馬が変更されてるかも。ご確認を。この看板近くのトーカイテイオーの墓には花が絶えない。

ディープインパクト

そば哲 遠浅店

今日でブログ700本目です。

ディープインパクトが放牧されている社台ファーム経営「社台スタリオン」が筆者の自宅から車で1時間の距離にある。レースをしていたときから見るとずっと肥えた。種付けのための放牧。辛いね、「シンジケート」の収入のために働くディープさん。そこへ行く途中に、見過ごすくらいの看板「そば哲」がある。


古民家で入ると靴を脱いで、掘りごたつが2箇所だけ、あとはすべて畳だ。ここの店は、「ミシュランガイド」から星をもらった店。ある日、筆者は畳が苦手なので「奥の掘りごたつ部屋」を希望したが「予約があるので」ダメであった。するとしばらくして、どこかで見た顔、フランス料理の三国シェフと奥さんが皮ジャンを着て奥の部屋に消えた。新千歳空港に近いので立ち寄るらしい。私はここの卵焼きが好きで、まずはこれを頼む。すると、三國さんのところへも同じものが運ばれていった。私はもりそば、妻は焼きなす入りそばを頼む。自分で育てたソバから打つので少し高いが、超美味。札幌で食べる名店のそばより好きな味でタレも甘みがちょうどいい。奥さんと二人で切り盛りしている。大事なお客があれば連れて行く蕎麦屋だ。そして彼らも必ずファンになる。


自宅から100メートルに昭和天皇が北海道に来られたとき帰りに寄って食べた蕎麦屋がある。「思君楼」という。黒々とした太い麺で筆者は苦手。そば粉が多く荒々しいソバだ。タレも濃過ぎる。


団地の中に、器もいいし、流れるジャズ、値段も味も接客もいい蕎麦屋があったが去年12月をもって閉店。夫婦とふたりの娘さんが手伝っていた。サラリーマンを辞めて一念発起して始めた店だ。最初はもたつき感があった蕎麦であったが、だんだん味が上向いて月に1回は通っていた。閉店前に奥さんが妻に耳打ち「実は4年前に主人とは離婚しているの」と「えっ!」。元夫婦になっていたのである。離婚しても4年間、がんばれたのは娘さんがいたからだ。笑顔の素敵な娘さんで「うちの息子の嫁に欲しいタイプだね」などと勝手なことを言っていたが、既婚で12月にはお腹が大きくなっていた。


ここが閉まってしまい、近所に蕎麦屋がないかi-padで調べると、あった!電話すると「予約しませんか」というので「気まぐれな時間に参ります」と答えた。道路脇に「そば」の垂れ幕。入ると民家。店が見えない。主人が出てきて、自宅隣の店へ誘導された。シンプルな店、活字がメニュー表以外ゼロ。種類も冷たいのが5種。暖かいそばが4種のみ。てんぷらなし。午後1時半に入ったが、「一日10食限定で、蕎麦打ちから始めるので10食しか作れない。この時間なら普通残っていないのでね」と言われた。ソバ打ちから始めるから10食しか作れないという言い分に、10食だけの店って聞いたことがない。可もなく不可もなくの味。「頑固者の親父の店だね。もう来ないわ」と妻。花一輪、音楽なし、雑誌や新聞なし。不思議な次元の店であった。

ラーメン屋さんについては昨年12月26日に書いております。

  1. 店主のこだわり。

    思君楼は僕の田舎の蕎麦に似ていてお気に入りの店です。でも,おじいちゃん(今井さん)が亡くなられたのか?息子が継いでいるらしき「恵みの店」の味は僕には合いません。恵庭旧市街の本店も孫のような方が継いでいますが,主にそちらに行きます。恵庭で変わった蕎麦屋に入ったことがあります。思君桜が定休日でどうしても蕎麦を食べたくて旧市街に綺麗な店を見つけて入りました。店はお洒落でしたが,器もこだわっていましたが麺が異常に少ない頼りない感じでした。

  2. 司馬遼太郎の文庫本が置いてある武生市の古い蕎麦屋に姉が連れて行ってくれました。薄暗く客も少なく陰険な店主の親父がぶっきら棒に注文を聞きに来ました。ニシン蕎麦でも頼もうかと思っていたら「オロシ蕎麦」がお勧めだと言う。仕方なくオロシ蕎麦を注文して待つ間に「街道をゆく」をパラパラめくると,この店のことが書いてあった。まったく小説の中身と同じく不愛想な店で思わず苦笑してしまった。

  3. 青森の月見そば。

    かつての青函連絡船の青森駅で食べた「月見そば」がこれまでの中で一番印象に残っている。おなかを空かしていたせいか?それとも,これから向かう厳寒の北海道を前にして本州を離れる間際の郷愁からか?僕の田舎の実家前には蕎麦道場もある蕎麦の名産地で、昔は駅の立ち食い蕎麦で地元駅や米原駅にもあったし、名古屋や大阪にも「今庄蕎麦」として有名だったが,こどもの頃は蕎麦嫌いだったせいもあって久しく食べていなかったせいもあるのだろう。青森での安い蕎麦との出会いが蕎麦好きへのきっかけになった。

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