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18歳~24歳は64%残留。65歳以上は58%離脱だ。クリック拡大

イギリスはかつて、地球上の大陸や島々を植民地にして巧妙な支配(現地人を使い統治させ・ときに英国の大学へ留学させ現地エリートを育成して、リスクを彼らに押し付けて、後ろで美味しいお金や資源を頂き)政策をしてきた。現在はタックスヘイブンの地がほとんど旧英国領であることから、旧大英帝国主義は変わっていない。いちいち英国本土まで戻って売買処理をしていたら日が暮れるので、あちこちの島で決済できる習慣が、後日、タックヘイブンの地として活用されたのかもしれない。


大英博物館だって、盗んだ(ときには買った)ものを母国に返却したら、ケルト民族の民具や絵画・ストーンヘンジ以外、空っぽの博物館になる。もともと北方から来た海賊の子孫がイングランドの中核を担っていて、ウェールズやスコットランド、アイルランドはケルトの国である。文明国家を装った海賊国家が英国の本当の姿かもしれない。イングランドVSアルゼンチンのワールドカップ大会を札幌ドームで見たが、イングランド応援団の応援の下品なことといったらない。その声の大きさはドームの端から端まで通る凄い声量だった。フランシス・ベーコンもギボンも好きな筆者ではあるが、ジョージ・オーエルもコナンドイルもE・Mフォースターも好きな私ではあるが。恥ずかしいイングランド一部ファンではあった。私は応援団少ない劣勢なアルゼンチンを応援した。背景にフォークランド紛争があるのは知っていたが。


その英国を真似て、ヨーロッパ諸国は中東やアフリカ・東南アジア・インド・中国・カリブ海・南米・北米・太平洋地域へ領土と資源を略奪したのが16世紀から20世紀までの歴史である。日本やドイツ・イタリアも遅れてきた植民国家へ脱皮しようと失敗したのが第二次世界大戦の遠因である。


イギリス中流階層の暮らしを支えていたのは、実は、そうした海外の不当な貿易や資源開発、投資などで、その中流階層が作り出したのがガーデニングだったり、株式会社制度、ゲームや競馬やサッカーやラグビーというスポーツ文化、議会制民主主義、損害保険や生命保険、推理小説や階級文化(植民地の支配の仕方など)を世界にプレゼントした。しかも、ルールが権力の源泉にもなる。没落しても、地上でのエリート意識の消えないイギリスに、そういう根拠があるのも世界へ贈り物の数々をした実績&プライドからだ。ゴルフもそうだし、欺瞞的なジェエントルマン文化も。


「支配する者は、支配する者に支配される」という諺がある。恋愛を思い浮かべればいい。植民地ははじめのうちはいいけれど、いずれ重荷になって彼らの本国への自由通行になり、移民が増えてくる。物質ならば使えば無くなるが人はそうはいかない。私からみて西ヨーロッパはかつての植民地主義から復讐されているように見える。こういう表現をテレビや新聞・雑誌はあまり書かないとは思うけど。たくさん油や鉱物資源・香料や阿片・綿花で儲けさせていただきました・・その反動である。


現在のEUで得をしているのはドイツだけであることに諸外国が気付き始めたのである。それを知ってるからメルケルは難民をたくさん受け入れている、しかし限界がある。ISにしても彼らが武器工場を作って鉄砲や砲弾や爆弾・戦車。乗る車を作っているわけではない。ロシア、中国、フランス、アメリカ製の武器だし、トヨタ車も多い。パナマ文書に出てくる武器商人が暗躍しているわけだ。


他人の不幸で豊かな暮らしや趣味の世界に没頭しているのが現代かもしれない。植民地がなくなれば企業や国はどうするか?国内の労働者を貧困化させて、利益を生めばいい。それがワーキングプアの根源にあって日本でも現在進行形だ。EU諸国の労働者も貧困化が日本同様に進展している。アメリカもそうなっているのは言うまでもない。貧困化は家庭(家族)の破壊を100%生む。世界共通だ。安心から不信の増大へ向かう。自己破壊と他者破壊と平行現象で出てくる。


心の国境線が進行する時代、経済がグローバル化すればするほど人の心の国境線は高くなる。なぜなら、本能的に自分だけ(自分の既得権と家族や財産)を守ろうとするからだ。大金持ちは租税回避地ですでにそれをやり終えている。残りの財産を巡って、これから、各国が(国民同士が)バリアを張り、分離独立が始まる。国の中に国ができる。貧乏人同士のいがみ合いがさらに激しくなる。嫌な予感がする。すでにシルバー世代(65歳以上)と若者の間の亀裂が表面化してくる。

