心臓にガンができないわけ。
心臓にガンはできない。私はその原因を『あれだけ動・静脈が流れているから、ガンになる暇はない。毎日毎秒心臓の筋肉は動いて血液を流しているからね』と思い込んでいた。間違いである。福岡伸一ハカセ著『できそこないの男たち』(光文社)(243p)『心臓の細胞は生後2年ほどたつと、分裂することを停止する。だからその後、もし心筋梗塞などによる酸素不足で心臓の細胞が死ぬと、細胞は二度と再生されないことになる。細胞の分化と停止。…一方、細胞がもはや分裂して増殖しないゆえに心臓は決してガンになることはない。なぜならガンとは細胞分裂が制御できなくなる病気だからだ』生後2年で、心臓の細胞分裂が停止するなんて初めて聞いた。びっくりである。しかし、2歳でできた心臓の大きさがそのまま成人や老人まで続くとしたら、幼児にとっては大き過ぎで、成人にとっては小さ過ぎないか?ゴムまりに空気を入れると大きくなる原理が心臓で働いているのだろうか。いわゆる心筋が伸びる状態だ。49歳のときに急性心筋梗塞になり、最初の病院で誤診で帰され、次の日、近所のクリニックで発見・救急搬送されて即ステント入れて冠動脈を広げた私。発見の1日の遅れが私の心筋の30%の壊死を招いた。循環器の医師3人に『壊死した心筋は、早足で歩いて血流を良くすれば、壊死部分が細胞分裂をして増えるのだろうか』と聞いた。3人ともノーであった。福岡センセイの言うとおり、2歳で心臓の細胞分裂は停止しているのだとしたら壊死部分の回復はないことになる。私はてっきり心臓も普通の筋肉同様、細胞分裂を続けていると思い込んでいた。不思議な臓器である。お母さんのお腹の中から始まって、その鼓動を止める死まで昼夜間断なく血液を全身に送り続ける臓器だ。心筋壊死で疲れやすい体にはなったが、70%の心筋があれば日常生活に不便はない。しかも、心臓にはガンは生じないというから凄い。たとえ血流にガン細胞があって心臓の中を流れても心筋には留まらないということだ。
国内の心臓移植手術の現状について報告文書がある。心臓移植研究会がまとめたものである。心臓移植を待ってる人が国内に600人前後、特に子供を中心に多い。もう4年以上待っている人が大半で、1億円以上の寄付を集めてアメリカへ飛び立ち、移植を待つ子供も多い。
http://www.jsht.jp/registry/japan/
アドマン。
初めて聞きましたし、初めて知りました。臓器にはからっきし無知ですから仕方が無いとは言うものの、そう言えば?同じ臓器でも『肺ガン』、『膵臓ガン』、『肝臓ガン』、『胃ガン』、母も『大腸ガン』で亡くなりましたが、そう言えば『心臓ガン』って聞きませんね。人間は全て細胞で出来ていて、どこも同じと考えて居ましたが、細胞分裂をしない心臓ですか?。と、言う事は、他の臓器も細胞分裂を停めればガンには成らないのか?と素人解釈してしまいますが、それよりも、むしろガン細胞そのものの細胞分裂を停められれば良いのでしょうが?、ガンを無くす医療は未だ不可能な領域なのでしょうね。
seto
人体って不思議ですね。ガン化する臓器もあれば心臓のように、心筋梗塞はありますが、心臓がんはない、できない。がん細胞が付着しないのでしょうか?来月、心臓のカテーテル検査なので主治医に聞いてみます。ガンをなくすことはほぼできないと思います。生命細胞と相即不離ですから。ガンがなくんるということは命もなくなることになると思います。ダマシダマシ生き続ける。長生きでガンで亡くなる人が多くなってます。細胞が老化して、免疫力減るとガン化しやすいんでしょうか>?