休憩タイム
大分県中津市、福岡との県境にある街に嫁いだ娘から電話。知人のお母さんが88歳で死去したが生前から3人娘に、私が死んだらすぐに焼き場へ運び、骨は自然に返してくれと遺言。焼き場で娘たちは小さな焼き物に、灰をい入れて持ち帰り、骨はそのまま残してきたということだ。中津市はそれでOKだと。たぶん市民の集団墓地に入れると思うが、筆者の両親が焼き場で、全部、大きな骨壷に入れ、最後に頭骸骨で蓋をした記憶がよみがえった。小さな骨壷ならどこへでも移動可能だ。檀家の寺の高い6人まで入れる納骨堂を購入して父母の骨は収まっているが、私は入らない。妻は13歳で亡くなった愛犬コロの骨と一緒にどこかに捨てて欲しい、できれば森林へという希望だ。子供にも伝えてある。もちろん居間から焼き場まで直送で、坊さんは呼ばない。お経も要らない。自然葬で検索するとたくさんの業者が出てきた。好きな海も選択できる。5年前に筆者は電話をして、資料を送ってもらった。5万円くらいで石狩湾に捨ててもらえる。立会いはなくてもいい。
  そんなことを考えていたら、高校・大学の同級生が死んだ知らせ。告別式に出た。個人住宅を設計・施工する建設会社の社長をしていたので、広い会場は花輪で溢れていたが、抹香臭くない。静かにフォーレの曲が流れていた。クラシック好きで、地域のFM局でDJもしていた。お棺を閉めるときも、当時の番組の録音を流していた。きっと彼の生前の演出ではないかと筆者は想像した。音楽評論の吉田秀和さんの話もしていた。司会の話では昨年9月にガンを発見、入退院を繰り返していたとも。思い出の品々が入り口に並べていたので見ると、ZARDの全集や浜田省吾のCDもあった。幅広い趣味だ。先月、たまたま私は彼の会社を訪ねた。一目見てびっくり、相当老いていた。いつもなら入っていけよと言われて椅子に座り雑談するのだが、この日は『会いたくない、話したくない』雰囲気が出ていたので、引き上げた。その直後の死。陽気な奥さんと学者肌の彼とのコンビは見ていて楽しかった。4人のお孫さんに囲まれて少し早い年齢だけどいい旅たちだ。告別式でこんなに多くの人が来ているということは昨夜の通夜は入りきれなかったかも。すごい人徳。たくさんのボランティアもしていたから。お棺に入れる花が余って、どなたかといわれたので、でしゃばって2回も百合の花を入れてあげた。さようなら。
 
 
 
  1. 最後のお別れと,お棺を覗くのは嫌いだし,自分だったら覗かれるのも嫌だ。覗くのはやめてくれと息子に伝えておこうと思う。大勢の人にも来てほしくないし,人様に自慢する事も残してこなかった人生だから,黙して語らず,静かに去りたいですね。自然を汚すことなく完全焼却をのぞみますね。それでも一酸化炭素排出にはなるのでしょうね。残すのは小さな位牌くらいがちょうどいいですね。戒名なんて要りません。本名でいいですから。儀式ですからお経は一応あげていただくことにしましょうか。何せ,坊さんの孫ですからね。

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