コロナワクチン集団接種お手伝い(続く)
毎週土曜と日曜、新型コロナワクチン接種を恵庭市で6月12日〈土)から始めるのでアルバイトを募集していた。私は3月に仕事を辞めてから、退屈な日々であったので応募してみたら合格であった。圧倒的に学生が多かったが、中にはダブルワークで土または日だけ出る人もいる。総合体育館で実施したが、土曜は300名、日曜は600名に接種した。1回目は80歳以上で開始。被接種者は椅子に座っているだけで動く必要はない。50人を1単位として4ブース作った。医師が予診票を見ながらOKサインを出して膝をついて問診する。後ろから2名の看護師が筋肉注射をしていく。さらに後ろに3名が接種者に接種済みシールに日付押印をしていく。流れ作業だ。打ち終わったら「タイムキーパー」が15分の経過観察の時間を確認して歩く。12日の土曜日はスケジュール表に忠実であり過ぎて、全員着席していても接種が開始できず、付き添いの人から「遅い」とクレーム。それ以降、1ブース50名がそろったら、接種を開始する体制にした。40分も早く開始することもあったが、医師と看護師が回り始めると「ほっとした空気」が流れる。クレームを言った娘さんからも接種終わったら「ありがとうございました」と言われた。私は世話係だ。20代から50代まで様々なイベントを広告代理店でしてきたので、内容こそ違え手法は似たようなもの。きれいに仕事を流すことだ。何事もないように。年長ゆえバイトのリーダーを任せられて、誘導員が足りないならそこへ人を補充する。バイトは面白いもので仲良し3人組で接種使用済みシール貼りは明るく会場に上品な雰囲気を与えたし、プロではないかと思われる市民の誘導のメリハリの上手さの女性もいた。聞くと、元添乗員をしていたと告白。無駄がない。彼女は隣のブースとどちらが先に50人埋まるか気持ちで競って遊んでいる。80歳以上は付き添いが多かった。娘さんか息子さんだ。待つ間、黙っている。雑誌やスマホで遊ぶわけでもなくて、アルバイトの18歳の男子学生が「私たち世代ならスマホでいつまでも遊んでいるんですが」。世代の違いで、たぶん年齢が下がると文庫本や雑誌持参が増えるだろう。お年寄りと付き添いの家族の間に親密な会話も多くなかった。日曜日に600人打ち終えて、今度は私を含めて関係者のワクチン接種開始だ。3時間後に肩こりが出たが以降は何もない。バイトで一番大変なのは洗浄係ですべての椅子と籠を消毒して歩く仕事。屈強な体育会系の18歳の学生がしたが、さすがにバテ気味。今後、ここの人員を増やさないといけない。