職場の環境悪化の原因・・・?!

自衛隊隊員や警察の人たちの生の声を少し書きたい。実態はもっとひどくて、理想形で描いてるのはテレビドラマや映画の中の最後のハッピーエンドみたいなところ。いまは終わることのない鬱鬱状態が続いている。

極端な話、別な自衛官は「後方支援へ行けと言われれば行くけど、その前に生意気な防大出の上官を背中から撃ってから行くと」言う者までいる。集団的自衛権の議論ではなくて、隊内の人間関係の話がまずあるのだ。ブログだから書ける話で、民間でも出世競争であいつさえいなければ俺は課長(部長)になっていたとか、役員になったとか掃いて捨てるほどある。仕事の中身は二の次三の次みたいな世界だ。

そのときも「あいつを殺してやりたい」と恨みごとを言うものもたくさんいた。しかし、武器を携行できる仕事は自衛隊と警察しかない。一般人の他殺道具は(ヤクザを除いて)包丁・ヒモ・電動工具・ナタ・ノコギリ・ゴロタ石・毒薬・玄能・車・恨みを持った言葉・肉体行為だ。筆者が広告の営業をしていたとき、某葬儀会社の担当課長が自衛隊出身者で彼が自衛隊を辞めた理由が発砲事件だ。普段から気に食わない上官の足元に銃弾を発砲して、おしっこをちびらせたと自慢していた。解雇されるのを覚悟の営みで、本人は「スッキリした」と。この話はもう15年以上前のことだ。怖い話だし縦関係絶対主義の職場は時限爆弾を抱えている。その反動が自殺者が多い自衛隊に反映されている。

北海道警察も稲葉事件という闇の事件がある。首なし(戸籍のない)拳銃をより多く集めては警視庁へ報告しお褒めをいただく。その方法がヤクザからの協力や夜の小樽港を舞台にしたロシア人マフィァ&中古車をロシアへ流すパキスタン人との連携プレーで行われ、稲葉の上司はどんどん実績を上げて出世していった。ドキュメント本が2冊あるので関心ある方は読まれるといい。

2人が不審死を遂げて闇に葬られている。事件の後、人事異動が行われて、稲葉を利用して警視庁へ凱旋した人がいる一方、同じ課にいただけで真実が外に出ないよう僻地へ飛ばされた警官もいる。ドキュメント本には報道されない生の声が書ている。当然、職場環境の荒廃は目に見えている。蛇足ながら、北海道新聞が道警の闇の部分を追跡・記事を書いたが、道警から記者クラブ出入り禁止で脅され、また道新自身の某支局の金を巡るスキャンダルが発生して、後追い記事はなくなった。惜しい仕事だ。カウンターパンチを食らった格好だ。

こういう人事が横行すると(人事は主観そのものだけど)職場は鬱鬱環境に陥る。ある大手の企業の東京にいれば役員になったのに、札幌関連会社へ来た。筆者は本好きもあってその人と蕎麦をよく食べに行った。きっと誰かに足をすくわれれたのだなあと推理して「〇〇さん、あいつは殺したいという気になったことありますか?」と聞いてみた。温厚で部下の面倒見も良く、筆者も大好きな人だったからだ。「あるよ」「そういうときはどうするのですか?」「紙にあいつは死刑、こいつは懲役20年と書いて、その紙を破って捨てるのだ」と。気持ちのバランスをそうやって取っていたのだ。

私はスマホの普及がさらに他人不信を加速させ、誤解を量産している気がする。希薄な人間関係ではなくて濃厚すぎる人間関係に疲れているのだ。小学生や中学生を見ていても、少ない生徒数、副担任までいるクラスなんて息苦しいに決まっている。お互い、監視しやっこである。自由やフリーにしてくれない。孫の通う幼稚園では教室に定点カメラがあって、その様子が娘のi-padで見れる。夫も職場で見れる。いずれ営業マンも頭の上にドローンを乗せて、会社から仕事ぶりを監視される時代が来るかもしれない。

結局、職場環境は、社員同士の信頼関係で結ばれないと、ロクな結果にならない、犯罪の温床になりやすいということだ。派遣や業務委託された人間と正社員が同一平面で仕事をする(派遣社員の方がずっと仕事ができることも多い)ことのストレス(会話が圧倒的に少ない)から逃れて、実はもっと人間はひとりになりたい生き物でもあって、「絆」とか言われているのに異を唱えることになるけど「ほっといてくれ」というわがままな生き物でもあるということ。引きこもりやシングルで頑張る人・親から育児放棄された子供たちに必要なのが「絆」で、十分たくさんの人に囲まれて仕事をする人には「ひとり」が必要な時代かもしれない。

先ほど書いた、紙に死刑と書いて、自分の気持ちのバランスを取ったように、ひとりになりたい願望が子どもから老人までたくさんあって、他人との距離を適切に取れる人が多くなれば職場環境(学校環境)は劇的に良くなると思う。そういう意味でも、人材派遣会社は同時通訳などのプロ中のプロ以外、即刻、市場から退場してほしい。合法的に山口組が港湾労働者の口利きをやってることと本質は同じだ。正直、そう思う。雇うなら直接雇用のアルバイト、直接雇用の嘱託である。株主配当を最大限増やすために(世界の人口数からみたらわずかな人たち)多数の人間の貧困を招いている現実を知っていながら崩せない。

職場環境の悪化は、したがって機密ごっこ、監視ごっこ、排他的な仲間づくりごっこ(LINE)、投資ごっこ、人事ごっこ、派遣採用ごっこ、疑いごっこ。誰もが自分と同じ人間なんだということを忘れさせる経済の仕組み・管理の仕組みにあるような気がしてる。それを報道する報道機関自身、役所自身もすでに派遣会社をたくさん利用している、中には派遣会社を別会社で経営して、天下り先や自社の金がグループの外へ出ないよう配慮されているとしたら、誰がどこで強く反対声明を出すのだろうか?人に優しくない国や企業はいずれ滅びる。そうでなければ、国民全体が「愚か者の船」に乗船中である。

  1. 競争社会にはどうしても人間関係の歪は避けられませんね。組織とは、人の上に人を作り、人の下にも人を作る事ですからね。それでうまく機能するのはスポーツなどの世界でしょうか。しかし、機密を重視し外部から遮断された別世界のような組織での人間関係となると、その世界だけの法律や規則で縛られコントロールされる訳ですから、余程上に立つ人以外はストレスも相当かかっているのでしょうね。しかし組織から退職してお互いが裸一貫になった時には、その関係は崩れて気まずいものでしょうね。ただの人間に戻る訳ですから、元上司や上官だろうが、幾ら虚勢を張っても通用しませんからね。

    • 組織から離れてひとりになっても当時の組織にいたときの癖は死ぬまで治りずらいです。とにかく組織の悪(アク)が漂うところが多かったですね。仕事をしないやつほど仕事を語る人が多かった記憶があります。出世競争も横目で見てました。一番、多いのは同僚の悪口を人事権者に貶めて自分が浮上するパターン。はびこると、仕事がまともにできなくなります。酒好きにはたまらない、愚痴と悪口の応酬で。部課長の手当は部下のために使うんだと豪語した人が金に一番汚かったですね。松本清張が読まれるのがわかる気がします。山崎豊子も。自らを省みることも多いです。私がいたことで誰かに迷惑をかけていなかったかどうか?職場環境を悪くさせたところがあるかもしれません。

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