2001年製造のミニコンポ(SONY)をもらう。
先日、オーディアマニアがやってきて「BOSEのコンポを買ったのでSONYの古いタイプで申しわけないが要るなら持っていく」ということで遠慮なくいただくことにした。
「マイクロハイファイコンポーネントシステム」で仕様書が117ページもあって参ったが、MDやカセットテープ部分は使わないので15W+15Wのアンプのミニコンポで音がいい。スピーカーも10㎝の低音用と2.5㎝の高音が2本入っている。MADE IN JAPAN。MADE IN CHINA慣れてしている私にとってJAPANは新鮮。懐かしいオーディアに出逢ったようだ。パソコンに付属したスピーから聞くCDやラジコから聞こえるFMと違い、背中から流れるJAZZやバロック音楽が気持ちがいい。
ユーチューブで映像付きのの音楽をたくさん聞いてもいたが、同じ楽曲でも安ら気感が違う。なぜだろうかと考えた。パソコンのスピーカーは「私の顔に真正面に音をぶつけてくるのが重いのかもしれない」。
ベンチヤーズやグループサウンズ、舟木和夫、三田明、西郷輝彦に熱狂していた女性、オックスの赤松愛で失神までしていた熱烈ファンをしり目に、彼とで洋楽ばかり聞いていた。たしか「オールジャパントップ20」というラジオ番組だ。彼はベンチャーズやスプートニクス、フランスギャルやミーナ、ジリオラチンクエッティ。私はハーマンズハーミッツやビージーズなどアメリカ西海岸のWESTコーストのテンポのいい明るいメロディーライン好きだった。リズムよりハーモニーで聞いていた。大滝詠一や山下達郎を好きなのも中学時代の趣向の痕跡が残っているのかも。
以前は、三菱ダイアトーンスピーカーやパイオニアアンプやレコード針、AKAIの放送局でも使えそうなオープンリールの縦型テープレコーダーもあったが全部捨てた。だから15年ぶりに高さ21センチ、奥行き26センチのミニコンポでも嬉しい。リサイクル店で毎回、オーディオコーナーで立ち止まってはいたが、妻は「ダブルラジカセあるでしょう?無駄、無駄」が何年も続いていたので、思わぬコンポの来訪が、私の日常生活に色を添えてくれる。
CDもCDラックに積まれてい、埃をかぶっている。まだ一度も聞いたことがないCDもたくさんある。ゲオやツタヤ、ブックオフのワゴンセールでとりあえず買ってきたものも多い。マキシシングルが10円になってる歌手もいて悲哀を感じる。リサイクルショップにもMADE IN JAPANのスピーカーやアンプが格安で売っている。いまは倒産しているがいいものをたくさん作っていたので、余裕があって部屋にスペースがあれば購入してはいかがでしょうか?気持ちを静める柔らかい音質を出す機器が多い。
電気屋のコンポ。
昔、高校生の頃はLPレコードの時代。下級生で電気屋の息子の部屋に音楽を聴きに行っていた。彼はたくさんのレコードを持っていて、電気屋だけに本格的な音響機器で、遊びに行くのが楽しみだった。時には音楽部員たち数人で集まったり、バンド仲間も集まった。そんな彼が休日に、家業の手伝いで廃屋の電気配線撤収作業中に錆びて回らないネジに手こずりハンマーで叩いた時にガイシが割れて片目を失明してしまった。義眼を入れた彼は性格が変わり、みんなにも気を遣うようになり、仲間から次第に離れて行った。コンポの話で青春時代の、あの一コマを思い出した。
ハイレゾ。
有名プレイヤーのステージなど、たくさん見てきたが、今では見れない人たちばかりになった。こんな時にCDやDVDで、当時を思い出してヘッドホンで聞くと、当時の自分を呼び起こす。我が家にハイレゾのヘッドホンがあるが、レコーディング・スタジオに居るような臨場感が気に入っている。