千歳市埋蔵文化財センター（縄文中心に展示）
半導体工場ラピダスの用地は美々貝塚の宝庫かもしれないし、縄文や旧石器時代の埋蔵物がたくさん埋まっている可能性も高い。
気になっていた縄文土器類が豊富に展示されている、千歳市埋蔵文化センターに行ってみた。元小学校の校舎をそのまま利用した素朴な展示室だ。
突き当りの奥が展示室。まるで映画館に入る気分。
新千歳空港の横に有名な美々（ビビ）貝塚がある。その断層がこんな感じ。貝塚にはアサリ、ウバガイ、カキ、ホタテガイなど１５種類の貝類が見つかる。さらにスズキやボラ、サケ、ウグイなど８種類の魚類。５種類の鳥類やシカやネズミ、トドなどの哺乳類の骨も出てきた。スズキやボラは暖かい海で生息するので６０００年前は気候が温暖だった。
６０００年前の縄文前期、美々まで海岸線が入り込んでいた。
展示室に入ると
縄文時代、擦文時代と時代別に土器が展示
国指定の重要文化財のレプリカで「動物型土製品」。
石器もたくさん展示されている。２２０００年前と表示されていて黒曜石が多い。ずいぶん遠くから運ばれてきている。置戸はじめ道東からの流通は日高山脈を越えなければならない。黒曜石で作られた石器は青森でも見つかっている。新潟県産のヒスイも礼文島やオホーツクでも見つかったいるから、古代の人の往来と物々交流にはすごいものがある。
また国指定重要文化財「土製仮面」もある。仮面の右側は見にくいが千歳市指定文化財の「男性土偶」。
なんといっても、ここの目玉は共同墓地・史跡キウス周堤墓群だ。縄文時代の後期（３２００年前）に北海道に固有な墓地で、それが千歳周辺、恵庭、苫小牧でで見られる。なかでもキウス周堤墓群の１号と名付けられた,外形が８３メートルで人で囲むと１２３人で囲める大きさだ。こういう周堤墓地がキウス川に沿って９個見つかっている。縄文いっぱいの千歳市である。弾丸道路（国道３６号）建設やや飛行場滑走路づくりで失われた遺跡も数多いはず。縄文後期には突然、墓が作られなくなります。どうしてか？
大きな穴を掘り、土を周りに積み上げていくことで墓をつくっていく。千歳周辺は太平洋が入り込みたくさんの縄文人が住んでいたので、多くの共同墓地が作られた。世界文化遺産で東北の三内丸山古墳などと並んでユネスコから認定されたのも、キウス周堤群があったから。
最大のキウス周堤墓地
キウスはいまは雪のなか。春になったらぜひこの目で見てみたい。キウスとはアイヌ語で「キ・ウシ」（カヤが群生するところ）。湿地帯に群生するカヤからきた。
千歳市内で発掘された丸木舟
私の住む恵庭も、ユカンボシ川、柏木川など丸木舟に乗って千歳のさらに奥に入れる場所で遺跡が多い。カリンバ（アイヌ語で桜の木の皮）遺跡から縄文土器や屈葬したお墓、装飾品が出土している。恵庭市郷土博物館に所蔵されている。
昔の少年。
遺跡は全国各地にありますね。私が驚いたのは、名古屋の郊外豐田市『美里』の従弟の家に叔父さんの葬儀の為に訪れた時でした。朝早く起きて裏の空き地を散歩して居た時でした。小高い丘に何と古墳がありました。それも誰でも入れる古墳でした。何故？厳重な管理もせずに放置されていたのか？不思議でした。あのような比較的小さな古墳は全国各地には沢山あるのでしょうか？。そう言えば大きな古墳ばかりが教科書に掲載されたり映像などで紹介されがちですが、歴史に名を残さない人々は古墳への埋葬すら無かった訳でしょうから、私達はそんな人たちの屍の上で生きている訳でしょうね。しいて言えば、縄文人も、いや？人間だけでなく動物やあらゆる植物、海や陸の生物など、太古の昔から、その繰り返しなんですね。
seto
古墳や小高い山城のあとは無数にありますね。山城の跡の築城した石を今度は大きな城をつくるために船で運んだりしてました。名もない小さな城主や庄屋でも古墳をつくったかもしれません。詳しい名簿あれば出てくる出しょうが。豊田市も歴史が古そうで（以前は挙母市と言いました）、三河ですから戦も多かったのではないでしょうか？古墳はそのまま公園になってしまったんでしょうね。遊びながら学べる空間です。
アドマン。
日本の国土、いや北海道も時代の流れとともに変化（変形）して来ているんですね。まさか飛行場の近くまで海が迫っていたなんて信じられないですね。土地が隆起しているのか太平洋プレートが押し上げたのか分かりませんが、そう考えれば今現在も地球は活動して居る訳で、我々の足元も動いているのかも知れませんね。人工物で出来上がったコンクリート・ジャングルが将来掘り起こされたと仮定すれば、その未来の人たちは多くの人骨など見つければビルをマンションを集合古墳？と勘違いするやも知れませんね。確かに上空から見た街は墓場にも見えますからね。私達が未来に残す物は一体？何でしょうね。
seto
昨日、ラビタス工場建設あたりを走ってきました。泥炭で相当、パイプをたくさん埋め込まないと大地は安定しませんねん。元々海ですからね。私たちが将来残す物は、私のみるところ、現在のガザ地区の瓦礫の山ではないでしょうか？親を失い泣き叫ぶ子供たちを見ていて、食料も水も寝る場所もなく、未来への不安だけしかない。イスラエルのパレスチナ人への大量虐殺を見る思いです。無理やり、パレスチナの土地にイギリスがユダヤ人の国をねじ込んだばかりに始まった虐殺。