隣町に住む87歳の叔父が急死して、筆者に電話があって駆け付けた。急死なので事件性の有無を調べるために千歳警察署に運ばれ、検死があった。84歳の叔母が直葬を希望した。ネットで調べると「小さなお葬式」の広告を発見。フリーダイヤルをかけると穏やかな口調の女性が出た。「どちらにお住まいですか」と聞かれ「さっそく恵庭エリアの担当者から電話がいきますのでお待ちください。」1時間後、電話があった。次の日、千歳警察署に遺体を引き取りに行くので、指定時間に搬送車を警察署に横付け、化粧や白い衣装を着せるので2名を向かわせますと言われた。大型の白い乗用車で遺体を運んできた。近所に気づかれぬよう配慮されていた。自宅にも1名の待機者がいて、葬儀費用について見積もりの説明を受けた。市役所への死亡届や焼き場への書類届けも全部やってくれる。次の日は3人の職員が火葬場へ遺体を運んでくれた。4人のひっそりした葬儀であったが、総費用32万円であった。私は両親の葬儀を仕切ったが、父の葬儀は150人の通夜であったが、それでも持ち出しは120万くらい、母の家族葬(12人参列)でも100万円は使った。お寺の住職へ払い過ぎだったと後悔した。小さなお葬式は個人経営者が寄り集まって仕事をしている。聞くと以前大手の葬儀会社にいたが、月2000円の会員集めの営業が嫌で退職したと言っていた。叔父はお坊さんでもあったので、使い慣れたお経読本を棺に入れた。叔母は「お経を自分で読んでいるだろうと」言っていたが、実に簡素な格安な葬儀があると実感した次第である。

 

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