世代交代と住民の様変わりと事件(2)
昨日も書いたが、住民の高齢化でその子供たちがどこへ行ったか?父親が早く亡くなった家には娘さんが母親と二人で住んでいる家も多い。娘さんがいない場合、子供は自宅を売って、親を老人ホームに入居させるケースが多い。二人が亡くなれば売り家にして、中古住宅で売りに出す。
しかし、問題は戻ってくる子供たちの場合で、シングルで子どもを連れて戻ってくる娘さんが同居して、娘さんが働きに出て、親はいつまでも育児と経済的な負担を強いられるケースも多いことだ。子連れでなくても東京での仕事に疲れて帰郷する男もいる。除雪のアルバイトをしていた80歳の人から愚痴をこぼされたこともある。「奥さんに先立たれて、自分が亡くなったら、だれが息子の面倒を見るのか」と悩んでいたが、彼は数年前に亡くなった。その子はどうしているのか。先日、道路の真ん中を自転車をこぎながら叫んでいた50歳くらいの男がいたが、一瞬、彼ではないかと筆者は思った。通学時間が終わったころであった。
先週も朝の9時ころ200メートル先に消防車とパトカーが止まっていた。あの家は筆者のバラの師匠の家か?師匠が亡くなって子供の家族が継いでいた。バラ園は荒れていた。消防車が来るというのは「火をつけるぞ」と家の中で犯罪寸前の事態が起きて、だれかが電話をしたのだろう。夕方、偶然、その家の前を通ると軽自動車に乗った親戚とおぼしき老夫婦めがけて、ペットボトル容器を投げつける女性がいた。年齢不詳ながら、次の日から鉄の門には鍵をかけられてしまった。団地のモデルハウスとして建てられた豪華な家での話だ。事件が起きないことを祈るだけである。夫が包丁で妻を殺すと脅す事件もあってパトカーが出動した家もある。夫婦仲での末だ。
加えて、引きこもりの男女も多くて、親の金銭と精神の負担が増えている。問題は先ほどの80歳の人と同じで「自分たちが亡くなった後に子供はどうなるか」である。兄弟がいても家庭を持っていて、そちらに負担をかけるわけにはかない。未来の問題が先送りされている。日本中の新興団地で筆者の住む町と同じことが現在進行形で起きていると思う。6歳くらいまでに両親の愛情をたっぷり注がれると子供はどんなことでも耐える力がつくとは言うが、愛情を注ぐことと甘やかすこととの区別がどこらへんにあるのか、私にはわからないが、たぶんそれは子供に言葉をかける時間をたっぷり持つことと関係があるかもしれない。物やお金でそれを補てんすることは実はできない、そういう問題を抱えたまま子供は成長して、ある日、爆発する。ローンの返済で共働きも増えて、次の世代がどういう子育てをしていけるのか心配である。もう子育てをしないというのも一つの解決ではあるが。
昔の少年。
一見平和に見える家庭にも他人には見せない事情があるものです。他人の家族に介入もできませんから夫々で解決するしかありません。ただ事件にまで発展すると警察や消防や行政にもお世話になる結果、同じエリアの住人としては不安にもなりますね。父が90代で田舎で独居の時、自分で煮炊きをして食事をしていましたが、近所の方々から苦情が来ました。「火事でも出されたら一体どうするんだ!」と。僕も含めて子供たちは離れていましたから、仕方なく少し離れた町の老健施設に入所して貰いましたが、自宅で大音量でTVや音楽を楽しんでいた時に比べれば、看護師さんが薬や身の周りの世話をしてくれるとは言え、静かに遠慮しながらベッドに横たわる毎日ですから、体力も急激に落ちて長くは生きられませんでした。村や町内で独居は嫌われますね。家族が居たとしてもギクシャクした家族関係や病気の家族が居れば夢の様な円満な家族と言う訳には行きません。近くの歯科医師に「お宅は理想的なご家庭ですね」と言われた事がありましたが、彼の目には表向きの我が家しか見えなかったのでしょう。悩みや問題はどんな家庭でもあると思いますよ。大なり小なり。
seto
悩みのない家庭はないのが真実で、先日あった神社での人殺しもどこでもある財産相続が発端。神も仏もありません。東本願寺でも
権力闘争。身長と体重と年齢を考えると、ほどほどのお金があれば生きられると思うのですが、多少、他人や世間に貢献しながら。
老人の一人暮らしで一番危険は火事で、ふたり暮らしの私でも火には何度も点検、コンセントも抜く習慣をつけています。私もボケ
進行しているみたいで心配ですわ。
昔の少年。
物忘れが多くなり、自分も認知症が心配になりますよね。タレントや役者さんの名前は忘れることが多くなりました。どうでも良いことと片づけているとマズイ気がして時間が掛かっても思い出すようにしています。何だかボケるのか?と思うと恐怖ですね。
seto
タレントも思い出す人が古くなり、最近のタレント全然わかりません。テレビを見なくなりましたから。そのかわりマンガで
古典を読みます。隣の図書館にあるので、カラマーゾフの兄弟、シーザーのガリア戦記、HGウェルズ宇宙戦争。文庫本ある
のですが文字が小さくてショボショボになります。漫才のボケと突っ込みという単語のボケに強く反応する自分になってしまって
悲しい。