(非道とグローバリズム)182P、183p ブックマン社

和田秀樹(医師)と中田考(イスラム法学者)の対談2015年

 

和田秀樹(医師) だって、結婚している夫婦が生む数(完全出生児数)は1970年当時とほとんど変わっていません。結婚しないから少子化がはびこっているわけで・・・・・・。

中田考(イスラム法学者) 草食男子などの話は本当は関係ないんですよ。事実、どんどん若者が貧しくなってきて、欲望が持てなくなってきているんです。その一方で老人たちはいつまでたっても欲望が枯れない。いまの日本は年寄りだけが革命、革命と言って世の中を変えていこうと言う反面、若者たちが保守的でしょう。家も欲しくないし、性欲もない、今のレベルだけでも守りたい、戦争しなくて済んで、とりあえず食っていければいいやというふううに。

和田秀樹 今、わが国の生涯未婚率が50歳男子で20.14%でしょう。男子の結婚しない理由の最大の要因は「金」 ですからね。

中田考 本来は貧しい人ほど出生率が高いというのが、世界的な傾向ではあるけれども、日本だけちょっとおかしなことになっています。

和田秀樹 日本は拝金教の信者(の集まり)だから、金がないと結婚しちやいけないと思っているんですよ。

中田考 バカな話ですね。

和田秀樹 負け組の人たちは貧乏を自己責任と思わされ、自分たちは結婚する資格もないちょ思っています。いわゆるカースト制の一番下の人たちが、「自分はそういう業(ごう)を背負っているから」と生きるのと同じことが日本でも起こっているんじゃないでしょうか。

中田考 拝金教でも権力教でも、短期的に見ると成功したように見えるけれども、それをやっているといずれ全体が滅びるようにできているんですよ。

 

  1. まるで狂信したかのようにお金に執着したり、出世に執着したり、高額商品に執着したり、今なら値上がりしている金に異常に執着したり、株に狂信したりと、本来の人間の本能から大きく外れた視点の人達が増えた結果、働き盛りの若者や働き盛りの中年に至るまでが知らず知らずのうちに金銭に絡む興味しか湧かなくなって居るのでしょうね。その路線に外れた人さえも金欲に憧れ、その結果、性欲よりも金欲人間社会に変化して来た結果が未婚願望や離婚願望者を増やす結果にもなっているのかも知れません。つまりお金が神様、お金に絡む興味の方が優先される結果が子孫を増やすより資産を増やす事の方が優先されているのでしょう。このような社会状況下で子供の頃から身に着いた金銭に対するあこがれや消費癖が自然に身についているのかも知れませんね。

    • 昔は貧乏でも子だくさんでした。6人や8人の子供はあたりまえでした。多過ぎるので都会に働きにでていったわけですね。拝金教や拝権力教は、大昔からありましたが、聖書の中にお金を扱う人間を軽蔑するシーンがあって、その机をひっくり返しました。キリスト教徒はこのシーンと意味を再考してほしいものです。イスラム教では喜捨や寄付は当たり前の思想で、食べれなければモスクの中に入ると食べ物があるので餓死はありません。日本にあるモスクでも同じことをしているはず。飢え死にしそうになったら、モスクを探して入りましょう。お寺がやってくれるといいのにと思います。お金がご主人になってしまいました。親の務めは子供にお金がすべてではないことを小さなときから教えることでしょうね。株式会社にかわる何か制度つくれないでしょうか?テレビでNHKまできょうの日経平均株価表示、止めてほしいものです。

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