オリンピックは世界のお荷物。東京開催中止を(5年前のブログ)
オリンピックは世界のお荷物イベント!東京オリンピック中止したら?
Posted by seto
舛添前東京都知事時代に書いたブログ。涼しい札幌でマラソン開催を決めたバッハIOC会長。このIOCも実は金まみれの組織だ。アメリカのNBA放映が9月10月にヤマが来るから東京五輪は時期をずらされて真夏の開催になった。アメリカのTV局からIOCに入る金を最大限にするためだ。1932年まで放映権をIOCに1932年まで173億ドルを支払う約束をしている金まみれ団体だということ。
オリンピックは世界のお荷物イベント!?
中止
1944年
ロンドン
イギリス
14
1948年
ロンドン
イギリス
15
1952年
ヘルシンキ
フィンランド
16
1956年
メルボルン
オーストラリア
17
1960年
ローマ
イタリア
18
1964年
東京(予算を遥かにオーバー)
日本
19
1968年
メキシコシティ(流血の大規模デモ発生)
メキシコ
20
1972年
ミュンヘン(選手村でテロ事件発生)
西ドイツ
21
1976年
モントリオール(開催費用は予算の8倍。大赤字)
カナダ
22
1980年
モスクワ(ソ連のアフガン侵攻でボイコット)
ソ連
23
1984年
ロサンゼルス(市自身は開催拒否、詳細は下記へ記す)
アメリカ
24
1988年
ソウル
韓国
25
1992年
バルセロナ
スペイン
26
1996年
アトランタ
アメリカ
27
2000年
シドニー
オーストラリア
28
2004年
アテネ(当初予算の16倍)後にギリシャ財政危機
ギリシャ
29
2008年
北京(施設建設で強制的な立ち退きで泣く住民)
中国
30
2012年
ロンドン(当初予算の5倍)
イギリス
31
2016年
リオデジャネイロ(ブラジル大統領辞職・五輪開催反対デモ)
ブラジル
32
2020年
東京(森VS猪瀬、国立競技場、エンブレム、舛添都知事)
日本
オリンピックを一覧表にしてみた、コメント入れて。『ニューズウィーク』2016年2月2日号に『五輪はもはやお荷物なのか』という特集記事がある。オックスフォード大学経営大学院が1960年~2012年まで開催された五輪の予算を調査したものだ。予算資料が非常に入手しづらく信頼に足りる数字が難しかったが、すべてのオリンピックが予算をオーバーしていた。平均179%だ。しかも、オリンピックは政治そのもの、国税の大量投下がないと成立しない。アテネなんて野球場を無理やり作って、いまはどうなっているか。日本のマスコミは監督は誰だとか選ばれる選手はああだこうだとうるさいが。
奇妙なことに64年の東京大会を含む3分の1の大会ではデータを入手できない現象があった。税金を大量に投下するイベントなので『お金の収支を隠す癖のあるイベント』だということ。なぜなら、明瞭にしたら国民が怒る・『やめてしまえ!』という運動に発展、その責任を問われるからだろうと推測する。
唯一、ロスアンゼルス大会は、当初、市自身は立候補を拒んだが、IOCは民間団体でも立候補できるように規約を急遽変更して、広告代理店を大幅に関与させて、放映権料を民間企業の負担させて(電通の関与が始まり、旨みを知る)、さらにロスアンゼルスはインフラが元々整備もされていて、施設建設費が少なくて済み、2億1500ドルの黒字にした。商業オリンピックの始まりだ。
IOC委員も各種接待、金銭授受で開催地競争が激しくなればなるほど儲かる仕組みだ。開催都市視察と名を借りての大名行列で、袖の下を渡す国も多いし、それをまた『隠す』。国自身が金を渡せば問題になるから、広告会社を経由したり、広告会社は直接責任が来ないようダミー会社を使う。危なくなったら潰せばいい。すべては結果オーライでいこう。しかし、新施設は壊さない限り、維持管理費が税金や自治体の負担で財政を圧迫し続ける。ゼネコンや電通は知らぬ顔である。儲けたら後は野となれ山となれだ。日本中でバブル期、作られたテーマパークが不動産や建設会社が地方財政を猛赤字化したことを思い出す。企画書では、開催終了後は、こういうイベントで使えますと文章を加えてJOCの歴々の素人を煙に巻くのはお手の物。
今回のフランスから発表された東京の誘致運動での金銭渡し疑惑はたぶんこの例だろうと思う。しかし、これには税金が投入されている。招致運動の企画書、制作物には電通が強く関与している。テレビ局がどこまで事件を掘り下げられるか見ものであるが、たぶんできないだろうと思う。トヨタやKDDI、パナソニックなどテレビ局のゴールデンタイムがほぼ電通で買い占められ、BS放送のCM枠も抑えられてるから、できるとしたら経営の半分を購読料と不動産収入で持っている新聞だが・・・。
しかし、この時代にまだ『平和の象徴 オリンピックって必要なの?』という問いかけだ。広告会社とゼネコン、警備会社、ホテルや飛行機会社、テレビ局(バカ高い放映権料を主催者に払うから入るCM代金と釣り合うか微妙)。残るのは借金のヤマ。次々と世界で難民発生、中流階層の縮小、貧民の増加の時代に、現実に目隠しをするイベントやってていいのだろうか。もう世界は目を覚ましてもいいと思う。各競技の世界大会があるわけだから、そこで記録を競ったら安くて済むし、冬のオリンピックは中止した方いい。スキーをしている国は圧倒的に少ない。ワールドカップがある。
しかし、サッカーのワールドカップの主催国決めやFIFAはIOC以上に腐臭を放っている。元アスリートがJOCやIOCやFIFAの理事に沢山なって生計を立てている。現役のときと違って、共通は人相が悪くなってきていること。悪相にはなりたくないものだ。
先日急死した建築家サハ・ハディト女史、前の国立競技場のデザインを巡る裁判も解決していない(国立競技場突然の不採用の件が、心労で心臓病併発の引き金になってる可能性あるし、現在、ドケチ醜悪なヘナマずるい升添都知事がメディアを賑わしているが、これも東京オリンピック税金不明朗大事件を矮小化するための政治的な関心移動戦略の匂いも筆者にはする)。
坊主の孫。
新型コロナウイルスは人類にとって今世紀最大の災いではあるものの、私たちに、いろいろな警告を与えてくれました。オリンピックに代表されるスポーツの世界にも、これまで常識と思わされていた大規模な開催や観戦の方法にも影響が及んでいます。選手たちへの法外な契約金や団体や球団組織運営にも警告しています。新型コロナウイルスは確かに史上最悪の人災ですが、歴史を転換さえできる良き副作用にも成り得るのではないでしょうか。私たちも、経済活動を一時停止に追い込まれ、仕事も無く大変困った事は事実ですが、予想だにしなかった事態によって時代への危機感を持つようになった事はプラスだと思います。世界中の人たちが、大のお祭り好きだったこれまでの時代から、少し冷静に考えさせてくれた新型コロナ禍は、新しい時代への転換期への序章なのかも知れませんね。
昔の少年。
それにしても今回の東京五輪は最初からいわく因縁付きでしたね。開催地レース、マークエンブレム、競技会場、そしてコロナで延期か?中止か?と。たいていの悪い事は三度あると言いますが、三度どころではなく、未だにくすぶり続けています。毎度の事ではありますが開催に関して利害関係も絡み泥沼化してしまいましたね。優柔不断な関係者たちには予想もできなかった新型コロナウイルスが突然現れ、ここらで最終決断を下すのでは無いでしょうか。