10月16日の鹿の衝突に続いて10月29日も帰宅電車。鹿と特急が衝突。発車と同時に私の乗るエアポートは苗穂駅構内で停車。5時50分に急いで乗ったエアポートが運のツキ。乗るとき、16日の鹿衝突が思い出されてこの電車も危ないかもという勘が働いた。『乗るのを止めて6時12分の苫小牧行きにしようか』迷ったが、前回と違って座席が空いているので『大丈夫だろう』と。しかし、止まって数分するとパニック障害の兆候、ベルトを緩め、座席から立ち上がりいつものウロウロがはじまる。周りの乗客は『なんだこのおっさん!』という顔・顔・顔。左胸を押さえて、とぼとぼ歩いて前の車両に進む。

ドア付近に若者4人。『パニックで胸が痛い。ここで下車したいが。車掌に伝達できないか』と私が訴えるとスマホをいじりだした。ある青年が『おしゃべりすると症状が和らぐかもしれない』と言い出して、おしゃべりが始まる。ナイス判断!!『こんな都会に鹿が出るんですね、僕、まだ目の前を歩く鹿と熊は見たことないんですよ』『鹿は定山渓方面から市内を流れる豊平川の河川敷を通り、街中まで来て住宅街で走り回る事件もありますよ』『あなた方はどこから?』『千葉から。いま大変なんです、千葉は』『お仕事は?』『塾の講師をしてます』『札幌まで教えに来たの』『いいえ、札幌で教え方セミナーの勉強会に出ていたのです』『僕も学生時代、小学生に英語を教えていたが、ダメ。中学3年に家庭教師をしたが目標の高校に入れず失敗さ!教えるのは難しいね』目がキラキラした若者たちで4人のうち一人が既婚であったが、ほんとうに久しぶりに20代の若者4人とお喋り。

パニックも鎮まり、感謝。しゃべっているうちに症状が消えてきた。消えると同時に電車が動き出した。停車時間は10月16日は15分、今回はほぼ10分。私は呼吸を整えるため次の新さっぽろ駅で下車。ありがとう若者たち。普通電車に乗り換えた。それにしても鹿の出現場所が前回と同じ。上野幌と北広島の間。動いているはずの乗り物が止まるとパニックが出るようになってしまった。まずい。私の口が止まらないのは、パニックを避ける自己防衛かもしれない。ブログ同様、話を聞く相手には迷惑かもしれない、そういえば私を『動き続けるマグロ』にたとえた人がいた。(嗚呼)

  1. マグロのあだ名は客先の若者たちの間で、私にもつけられています。何でも回遊魚同様「休んだら死ぬ」なんていわれています。それほど休まず働いているかに見えるらしいのです。しかし当の本人は「仕事半分、遊び半分」主義なんですがね。

  2. お相手してくださった方々が若者と言っても、症状を直ぐ理解してくれた塾の講師で良かったですね。自分をを追い込まずに、気を紛らわす事が一番ですね。今度、電車に乗ったら、最初から携帯のYOUTUBEで落語など検索して聞いてみてはいかがですか。もちろんイヤホンで。臨時停車しても、原因など余りを気にせずに。

    • 日刊ゲンダイを買って乗りました。東京オリンピックについての批判的な記事を1面から読んでました。終面はテコンドーに醜悪な金平会長の顔。細かく読んでいたのですが、顔を上げると停車し、あぶら汗。読書集中で以前は乗りきれたのですが・・・・。当日の私のストレスの過少。一度出ると予期不安で再発するので厄介です。誰かと手を握るのでもいいので首から『手を握ってください』と札を下げておくのもいいアイディアですね。

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