宮腰屋コーヒー店内

●2か月に一度、心電図を取りに行く。レントゲン技師に「ワールドカップ見てました?」と聞くと「テレビ持ってないんですよ、私の周り多いですよ。部屋も狭いし、スマホ1台あれば十分」年齢を聞くと29歳。「へえ、そうなんだ。NHKの受診料も高いしね」ニュースのまとめサイトもあるし、アメバTVでサッカーやTVドラマも見れるし。受像機が付いていないテレビを買っていく若者も多いと聞く。映画を見たりゲームができる。スマホあれば後は用が足りる。経済的で賢い選択をしている。私はテレビを寝室横に置いているが緊急ニュース以外ほとんど見ない。消費する時間がもったいない。35年間、広告代理店で営業をしてきて、メディアの内側から見てきて、省かれていること、捨てられていること、肝心なお金の収支と支払先がどうなってるかで関心が向いてテレビに入り込めない。安い給与の外部スタッフ使ってカメラとマイクを下げて、ニュースを取りに行き、帰って編集して夜遅くまでサービス残業で働く人たちにテレビは支えられている。現在はキー局のディレクターも正社員ではなくて関連会社からの派遣も多い。すべて正社員の好待遇を維持するためだ。素直にテレビは見れない。

●以前、図書館リサイクル本を整理するボランティアをしていると書いたことがあるが、古い本ならもらってOKという特典がある。きょうは4冊もらってきた。(1)「1984」(ジョージ・オーエル)早川書房 自宅にすでに1冊あるが2冊置いておきたい本(2)「ドキュメント 屠場」岩波新書(鎌田 慧さとし)。肉食を支える屠場で働く職人、いわれなき差別を受ける現場を取材(3)「がんを味方にする生き方」日経プレミア(小林博)”がんは老化した身内の細胞を助けようとして善意から生まれ、それが勢い余って暴走し、悲鳴を上げている”(4)小松左京「青い宇宙」角川文庫本。昭和53年の文庫本で活字が小さいので難儀している。ページをめくるとホコリが落ちてくる。

●川崎の図書館を利用している兄が「寄贈本や不要本を図書館として受け取らないか」と司書に聞いたら、「一切、お断り」すると言われた。「キリがないのでブックオフやリサイクル業者にお願いして廃棄して」ということだった。趣味の世界だから難しいね。市民への公平なサービスを逸脱する危険性・クレームが来るのかも。何でもクレームの時代で「希少本」まで捨てなければいいいが。

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