何が何でも戦争だけはしちゃいけない(黒澤明ほか多数)
Posted by seto
黒澤明「生きる言葉」(PHP、黒澤和子194p)。「どんな理由があっても、戦争だけはしてはいけない」「自分の大切な人が殺されそうになったら反撃しないのかって、よく反論されるんだ。そういうことじゃないんだ。戦争というものが始まってしまうと、虫も殺せなかった人間が人を殺し、こころ優しい人間も身内を守るために鬼の形相になる。戦禍の中では自分が生きていくだけで精一杯、人間が人間でなくなるから怖い」「戦争を始めるのは簡単だ。でも巻き込まれた人間の心が立ち直るまで、さらに世代を超えて累々と悲しみは続くんだよ」
娘さんの和子さんが父黒澤明の残した言葉のアンソロジー集から。
ゼロ戦パイロットの弟。
親子程に歳の離れた、今は亡き兄は師範学校を優秀でしかもスポーツ万能で教師を目指していたのに真珠湾攻撃移行,両親にも内緒で自主退学して予科練に志願し海軍飛行兵に。しかし父は戦地には行かず陶芸の商売を諦めて母の兄が経営の東京下町の軍需工場で潜水艦の冷却装置の製造部門に。戦争は人の一生を一瞬にして変えてしまいます。兄は私の顔も知らず特攻の訓練に明け暮れ、生き残って復員した時に初めて対面。髭面のオッカナそうな、どこかのオジサンが突然威張って我が家に居つくようになりました。生き残ったから良いものの、もう少し戦況が長引けば間違いなく命を落としていたでしょう。父は、どちらかと言えば戦争を嫌って、自分自身生きる為と家族を養う為に商売替えしたのでしょう。親子でも自分の置かれた状況によって考え方も大きく変わるでしょうね。その場にならなければ自分がどのような行動をとるのか?は分かりません。また有事はいつ起きるかは分かりませんから、今現在の時点でどうするか?は言い切る事は難しいですね。最近は我が国周辺もザワついて来ましたが、有事にならない事を祈るばかりです。
seto
戦争は人の一生を一瞬にして変えます。体験者が語る話はすべてそうで、生き残った人も家族や友人を失って、生涯、そのことに苦しめられます。なぜ、自分は生き残ったのかと。戦地で夫を失った女性も暮らしをどうしようかと保険外交員になった人も多かったです。戦死しても残された家族に死亡保険金を払ったのでしょうか?国は兵士に保険会社を通じて保険料を払ってました。徴兵保険。しかし、民間生保は戦後、戦死者の誰にも払っていないはずで大もうけをしました。富国生命、東邦生命(倒産)ほかにもあると思うますが、この辺の記事が出てきませんね。隠したいことなんでしょう。生保は広告主として美味しいからです。戦費がいくらかかって、民間のどの会社へいくら払って儲けさせたのかも大々的に報道しません。一番大事なところです。36号線に自衛隊の車両が通りますが、私は車体に企業名やタイヤのマークとか探しますが、隠しています。隠すように作っています。情報の大事なところが隠されているのであれば自分で探すしかないのがこの国の現状ですね。