私が広告営業していたときにイベント告知にテレビ同様、媒体として使っていた地下鉄の中吊りポスター。A3ポスターを作り、上部はポスターを挟むので何センチ空けて印刷するなど指示をしていた。中吊りは人気があって、思うように確保できない。札幌市の市営地下鉄は、中吊りと車両の左右のつり革の上の額面スペースがある。それが最近、地下鉄に乗り、週刊誌や月刊誌の予告記事が中吊りポスターに書かれて読むのが楽しみであったが激減している。車ディーラーも全車両掲載するハイジャック広告やパチンコ店の全車両広告も凄かったが、最近、中吊り枠に空白が目立つ。JR北海道の空港往復のエアポートもJR自身のPRポスターだらけ。どうしたのだろう?『乗客が下を向いている。上を見上げていないから』が正解のようだ。座りながらのスマホ、立ちながら吊り皮にぶら下がってスマホ。これでは頭の上のポスターは読まれない。DMで必要な人へ送るほうが費用対効果はありそうだ。無駄な鉄砲は撃つ必要がないのか。賑やかな活字のパレード、コピーライターの競い合いが可視的に表現されるA3ポスターの世界は、業界の活気を表現するものでもあった。それが手のひらサイズのスマホの小さな文字やゲームの世界の後塵を拝している。広告代理店の中堅40代営業マンはほぼ全員疲れている。イベント疲れなのか、仕事が取れず、売上げが上がらないと愚痴を言う。『ネット広告は単価も安く、アクセス数や分析などすぐに資料をスポンサーは欲しがるので手間ばかりかかってさっぱり利益が生じない。金額的にテレビCMやラジオやイベントのほうが利益が出る』。大通り公園も地下歩行空間もお祭りだらけ。わざわざ地方からホテル代を支払い店を出して利益が出ているのか心配になる。すべての人件費は利益から算出される。民間ならそう考える。そのときは利益は出なくても数ヶ月数年先に黒字化できる予測のもとに計画が進行するはずだ。そして責任も生じる。

  1. 広告の世界に入る前の僕は、頻繁に乗っていた大阪の地下鉄の中づり広告が煩わしくて仕方がなかったものです。昔は冷房もなく夏には窓を開けて走っていましたから地下のトンネルから舞い込む風にあおられてガサゴソガサゴソと目の前でめくれ上がるB3判ポスターやB3の横2連の大型ポスターを破りたい衝動にさえ駆られました。しかし、札幌に移住してから、まさかのグラフィックデザインに関わるようになって中づりポスターのデザインや掲出に携わるようになりました。札幌の地下鉄は大阪と違ってゴムタイヤで静かな上に窓を開けての走行は無くさほど気にならなくなりました。それらが一世を風靡した時代も過ぎて、今や地下鉄や市電の中づり広告や天井のR部分に掲出する額面広告、コンコースの広告枠などもめっきり激減しました。デジタル時代となり、広告媒体としての価値感が変わったのです。ポスターもデジタルサイネージ化で紙のポスターは無くなりつつあります。さらにスマホと言う広告媒体を個人が持つようになって、個人向けのネット広告出稿も可能になったからです。従来の紙媒体の良さも確かにあるのですが、スピーディに伝達する場合にはネット広告のほうが優れています。広告代理店の収益には貢献しませんが、ネット配信業者は業績も堅調です。それも個人には受け入れられている現実があるからでしょう。広告業界にも大きな波が押し寄せています。

    • 地下鉄の中吊り広告ポスターは、工夫さえすれば面白い媒体に変化すると思います。そこを読めば得をする媒体として進化させればいいと思います。メモさせるとかQRコードを読ませて、お得な何かを乗降者に提供すればだいぶ回復は図られると思いました。白松がもなかが、地下鉄と風鈴を下げたのも良かったです。品よく安い媒体としての復活を願いますが、そんためには旧来の価値観をガチガチお持ちの交通局職員には退場して欲しいですね。

