何かをするのではなく、何もしないほうが国全体を考えたり、国の方向性を誤らないことって多い気がする。お金の無駄使いも。特に官僚は何もしないことに耐えられない人種と見えて、「何か問題はないか、何か変更を加えて自分たちがただ飯を食べているのでは無いぞーと国民に示したい、そうでないと次年度から予算を減らされたり、経費や人員が削減される(単年度予算の弊害)、自分の存在を内外に示せない」と勘違いする人が多い。食中毒でも起きようものなら、「ようやく自分の出番がやってきた。会議で東京で厚労省主催の予防会議でもないかしら。出張旅費も稼げるし、国立博物館に寄るのもどうかしら?」などと考える輩も全国にいるかもしれない。

何もせず、国民に迷惑をかけないという最低の常識を守れば、旧社保庁が全国に保養施設を作り過ぎて天下り先と退職金を取り過ぎて、そんなところに気を回すのなら、年金番号と支給が正確かどうか何度も何度も飽きるくらい検査しているだけで良かったのに。国交省も耐震偽装の審査を市町村から、第三者機関を作って建築許可のOKをスピードアップしよう、天下り先を増やそうとした結果、耐震偽装問題が発覚、総務省も住民基本台帳システム作りに1兆円の金をかけて民間にシステム構築を外注したが失敗。マイナンバー制度へ移行。システム開発メーカーを潤すだけ。しかもマイナンバー制度は厳密な一般競争入札ではなく4社~5社の相乗り(利益の分配)、システムにうとい官僚をいいことにやりたい放題の見積りを提示して請負、それをさらに外注の1社へ発注するも、各企業はシステムの根幹に関わる機密事項はオープンせず、いつまでたってもシステム不具合は永遠に続くから、この話題はマイナンバー制度が続く限り終わらない。さらに税金の投入は目に見えている。

東京オリンピックも1964年に一度開催したのだから、他都市に譲って、もう開催しなくていいよと言う官僚や役人はいないのだろうか?地震や津波が起きたらどうするの?洞爺湖サミットで札幌市内は厳戒態勢で息苦しかった。植物園の中の金網のゴミ箱をひもでグルグル巻き。オリンピックではまた全国の警察や警備会社職員が集まって、ゴミ箱漁りが始まる。全国の都道府県名の入ったパトカーを全部撮影して遊んでいたマニアはいたけれど。

役人は何もしない勇気、本当に弱者が出たときに助けることに限定する、スポーチOBたちはその競技をいじらない、黙って見ている。そんな時代が来ればいいなあと思う筆者である。民間企業でパワーポイントを使った社内会議を廃止するところが増えている。ウィンドウズのパワポ形式に振り回されて、資料つくりに膨大な時間を費やす。それならいっそうA4・1枚書いて、口頭で説明、質疑応答する方が訓練になると気づいたのだ。書かれたものを説明する、繰り返す愚を避けて、自分の言葉に咀嚼して話しなさいということで、これが実は一番難しいところかもしれない。書類のゴミを出さない、無駄な時間つぶしの仕事はしない決意を固めて欲しいものだ。

  1. 無駄を無くすと言えば、僕は「一人完結主義」だ。大抵は何でも出来得る限り自分一人でやる事にしている。他人に振ることが嫌いと言うより信用おけないと言えるのかも知れない。例えば僕が振ったとすれば、振られた人がまた他人に振るのではないかと考え、挙句の果てには責任のない頼まれ仕事がとんでもない形になるやも知れない。伝言ゲームと同じで、途中で解釈が曲げられる事もあり得るからだ。世間一般に流れ作業で効率を要求されたり、専門職に分類されがちで、営業職も制作も報道も内勤業務もそれぞれに一線を画しているが、お互いの分野にもっと踏み込んでオールマイティーな人になればもっと応用が効いて効率化につながると思う。前々職でもSC(セールス・クリエーター)を提案していたが、実らなかったが僕だけは実践していた。今もSC(僕が付けた呼称)を守って一貫作業をこなしている。顧客先からは何でも相談され、重宝がられているが、「便利屋」などと陰口をたたく人たちもいるのかも知れない。僕の会社もこんな人を求めている。僕の意志を引き継いでくれる様な人を。「ワン・ストップ」などと流行ったが、実践しているかは疑わしい。意外に「丸投げ」と意味を勘違いしていそうな気もしないでもない。この世の中「丸投げ産業株式会社」が多すぎると思う。

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