1年に2回開催する、本のリサイクル市の日です。午前10時から午後2時まで。無料本から10円からいろいろある。マンガや児童書、単行本、文庫本、新書、美術や趣味や実益書まで5000冊は並べられる。ボランティア18人(男7人、女11人)によって運営されている。黄色いエプロンの会という。毎週火曜日と金曜日、朝の10時から12時まで作業をする。出るも休むも誰に連絡することもない自由さがある。集まる本が多ければ、その日に処理や分類をしなくても次回に残せばいい。イベント日だけ手伝ってくれる人たちがさらに10人以上いる。今回の売上は厳密に計算していないが10万から12万ありそうだ。

300冊から400冊が限界)

図書館の玄関に白いリサイクルBOXが置かれている。

市民は不要な本をこのBOXに入れる。CDやDVDも捨てられている。2年前に宗教書が山のように捨てられてあった。英語やドイツ語の本もあり、教会の書棚を全部こちらに持ってきた気がした。これには参った。隣町のプロテスタント教会が閉鎖するに伴い、リサイクルBOXに本人と娘さんで持ってきたらしい。宗教本はすべて廃棄にするという原則で廃棄本コーナーへ積み上げるしかない。宗教本はどれも図体がでかくて重い、指先がやられてしまう。カールバルト神学など学者の個人全集が多かったのも特徴で、同じ宗派の人へ贈呈しても良かったのではと思った。毎週、積み上げられている宗教書を見て具合が悪くなった、いつまで捨て続けるのだろうか?プロテスタントの教理は「聖書に還れ」であったけど、こんなに文字の山に埋もれて信仰心はどこにいくんだろうか?

廃棄本コーナー

ボランティアに出て、最初にするのがこのBOXをがらがら倉庫まで移動させ、本を箱の中から出すこと。文学全集を捨てる人もいればマンガ全巻、趣味の雑誌1年分も入っている。文庫本や単行本も捨てられているがいろいろだ。自分の趣味や好きな作家や学者の本があればもらってゆく。10円や20円で買える特権がボランティアにある。新刊が捨てられているときもあるし、手塚治虫や白土三平の漫画も頻度は少ないが出てくる。掘り出し物だ。最近の発見は井上ひさしさんの「ひょっこりひょうたんじま」のシナリオ全13巻(筑摩文庫)。全冊で売るかバラで売るか迷っている。ほぼ20円の定価で売っているコーナーを担当している私だ。

最初にBOXから出したときは、こんな感じです。そして冊数を数えることから作業開始。半年間で約9000冊から1万冊が、BOXに捨てられる。恵庭の人口は7万人。この活動が22年間続いているとはすごいね。川崎に住む兄がよく通う図書館で、リサイクル本について司書に聞いてみた。「個人の寄贈本含めて数々の問い合わせがありますが、キリがありませんのでお断りしています。自分で処理してください」損害保険会社に勤務していた友人に聞くと「会社のOBで蔵書家がいて、会社の図書室に寄贈したい」と言われたが断ったと言っていた。

BOXを開けて車庫に並べたところ

無料本の山 リサイクル市で並べられる。

左の窓がパソコン専用席

図書館後ろに倉庫があって、この中にも大量の本があって、イベント当日、並べられる。肉体労働だ。アレルギー性鼻炎の人にはお勧めできない。

話変わって哲学者立花隆さんの猫ビルにあった数万冊の本はすべて神田の古書屋さんへもっていってもらったと言っていた。持ち主亡くなると本は漂流する。

 

  1. 書籍類は大抵捨てましたが、何故か?どうしても捨てられない物がありますね。それが今現在も活躍していると言う訳では無いので、自分でもどこに仕舞ったのかさえ忘れるくらいです。他の人から見れば只の古い書籍にしか見えないでしょうが、なけなしのお金を叩いて購入した数万円の洋書などは今も家のどこかに眠って居ます。よく考えて見れば美術書にしても現代の手法と違って、全てが手作業の作品ばかりで、今ではPCで作業すれば更に出来の良いものが可能な時代ですから、若い人達は全く興味を引かないものばかりでしょうね。むしろ書籍で見るより映像で見る事が主流に成っていますから『蔵書』の文字通り『お蔵入り』と言う事でしょうね。

    • 先週、CDを捨てました。達郎とまりやの全部です。それ以外も100枚ほど捨てた。ジャズとクラシックだけ残しました。不思議な感覚しました。クラシッウは中学時代の放送部で毎朝、校内で流したいましたね。捨てられないんですね。蔵書はほぼ捨てました。300冊くらいしか残ってません。先週金曜日から日曜日の夕方まで博多にいてあの熱気に当たってから、疲れがなかなか取れません。飛行機一人旅の緊張もあって。さらに加齢が加わります。眠剤を忘れてしまい、ホテルでも眠れずでした。博多は下から湧き上がる熱気、韓国人も多い。隣町ですからね。

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