死去年齢(41歳~60歳)を調べてみた。
この年齢になると身近に何人も思い出される人がいる。バブル崩壊で自営業の不動産業で資金繰りつかず自ら命を絶った近所の知人もいる。ローンもきつく、生命保険を支払いに充てようとしたのである。前にも書いたけど有名だろうと無名だろうと死は公平に分配されている。人間の価値は同じである。自分の年齢よりも早く物故された人たちをみていて感無量だ。平均寿命の短い昔ではあったがね。幼児死亡率が異常に高くて、結果として平均寿命が短い。夏目漱石は49歳なんだね。早熟な文学者たちが明治に多い。二葉亭四迷も。
41歳 葛西善三(肺結核) 今川義元 森有札
42歳 上田敏(腎臓委縮) 田宮次郎(銃で自殺)
43歳 若山牧水(肝硬変)坂本九(日航機墜落事故)
44歳 直木三十五(脊髄カリエス)
45歳 二葉亭四迷 江利ちえみ(吐しゃ物詰まり)三島由紀夫(割腹自殺)梶山李之
46歳 F・ザビエル 高野長英 原民喜 中上健次
47歳 織田信長 大久保利通 小山内薫 夢野久作
48歳 三木清(獄中死) 寺山修司 林芙美子 聖徳太子 上杉謙信 渡辺崋山
49歳 太地喜和子(自動車事故) 夏目漱石 西郷隆盛 堀辰雄 山下清 坂口安伍
50歳 岡倉天心(尿毒症)岩崎弥太郎 松尾芭蕉 野口英世(黄熱病)
51歳 源頼朝 武田信玄
52歳 石原裕次郎 美空ひばり 向田邦子(飛行機事故)
53歳 道元 佐久間象山 陸奥宗光 有吉佐和子
54歳 天地茂(くも膜下)立原正秋 最澄 小泉八雲 明智光秀
55歳 大川橋蔵(結腸ガン)吉野作造 山東京伝
56歳 吉田満 小村寿太郎 萩原朔太郎 越路吹雪
57歳 大松博文 松尾和子(脳圧迫) 寺田寅彦(悪性腫瘍) 北原白秋 菅原道真
58歳 岸洋子(敗血症)高田屋嘉平 中川一郎(自殺) 山頭火 尾形光琳 大原総一郎(倉敷レーヨン)
59歳 明治天皇 クラーク博士 横井湖南 開高健 中里介山 五味康祐
60歳 藤山寛美(肝硬変) 森鴎外 菊池寛 日蓮
アドマン。
時代を駆け抜けた人達ですね。私など凡人には長生きが多いのは生きる上で無理をしないからでしょうね。自分では若い頃から相当無理をしたように思えても、先人達に比べればその比では無さそうです。若くして亡くなったとしても『人生に悔いなし』でしょうね。最期を病で苦しんだ事は有ったとしても、自分の選んだ道を一心不乱に駆けぬけた爽快感は有ったのではないでしょうか。
seto
50歳で定年もいいですね。現役のときから遊んで趣味をたくさんないとね。突然、病に侵されたりすることもあるから、それを考慮して趣味は10代から始めるべきですね。息の長い楽しみになって人生を潤してくれます。猫ビルのオーナー立花隆が死後、20万とも30万冊と言われる本を神田古書街に戻し、がらんどうの中にぽつんと骨壺が置いてあった画像を見て感動しました。墓も要らないと言ったのですが、プレート版だけつくりました。すっきりしていいですね。とにかく会える時は、これが最後かもしれないという気持ちで人に会うといいですね。きょう明日には死がくるかもという緊張感で生きる。死の鎌で背中から切り付けられます。死は前からはやってきません。