  2. 最近、新聞を購読していないと言う人が、若者を中心に広がっています。ネット情報で十分と言うわけです。新聞社の生命線の一つである新聞広告も少なくなっている事も事実で、ここに来て各新聞社も苦境に立たされ始めました。新聞社との協力関係にある広告代理店も然りです。そこで、新聞を購読しない人に広告展開する手段としてチラシなどのポスティングの方法があります。この場合、エリアさえ決めれば個人宅の郵便受けにチラシなどが投函されます。費用は新聞折り込み料とさほど変わりませんが、新聞を購読しようがしまいが郵便受けに投函されるのですが、また落とし穴もあります。それはマンションや高級住宅地では投函拒否されている現状があるからです。例えば高額商品を販売する場合にターゲットとしてそれらのエリアが最も有力なのですが、実際には到達せずに狙えないと言うわけです。その点、新聞折り込みの場合はそのようなエリアのお宅にも到達します。もちろん、新聞を購読しているお宅のみである事は言うまでもありません。

    • 私はフーペーパーとチラシの乱暴な投函で、郵便箱が壊されました1枚幾らの安いバイト代で主婦と定年者が請け負ってますが、慣れで乱暴な投函になってます。玄関にポストを立てているので気軽に入れるのですね。新聞の良さ、新聞を読む時間、目的無く読む心地を感じると新聞購読は止められませんね。チラシは見ないのですぐに捨てます。ネットでばかりニュースを見る習慣がつくと読む人の価値観の固定化がどんどん進む弊害があると思います。しゃべる言葉や各言葉、話す言葉も貧困にならないか懸念します。

  3. 広告は各種媒体を使うのが一番ですね。物販やイベント誘客にはどの媒体がと言うよりも、あらゆる媒体に出稿する事です。ただ物が売れない不景気な現状ですから、各スポンサーも予算を最小限に抑えてしまいます。広告の担当者も保身を第一に考え「もし、失敗したらどうしょう?」と言う訳で冒険をしなくなりました。経営側も「経費を抑えて効果があるならいいじゃないか」と皮算用。しかし殆どが裏目に出ます。媒体1社か2社に限定もしくはDMのみに絞ったために周知出来ないわけです。以前は全媒体を使用してそれなりの効果を上げていましたが、今では以前の10分の1の予算で、これまで通りの効果を期待されてしまっているのです。こうなると広告代理店や媒体の責任とは言えませんね。それで、たまたま集客に成功でもしようものなら前例とされて広告予算はますます絞られてくるでしょうね。そこで既存媒体は費用対効果が無いと言う方も多いのですが、絞り過ぎたがための結果だと言う事を知っていただきたいですね。

    • 余裕のない企業が多くなって、なんとも情けない業界になってます。売るためにイベント漬けの代理店とスポンサーばかりです。絶対消費金額は減れば、自然にものは売れなくなるわけで、仕方のないこと。どんどん縮小していくと思いますね。どうすればいいかわかりませんが。

  4. ネット広告も100%は信用できない部分もありますね。アクセス件数や訪問時間などや性別など大まかな情報は得られますが、見えない相手を分析するのですから、推測の域を脱してはいません。しかし、これまで闇雲に出稿していた既存媒体に比べれば、多少なりとも進化して居るのは事実です。今後はさらに進化するのでしょうが、既存媒体は一切ダメと決めつける前に、ネット広告ともお互いの利点を生かした使い方がいいと思いますね。

    • 広告に消費者は辟易している、疲れていると思いませんか?コピーにしても、またこの文言か?と言わんばかりで・・・・・。

  5. スマホは便利なツールです。小型PCであり、カメラであり、時計や方位コンパスや高度計や温度計や、計算機や、様々な機能が。カバンも要らないくらいです。最近では防犯情報までが速報で入ります。もちろん災害情報も即入るので、テレビを見なくても手元で知ることができます。広告もきます。金曜日には日ハムやスポーツ店のラインが入ります。Youtubeでカラオケをとタップすると短いCMが流れて来ます。使用目的は主に連絡用ですが、知らず知らずのうちにCMを見てしまいますね。

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