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ヒヨドリ 今井昇撮影

以前、奥様に先立たれた隣に住む独り身の老人のストーカー的な行為について2回ほど書いたことがある。戸建てに住む綺麗な未亡人の庭に突然現れて、髪の毛に触ったり、積雪時期は除雪もしてくれて親切なのだが、女ひとり所帯なので気味悪く感じている話を書いた.

今回は、深刻で具体名を出せない(現在弁護士や道警が動いているから)けど、ある町でタレントの顔見世イベントがあった。私の友人は彼女を連れてその街へ同行した。可愛い女の子だったらしく、近在の40代前半のニートが熱烈ファンになって追っかけが始まった。

彼女の出る番組やラジオ・所属する会社へ手紙やメールが山のように押し寄せて、身の安全さえおぼつかないほどになる。ストーカーは無職で朝から晩まで彼女を追う。北海道に長年住む私でも聞いたことがない町名で、アプローチはエスカレートして彼女の仕事に差し支える。そして怯える毎日が始まる。これがストーカーの主たる仕事になってしまったのである。

彼は一ファンとして手紙を書いているだけだと。友人は何度も内容証明を送り、止めてくれ、止めないと警察へ持っていくと電話してもダメ。弁護士と相談したり、電話で注意をしたが収まらない。そこで、道警は彼の自宅へ行きパソコン初め、スマホなど機器を押収するところまでいった。その先はこれからだ。ストーカー被害は無残な結果を招く。ストーカーは大都会にあるだけでなくて、辺鄙な街でも起こってることを私は言いたい。

古典的な〈今でもそうだが)恋愛は、相手がいま何をしているか、誰と会ってるか「愛していればいるほど気になるものである」。しかし、それは相互的なことで、どちらかが☓を出せばおしまいになるはずが、ならないところから始まるストーカー。ダメだと言われると「こんなにあなたを愛している、思っているのになんだその態度は」とエキセントリックで責める人に変貌する。

普通、仕事を持っているのに、そんな行為をする時間があるよね・・と現役時代同僚と話したことがある。もともと仕事をしなくても生きていける人なのかもしれない。つくづく男の場合「仕事」をすることの大切さを思う。どんな仕事でもいい。ストーカーや痴漢や暴力、窃盗以外の仕事をしてほしいと思う。自宅に鎮座する男のニートも本当は、外に出て、誰かから認められて普通の仕事がしたい欲求は必ずあるはず。それがスム-スにいかないと、自分を受け入れない社会を逆に呪ったり、復讐欲へ向かう。ニートは一人では餓死する、横に必ず母親や父親や兄弟が飢えを防いでいる。お金がある。そしてけっこう大人しく目立たない。善人に見える。肉体労働で汗をかけば変われるよ。自分を変える意思があるなら。

  1. 若者のニートも居れば、今では老人のニートも増えているのでしょう。「暇」は罪作りで、周りに迷惑を掛けるが、本人は気づいていない場合が多い。「ストーカー」はいけないが、「おっせっかい」や、「親切の押し売り」も嫌われる。僕はもっと「若年老人」にも仕事の場を広げてあげれば良いのではないかと思う。例えば、福祉関係の若年人材が不足していて将来が危ぶまれているが、高齢化が進むにつれ、若年層が減少し、高齢者は増えるのは当然の現象。そこで発想を変えて、60歳や65歳以上の方達を福祉関係の仕事に就けるように養成校で教育して働いていただく。そのほうが高齢者同士で気持ちも通いやすく、真の介護福祉環境が形成されるのではないでしょうか。決まった仕事があれば生活の不安もなくなり、気持ちも前向きになると思う。人が身体を動かすと書いて「働」。高齢者の健康維持の観点からもぜひ、こんな提案をどこかの議員さんが取り上げて欲しい。そして「高齢者ストーカー」など無くなって欲しいと思う。

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