割り行政がそのまんまヒグマの出現についても見事に応用される。ヒグマからしてみれば、そんなの関係ないである。腹が空いたである。きょうの勉強会の結論は、そういう現場で最終的な指揮を迅速に取れる人、こういう人が絶対的に不足していると言っていた。そのヒグマを観察して次の行動が読め、即座にどうしたらいいか総合的に判断できる人だ。勉強会のテキスト最終ページに書かれていたワイルドライフマネージャーだ。NHKのテレビ番組名みたいだが、縦割りを横断できる人材だ。則を超えられる人材というわけであるが、ヒグマや渡り鳥たちや海の魚たちなど自然は簡単に人為的な組織や国境を越えていく。ワイルドライフメネージャーはそうした自然の理(ことわり)を理解して、自然体で振る舞える人間と言えるかもしれない。

  1. 子どもの頃、雪の季節に竹馬の友と二人で、何やら黒くてデカイ動物を遠くに見つけ、猟師のおじさんの家に駆け込んで「熊が出た!」と。鉄砲担いでカンジキ履いて追っかけて貰ったけど、足跡を辿ったおじさん曰く「猿だよ」と、追跡をやめました。それにしても大きな猿のようでしたが、子ども心に、どうしても納得出来ませんでした。

  2. 人間に法律があるように、動物の間にも、それなりのルールがあるのでしよう。そもそもの人間が自然を壊しているのに、 動物達の言い分には耳を貸そうとしません。もしも動物達と会話が出来たら、お互いのテリトリー争いなど起きなかったのでしようね。

    • 人間も動物だという認識が忘れているのかもしれませんね。その視点から見ると自然も違って見えてきます。

  3. 動物も知らないところで縄張りを決められ、行動の自由を奪われているのでしょうね。トランプ氏では無いですが、熊に来て欲しく無いなら、壁を作る事ですね。ただし人間も壁を越えては行けませんね。勝手に法律を作るのには迷惑ですね。働き方改革なんて?それぞれのやり方がある訳で、政府の法律通りに働いたら、全然売り上げになりません。個人の流儀まで法律で縛ると、ますます不景気になりますね。アベノミックスでは無くてアブナミックスですね。

    • 行動の自由を縛られるのはキツイ。おっしゃる通り、好きなこと(たとえば仕事)をしていれば、時間なんて関係ないですからね。嫌々仕事をしている人たちが出した法律が働き方改革だと思いますよ。文書改ざん仕事はイヤだという意思表示でしようか?政治家も本来の仕事を千葉県知事同様、したくない(できる能力がない)人たちのための法律でしょうね。シロアリの集団です。

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