EU離脱を支持している人に年金の既得権(シルバー世代)層も多い。自由な渡航を希望する若者たちと対立は続く。「自分たちの未来が老人たちの1票で暗くされた」と。ヨーロッパも福祉や年金の既得権持つシルバーが、若者を犠牲に余生を送っているのだろうか?イタリア、スペイン、フランス、ドイツもそれぞれEUが発足する前の通貨に戻り、ビザが必要な国境になるのだろうか。

今回のブログは筆者も頭混乱のブログですが、そのまま掲載する。

 


 

  1. 一時的混乱は当然ながら、各国ともに次の段階に向って早急に準備を整えるのだろう。他力本願的な経済見通しもほどほどにしなければいけない時代の兆しかも知れない。グローバル化などと、我が国の大手企業も安易に世界各地で利益を産んでいる訳だが、かつての大英帝国と何ら変わりない。自国の経済を第一義に真剣に考えるなら足元を固めることのほうが大切だろう。今回も先ず痛手を受けるのは、当然ながら大手企業だが、しかしその傘下で働く人達に影響が広がるのは必至で、やがて暮らしにも影響が及ぶ事にもなる。これからの時代、何が起きるか予測不可能。企業も個々人も自己防衛策を講じて生きていかなければならないのではないだろうか。

  2. 世界の動きは複雑になり過ぎて、真意が見えにくい。何が正しくて、何が間違っている、となど単純な答えは出ない。表向きには世界の平和と安全に貢献。裏では利害がからみ合い、いがみ合う。強いものに寄り添うかと思えば、反発する。味方かと思えば、反旗を翻す。比較的平和と言われる小さな我が国においてさえも政治や行政にも混乱を極めている現実が毎日のニュースだ。人は働かなくなった。頭だけで考える。指先だけ動かす。口先だけで物を言う。自分とファミリーだけ良ければいい。平凡でも何ごともなく平穏無事な毎日が続くことを願う。他人を寄せ付けない。心は開かない。残念なことに、純朴と言われていた北海道人にも、年々、当てはまって来たようだ。フロンティア・スピリットは一体どこへ?。

  3. かつてMINIと言うクルマは、メーカーが転々として英国ローバー社で最期を迎えようとしていた。ときろが、日本をはじめとしてMINIのファンの願望で再生産する事になった。が、しかし、懐古主義のMINIファンたちには朗報も、クルマ好きだけを相手にビジネスは成り立たない。ローバー社はとうとう音を上げ、身売りの危機にさらされた時、ドイツのBMWが手を挙げ、ローバー社のランドローバーとレンジローバーにBMWエンジンを搭載したが、それほど売れる車種ではなかった。MINIはと言えば、クラシカルな小さなクルマでドイツBMWは最初から生産する気もなかった。生産中止を宣告された英国のローバー社の工場で働く、元々ドイツ嫌いのユニオンたちが職場を無くさせまいと騒ぎだした。この騒ぎが全土に派生してBMWの現地工場のユニオンたちまで騒ぎは広まり、高級乗用車のシートの中に鼠の死骸が縫い込まれた。嫌がらせは英国風で陰湿で、イメージダウンを避けたいドイツBMWは、やむなく工場閉鎖をとりやめ英国での生産を再開すると表明。但し、伝統だけを重んじる英国に設計は任せられない。安全を第一義としたドイツ思想の設計で英国旧ローバー社の工場で生産するならとの条件付きとなった。こうしてMINIは再生産され英国から、現在船便で日本にも運ばれている。今や人気車となってBMWの名前こそ出ては居ないが、設計はもちろん、BMWエンジンを搭載している。ミッション(変速機)関係は日本製が世界的に信頼性が高く採用されているようだ。ところで、レンジローバーとランドローバーだが、BMWエンジン搭載車は短期間販売も、すぐにフォード車に身売りされた。今回のEU離脱で英国とドイツの関係悪化が表面化すれば、MINIはドイツ生産になるのだろうか?いずれにしても、BMW社のMINIに限らず、EUのお蔭で関税で利を得ていた日産も、各企業も、英国から撤退となれば、英国としては打撃となるだろう。

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