胆振東部地震から1週間を経て

 

9月14(金)で胆振東部地震から1週間。牛乳・納豆を含めて食品は出そろってきて、ガソリンスタンドも長蛇の列は解消された。厚真町民はまだまだ辛い毎日が続くことに変わりはない。新千歳空港内の土産売り場も再開されて活気が戻ったと報道されてはいるが、先日、ホテル経営者と話して、9月6日の午前3時の地震で、すぐにホテルに駆け付けた話を聞いた。自宅のあれこれは奥さんに任せて、とりあえずお客さんが泊まるホテルへ行き、ホテル前の水道栓から水を出してバケツですべての宿泊客にトイレ用の水を運んだとのこと。

どこのホテルでも同じようにお客さんを守るためにホテル社員が活躍したと思うが、マンションの水も電気で一度屋上に上げて、それから落とすので景色のいい・値段の高い部屋ほど辛い水運びの過酷労働を強いられることになる。知り合いが8階建てのマンションの2階に住んでいて「上階に住む人間がどうも下に住む住人を見下げている気がする」と申していたのを思い出した。被害妄想ではないかとは思うが、今回の地震で筆者も様々な妄想にとりつかれたのは事実だ。

9月11日、筆者は酔って札幌から千歳まで車中で寝過ごした。戻りの普通電車がやってきたが、昔のディーゼルの2両編成だった。懐かしいやら、電気に頼らずディーゼルエンジンで走る頼もしさを感じたものだ。電車通に言わせると「北海道のディーゼル列車は、寒さと雪に強い・早いなど世界最高水準の域に達しているのに、商売が下手で他国へ売り込まない。もったいない」と嘆いていた。北海道には電化されないJR区間がたくさんあるので、停電のときはディーゼルが活躍する場面が出てくる可能性ありだ。また気になる断層であるが、厚真で大きな震度があると札幌の東区が厚真に近い千歳や恵庭より揺れが大きいことがある。活断層がどこかでつながっている気もするのも妄想か。9月14日朝、筆者は地震で目が覚めた。震度2。まだ余震が続く。

地震の2日後9月8日は大安で、札幌じゅうのホテルは結婚式で超満員。同日、中学のクラス会(19人出席)の会場探しをして筆者は難渋したことを覚えている。地震でクラス会をキャンセルしたが、全員に連絡するのに疲れてしばらくクラス会は考えたくない心境だ。

  1. 胆振東部地震の大きな揺れと停電はいろんな所で影響していました。TVも視れない翌日の新聞朝刊に掲載された無数の山なみの地すべりのカラー空撮写真で被害の規模をようやく呑み込めました。後になって気付いたのですが、各新聞社の輪転機は札幌市内では最も被害の大きかった清田区に隣接した北広島市大曲工業団地に集積しているのに?どうして発行できたのだろうと。先日、新聞社に伺った際に聞くと、宮の沢にある高速オフセット工場で自家発電を使って印刷したとの事。工場を移せば紙も急に調達できないので広告ページは無くして地震記事と写真だけの16ページ建てで印刷したそうです。地方の印刷工場も停電で稼動できないので、札幌で根室や釧路など遠方の版から刷り始め次第に近郊版を印刷し、全て札幌からトラック配送したそうです。また災害時はラジオは大丈夫と思っていたいたのですが、これもFM局の担当者のお話しでは、自家発電機でギリギリのところで放送していたとの事でした。こんな時は各新聞社も刷れる工場で一括して印刷する体制らしいです。新聞社間の拡販とは違って、工場同士はいざとなると連係するのだそうです。一般の印刷会社も工場同士では普段から連係しているようですね。ネット時代とは言え、今回の地震では新聞媒体やラジオ媒体の凄さを知らされた次第です。

    • 宮の沢は
      チラシやオントナを従来刷ってますから、刷る記事をデータ送信してたんですね。神戸震災のときは京都新聞社が
      神戸新聞を刷りました。新聞のロゴマークは緊急時印刷できるようお互い持ってます。仙台河北新報も朝日と提携
      しているはずです。基本はトラック輸送ですね。それにしても、ほくでんの電力供給体制はヒドイ。被害は観光を
      含めて300億円を超えます。昨日、弟子屈の知人から電話あって、道東の電力は帯広の北の本別町に電力基地が
      ある。ここから帯広や釧路、網走へ送電していて、修学旅行は全部キャンセルされた。帯広の四つ葉乳業が自家発電
      で牛乳生産をしているわけがわかります。札幌には頼らない帯広市民の気骨でもあります。インバウンドを見込んで
      ホテルラッシュや薬屋さんの店舗を増やしてます。いずれ回復はするでしょうが、バス会社は収入ゼロ、アジア観光客
      を見込んだホテルは激減で、いったいこの補償はほくでんするのでしょうか?人災だと思うのです。

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