恵み野通信3~お正月広告ほか
1)嫌いな11月があと3日で終る。広告代理店にいたので11月は正月紙面の営業が真っ盛り。総合広告代理店にいたときも、テレビで謹賀新年15秒スポットを10本のノルマがあったり、新聞なら名刺広告を何本とか、媒体側は現代と違って押しつけが厳しかった。TVの場合、制作の仕事が増えたりする。スポンサーは普段、広告を出す側なので、「普段から付き合っているのになぜ正月に意味のない金を取られるのか、お年玉をくれるならまだしも、出す意味がわからない」と苦情を言われたものである。新聞社やテレビ局の営業マンはほぼすべて、広告代理店に丸投げする人たちが多かった。現場の苦労も知らず、なので現場側からできるだけ利益を出せるよう、決まった金額を素直には媒体へは知らせない。お金の交渉をするときには、スポンサーへはテレビ局や新聞社の人間を同行させないという不文律もあった。慌ただしい11月は好きではないが、しかし、暇な身分になると懐かしい時間でもあった。
2)サッカーを見ているが日本戦以外も面白い。深夜や朝方の中継になるから睡眠不足気味。便利なamebaTVが全試合見れるから助かる。ダイジェスト版まである。中継するアナウンサーがサッカーに詳しく、集中して鑑賞できる。私も29歳から札幌市内の社会人サッカーチームスーパスターズに所属、朝早くからエルムリーグで試合をしていた。足も遅くて下手な私は前衛でシュートの役割だ、上手な人は後衛(バックス)にいて守り、そして攻める。地味ながら、バックヤードは大事、有能な人はバックにいる。なので仕事は成立するんだ。
3)友人が写真展をするというので行ってきた。会場は札幌市資料館。高等裁判所跡地を利用して作られた。札幌軟石を使い、ステンドグラスも階段に明り取りで使われ、天井の照明も大正風で落ち着く。友人は野鳥を追いかけている。人気のシマエナガはスズメより小さく、動きも俊敏で撮影は大変みたいだ。望遠レンズで性能のいいカメラを買い続けている。それ以上にプリンターのインク代金が高い。7色カラーを使っている。そろそろ年賀状の季節だが、悩みはカラーインキ。すぐになくなる。できのいい写真をA4でカラー出ししたらインクはいくらあっても足りない。キャノンに勤めていた同級生が「プリンターなんてただで配ってもいいんだよ。インクで儲けられる」と言っていたのを思い出した。
広告マン。
広告と言っても年賀広告だけは嫌でしたね。今もその名残りは有りますが昔ほどではなくなりました。私が支店長になって初めて知って驚いたのは11月に某地元大手新聞社から来た書状でした。『年賀広告〇〇〇〇〇〇〇円を要請します』と。広告代理店を下に見下げたその文書に怒りを覚えたものです。あの頃までは媒体社が幅をきかせていて代理店はまるで小間使いのようでした。あの勢いは何処に行ってしまったのでしょうね。
seto
紙でA社50本、B社40本とか命令口調と対前年比の本数だけの小学生でもできる算数の世界でした。ときどきこちらの売り上げに仕事を持ってくることはありましたが稀ですね。正月ページもどんどん減ってます。活気のない紙面が続きます。現になのは文春だけです。書き手が以前、噂の真相で活躍してきた記者もいますから迫力あります。日本政治を動かしているのは週刊文春ですね。テレビ、新聞はサラリーマン社員の群れです。
広告マン。
かなり前から新聞社は不動産会社になりました。私どもの名古屋支社のあった新聞社所有の古いビルは壊されて立派な高層ビルに生まれ変わりました。セキュリティも強固で近寄りがたくなりました。名古屋駅の真ん前ですから一等地ですから、先ずトヨタの本社が入りました。次々と傘下のグループも入りました。最近では北海道の大手地方紙も移転です。大通東3丁目に土地を確保し、既に工事囲いをしています。比較的地価の安いところに移転して現在の一等地に新たなオフイスビルを建てるのでしょう。新幹線なども伸長されればオフイスビルで大きく稼げるわけです。
seto
新聞・テレビは不動産会社になってますね。ホテルをテナントにする新聞社が多いですね。新聞社の生保化ですね。市内のビルも売り買いが激しく、アジアマネーがビル所有多くなりました。儲けるためなら何でもござれですか?先日、豊田市からイベント隊がチカホにやって、お土産キャンペーンをしてました。自動車のイメージからお土産も美味しいものあるよとやってきたわけです。トヨタは元々挙母市(ころも)を豊田市に名称変更したんですね。岡崎に10か月住んでいたんで三河地区は何となく雰囲気わかります。どうも内向きで内々で生きるところがあんまりなじめないです。