1昨年11月21日、東京から知人がやってきて、「真駒内滝野霊園にある頭大仏を見たい」と言ってきた。真駒内滝野霊園は、墓石広告営業で何度か扱ったことがあるが「アタマダイブツって何?」だ。初めて聞く日本語だ。観光客が少なくゆったりできた。ピークはラベンダー満開のころだ。

大仏の頭が丘の上に見える。「見せるために見せない」発想。見る者の創造力が試される。11月21日

面白そうだし、安藤忠雄さんの作品は現物を見たことがないので、さっそく地下鉄真駒内駅へ。当日、真駒内アイスアリーナで関ジャニのライブがあって駅前はシャトルバス運行で大混雑。「北海道の自然は広大である。その美しさの中に日本人が忘れてきた豊かな感性を宿している。感動は大きな生きる力になる。頭大仏は外から見えない。冬は、頭に白い雪が積もる。見えないことによって創造力を喚起する」(安藤忠雄 パンフから)。なるほど、さっそく頭大仏殿に入ることにした。

入り口シーンで緑のジュウタンが日常と非日常の境。薄く水が張られている。

コンクリートの量が半端ではない。前に見えるトンネルは長さ40メートルある。防空壕のようだ。トンネルの天井もきれいに削られている。

だんだん大仏が見えてきた。祭壇や経を上げたり、安らぐ椅子も置いてある。
大仏から入り口を望む

頭大仏全景。柔和な表情で真っ白く作られるとなおあさら優しみが深くなる。妻は「鎌倉の大仏より、キツイ表情がなくてこの大仏はいい」と褒めていた。高さ13.50m。総重量1,500トン。

いろいろな角度から撮影してみた。大仏の周りは360度オープンだ。

頭大仏の周りには、中国から寄贈された仏たちが置かれていた。特に頭のない2体の仏像に感動した。毛沢東の起こした文化大革命は、都市のインテリを農村へ送り、肉体労働を課すことにしました。頭=インテリと同列に見られたのでしょうか?

ほかにも下記のような仏像が置かれてある。

拝観無料。年中無休。入り口左にカフェスペース&トイレがある。コーヒーは350円、美味。入り口のサインコーナに大泉洋とか吉田羊さんのサインも置かれてある。

真駒内滝野霊園のシンボル、モアイ像。マスクもしている。
  1. その道はクルマで時々通りますが、頭大仏設置以前に霊園の中まで入ってモアイ像を見た事があります。頭大仏は道路からも一部が
    見えますが未だ傍まで行った事は有りません。写真から伺うと柔和な表情の大仏像に見えますね。何でも安藤氏は高校卒業後一人で世界中を放浪したそうで、それが国際社会での作品や思想を正確に伝える事に繋がったそうです。妻の由美子さんは英文科卒で彼の伴侶よして、また経営者として彼を支え続けて来たそうです。国際社会への作品に対する英語での説明力や国際社会への発言力など情報発信に貢献したそうです。性格は正反対らしいですが正に夫を支え続ける才女ですね。芸術家として建築家としての彼の作品の裏には、お互いの才能を認め合う理想の夫婦関係が隠されていたのですね。写真を見て、この次、機会が有れば、是非、傍から鑑賞したいと思います。写真を見せていただきありがとうございました。まるでシェルターのような空間ですね。

    • 墓園の経営者から「金はいくらかかってもOK)と言われていて、どんだけ真駒内滝野は儲けたのかがわかります。土地の境界線を巡って裁判もあったと記憶しています。東邦生命の太田新太郎と高橋社長とお金に関していろいろ悪だくみした、結果、東邦生命倒産もありました。高橋さんはヤクザから命を狙われて、いまはハワイの別荘で酒池肉林していると当時、噂がありました。建築家に大盤振るって金を出して罪滅ぼししたのでしょうね。内助の功、私も参考にしたい。

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