羊蹄山

羊蹄山 7月24日撮影 ニセコアンヌプリ側から

昨日の「雪かき仕事」の延長の話になるかもしれないが、英文学者加島祥造さんの「老子(タオ)」の第43章に「人はなかなか気づかない」という自由訳があったので、紹介します。

 

固くて強いものが

世の中を支配しているかに見えるがね、

本当は

いちばん柔らかいものが、

いちばん固いものを打ち砕き、

こなごなにするんだよ。

空気や水のするように、

タオの働きは、隙のない固いものに

滲み込んでゆき、

いつしかそれを砕いてしまう。

何んにもしないように見えるが

実に大きな役をしているのだ。

このように、目に見えない静かな働きは

何もしないようでいて深く役立っている。

これは、この世ではなかなか

人に気づかれないんだが、

比べようもなく

尊いものものだよ。

 

 

  1. この自由訳は深いですね。優しい柔らかい言葉で浸み込んできますね。同じ文章でも人それぞれ受け取り方が違いますね。漢詩を見ただけでは難しい字が並んでいるので読むのが精一杯で、なかなか自分なりの理解には至りません。英文の詩でもニュアンスまで理解できないですが。

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