心臓にガンができないわけ。

2月22日撮影。このあたりから札幌でコロナ患者増え続ける。

心臓にガンはできない。私はその原因を『あれだけ動・静脈が流れているから、ガンになる暇はない。毎日毎秒心臓の筋肉は動いて血液を流しているからね』と思い込んでいた。間違いである。福岡伸一ハカセ著『できそこないの男たち』(光文社)(243p)『心臓の細胞は生後2年ほどたつと、分裂することを停止する。だからその後、もし心筋梗塞などによる酸素不足で心臓の細胞が死ぬと、細胞は二度と再生されないことになる。細胞の分化と停止。…一方、細胞がもはや分裂して増殖しないゆえに心臓は決してガンになることはない。なぜならガンとは細胞分裂が制御できなくなる病気だからだ』生後2年で、心臓の細胞分裂が停止するなんて初めて聞いた。びっくりである。しかし、2歳でできた心臓の大きさがそのまま成人や老人まで続くとしたら、幼児にとっては大き過ぎで、成人にとっては小さ過ぎないか?ゴムまりに空気を入れると大きくなる原理が心臓で働いているのだろうか。いわゆる心筋が伸びる状態だ。49歳のときに急性心筋梗塞になり、最初の病院で誤診で帰され、次の日、近所のクリニックで発見・救急搬送されて即ステント入れて冠動脈を広げた私。発見の1日の遅れが私の心筋の30%の壊死を招いた。循環器の医師3人に『壊死した心筋は、早足で歩いて血流を良くすれば、壊死部分が細胞分裂をして増えるのだろうか』と聞いた。3人ともノーであった。福岡センセイの言うとおり、2歳で心臓の細胞分裂は停止しているのだとしたら壊死部分の回復はないことになる。私はてっきり心臓も普通の筋肉同様、細胞分裂を続けていると思い込んでいた。不思議な臓器である。お母さんのお腹の中から始まって、その鼓動を止める死まで昼夜間断なく血液を全身に送り続ける臓器だ。心筋壊死で疲れやすい体にはなったが、70%の心筋があれば日常生活に不便はない。しかも、心臓にはガンは生じないというから凄い。たとえ血流にガン細胞があって心臓の中を流れても心筋には留まらないということだ。


国内の心臓移植手術の現状について報告文書がある。心臓移植研究会がまとめたものである。心臓移植を待ってる人が国内に600人前後、特に子供を中心に多い。もう4年以上待っている人が大半で、1億円以上の寄付を集めてアメリカへ飛び立ち、移植を待つ子供も多い。

http://www.jsht.jp/registry/japan/

  1. まるでエンジンみたいな臓器ですね。いや、エンジンより凄いですね。例え眠っていても休む事が無い訳ですから凄いです。全身を巡った血液が右心房に戻され、そのあと右心室へ入り、右心室の収縮で肺に送られ、肺で酸素を取り込んで浄化された血液は左心房から左心室に入り、左心室の収縮によって全身に送り出されます。一分間に60回の規則正しい健康な脈拍には、心筋への十分な酸素と栄養素が必要らしいですね。

    • 日常、知らないふりして働き続けるお父さんみたいな臓器です。家庭の中枢は実はお父さんかもしれないが、反対も多そうですね。お母さんが優勢ですから。短気になると心臓がヤバイ状態になってる気もしますからお互い注意しましょう。

  2. 心臓ガン?って無かったでしたか?そう言えば余り聞きませんね。巨大なクジラや象はガンに強いらしいですね。巨体になればなるほど、人間など小動物に比べて細胞の数がめっぽう多いかららしいです。きっと心臓も大きいのでしょうね。

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