貧乏人の私にお金を借りに来た人がいる。貧乏人のお人よしで、カフェ代金を毎回奢っていたので、その延長で私がお金持ちっぽく誤解された可能性もある。本当の金持ちはケチが多い。計算づくで生きているようで、特に本州から転勤で来ていれば、どうもケチ文化を背負ってきているようでダメだ。偶然、読んでいた司馬遼太郎「街道をゆく38」オホーツク街道(朝日新聞社)に、「北海道のひろい空の下にいると、気分までが大きくなる。住む人にも、影響があるのではないか・・・・・北海道の人というのは、どうも心の輪郭が本州人よりも一まわり大きいようだ」(同著77p)。それだけではないと思うが、携帯が鳴る「久しぶりです、近くでお茶しません?いい話もあるので」と。大手の広告会社を辞めて独立した人だ。いろんなもうけ話と資料を見せられたが、どうも胡散臭い。で、帰り際「ところで3万円ほど借りれないか?スポンサーが東京からきて、ススキノで接待しなければいけないんだ」「残念だが、私は貧乏サラリーマンでカツカツの暮らしをしているんだ、申し訳ない」と断って店を出る。

もう一人は、向こうから電話が入る。国体でフィギアスケートの県代表になった男だ。父親が具合悪くて、九州に帰らないといけない。」あれこれ家庭の経済事情を話してくるが、後ろポケットにスポーツ紙競馬情報が押し込まれてあった。以前は「妻からカードを取り上げられて小遣いがないので2万円貸してくれ」と言われた。競馬のし過ぎだろうとはつきりわかるが、有名私大を出て、子供のいなくて教育費も使わないのに、自分の財布の養育費に使っているんだね。

最後は、デザイン会社の経営者。彼も競馬狂いだった。私の両親が亡くなり、実家が空き家で、庭もあるので「その家を買いたいのだが、どうだろうか?」「妻が野菜ソムリエでハーブなど植えたいらしいのだ」彼の提示する金額を聞くと妥当な売値だったから「売ろうかな」と思った。「その前に今いるマンションの荷物を全部、私の家に移動できないか」と相談された。よく聞くと、ローンの返済が滞り、金融機関から売りに出されて、マンションを退去しないといけない事態になったんだ」と。読書家で頭もいい奴だったが、競馬狂い。社員に聞くと給料も3か月未払い続きで泣いていた。私に「やめたほうがいい」と諭された。

男の3人とも貸せなかったが、これが女性からのオファーだったら全部断れただろうか?自信がない。

  1. 10万とか30万とか貸した事は何度かあります。しかし返して貰う時の方が大変ですね。催促すると恨まれたり逆ギレされたりしますからね。貸す時はあげるつもりで貸さなければいけません。それが出来なければ貸さない事ですね。

    • 1マ円でも2万円でもあげるほうがいいと言いますね。失恋で北海道を逃げ出して岡崎で風来坊をしていたとき、アルバイト企業で1万円を貸してくれと言われ貸しました。その後北海道に戻った私に「金がないので、このブレザーを代わりに上げます」ともって来た人がいました。岡崎支店から札幌に戻った時だとおもいます。私はもう辞めてましたが。

  2. 仮癖のある人は大抵ギャンブル系にハマっています。パチンコも競馬も、かけ麻雀もありますね。女性の場合は着物の通販などにハマって借金返済に借りる場合もありましたね。お酒も借金を作るくらい好きになると大変ですね。

    • 寸借する人もいました。100円や1000円単位ならいいのですが。「出すふりをして、とりあえず財布だけ出すと見せて奢ってもらんだ」と豪語していた若者いました。会社の中では外注先からキックバックされていて、風俗通いややワイン通になってましたが、いま金銭的に苦労しているみたいです、風の便りですが。元々、貧しく働きなhら夜間大学に通っていたんですが。野心家で起業するガッツあるんで、資金提供できる相手が探せればうまくいくと思うのですが。キャンプブームに狙いを定めて企業起こしました。

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