北斗星

きょうは11ヶ月ぶりの通勤2日目。日曜日の出勤だ。昨年9月に仕事を辞めたが、ブログを毎日書いても、世間の変化や生体験から遠くなり、どうも感性が鈍る。その危機感もあって、あるお店の新規事業を立ち上げるために働いてみることにした。

そこの社長さんからいろいろな相談は受けていたのだが、呼ばれるその都度、電車に乗ると、人口密度が低い地域なので、首都圏の距離&運賃と違い、えらく高くつく。定期が神様に見えてくる。40年間使ったJRの定期券リバイバルだ。エジプト・ギリシャ・ローマ時代の奴隷にはなかった「移動の自由」を獲得した気分だ。

「自由に移動できる社会はあらためて凄い社会だ」と思う。自由が保たれて、交通機関が安全・正確に走り、駅を降りても戦車がいなくて、兵士もおらず、ビルの上を爆撃機が飛び交い、ガレキのコンクリートのヤマにもならず、人びとが監視カメラはたくさんあるにせよ、もくもくと職場へ移動していく姿・観光客をみて感動してしまった。部屋の中で、シリア内戦の写真をたくさん見ていたせいか、緑多い、花も多いオアシスに見えてくる町だ。

「北斗星のラストラン」が22日の今日だったことを突然思い出した。今日の夕方に札幌到着だ。3月13日のトワイライトエクスプレスのラストランは、私が札幌へ行くためにホームで普通電車を待っていた時、偶然、目の前を通り過ぎた。少し涙が出た。ポッポ屋だった父親がが呼び寄せたか?南満州鉄道から日本国有鉄道へ転職した父親を思い出していた。口癖が「退職金の額を間違って計算していた。満鉄時代の勤務年数も国鉄での勤務年数に加算されると思っていたが、加算されなかったから、その分をアルバイトで稼ぐ」と母に宣言。札幌駅のコインロッカーの硬貨を回収するバイトを長年していた。何回か働く親父を見たが、声をかけなかったことを少し後悔した。

札幌駅前のショッピングモールで「24時間テレビ」の募金コーナーで、筆者が2年間、お世話になった広告会社の後輩が2名アルバイト管理をしていた。42歳の営業マンは「僕なら楽してのんびり暮らせるなら、敢えて働かないけどなあ」と。16歳の娘を持つ父親だ。前にも街中で会って「会社に遊びに来て。皆、喜ぶと思うよ」と言うものの、私は前職場へ行かないことにしている。いろいろ通勤すると事件に、人に出会う。帰りの電車の席の下に保冷した土産が置いてあり、筆者の心臓が高鳴った。車掌を呼んで持って行ってもらった。自爆テロニュースの見過ぎだ。

  1. 時間や時代に流されているようで時には逆らっているが、それも生き方への修正でそれぞれの今を築いている。実に逞しいと思う。若い頃から楽をしたいと思う人もいれば、若い時に苦労して老後は楽をしたいと思う人もいる。僕のようにいつまで経っても楽などとは縁遠い人もいるだろう。いずれにせよ今の自分に納得できればいいと思うが、それにはある程度の健康を保つ事ができなければならない。街中で働くとついつい周りに併せて惰性で外食に走りがちで内臓脂肪が増えて来た。外食は塩分と脂肪分を摂り過ぎるからと、おにぎりを持参したりしたが、今回は弁当箱を買ってきた。昔から土木作業現場で働く人のランチジャーに憧れていたが、あれは存在感があり過ぎて毎日持つにもチョッ勇気がいるので、保温容器のご飯入れと二つのおかず入れ容器がセットになっていて、ファスナー付きの布ケース入りの小ぶりのものを選んだ。そこで最近はまじめに朝から弁当作りを実践している。自分の健康のためにバランスを考えて詰めるが、久しぶりの弁当は遠足気分で楽しい。街中で働く人には、ぜひお弁当作りをお薦めしたい。いつまでもご自分の健康維持のためにも。

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