1)4月22日。寒い朝、10時で9度しかない。ここ1週間、毎日石油ストーブを朝から焚いている。灯油代も高くなっていて1リットル110円、家計を圧迫する。マイカーも手放せば(車は便利さと引き換えに税金の塊みたいな存在だ)年間50万円くらい家計が楽になると、70歳で免許を返上した兄が言っていた。本州が夏日に入っているのに、これでは農家の作業が遅れてしまう。アスパラガスはハウスで順調に成長しているから、全道のJAや農家へ発注すれば美味しいアスパラを食べられる。メキシコ産のアスパラも茹でると美味しい。

2)千歳に半導体工場ラピタスが鹿島建設をヘッドに工場建設真っ最中。熊本での半導体工場を成功させた実績を買われたわけだが、隣に南千歳駅がある。ここで降りるとアウトレットモール「レラ」があったが残念ながら4月10日に閉店した。ところが、ここで働いていた従業員へラピタスから社員にならないかオファーが続いている話だ。派遣会社経由なのか直接雇用を目指してラピタス本体が動いているのか不明だが、時給が3000円から4000円だというのだ。千歳はイオンモールを中心に飲食業もホテル事業も盛んだから、さらに新千歳空港にはショップが並んで観光客を楽しませんている。ここで働く人たちも多いが、時給のつり上げが押し寄せると、既存の職場を離れてラピダスに集中して働く人がいなくなる。すべてが技術者集団ばかりの構成でもなく、福利厚生や食堂、売店などもあるわけだから、職種は多様。若い人なら発想を切り替えて、レラからラピダスへ待遇は超アップして最先端企業の一翼を担えるかもしれない。

3)ラピダス工場を建設する千歳の美々地区には貝塚や縄文人の人たちの化石が眠っている。現に新千歳空港の滑走路下には縄文人の化石が埋もれて、その上に飛行機が離発着陸しているわけだ。丁寧に千歳市教育委員会は美々地区の現場を調べているのだろうか気になるし、1兆円近い国の投資もあり、知事はじめ理工系の大学までラピダスを人材面で支えようと連携を始めて、報道全体がラピダスに浮かれて旧石器や縄文文化が脇に追いやられてしまった感がある。縄文好きな私としては残念でならない。

  1. 空港に最も近い広大な土地と言う事で此処に決まったのでしょうが、事前の史跡調査などは行われなかったのでしょうね。例え分かっていたとしても、先ずは建設ありきで始まるのが建設や開発の常套ですから、大抵は工事開始中に発見され中断されたりする事も有るのですが、今回は現在の所ありませんね。実際に史跡らしきものが発見されたとしても、今や世界の中で競争激化の半導体の研究や製造拠点となると、過去より未来志向の方が勝ってしまう嫌いも有りますね。それに国が巨額支援するとなれば、道も史跡か?半導体か?と、迷わず国に頼るこれまでの思考になるのでしょうね。歴史や文化遺産を守るより、国の予算で産業誘致や開発は100年前から何ら変わりは無いとも言えますね。反対運動もさほど無かった事と、それに景気回復も見えない事も追い風になって、皆んな追い風に乗っかったのでしょう。開発や戦争には必ず犠牲が伴いますね。

    • 昔の苫小牧東部開発と同じ構造ですね。半導体は広い土地ときれいな水の確保です。熊本に有り、仙台にも作られ(ラピダスが千歳にするか迷ったところですね)計画で半導体列島になりつつあります。すみわけしているんでしょうか?私からみたら、やる産業がなくてやけっぱち国土開発にしか見えません。昔あった苫小牧東部開発や石狩湾新港工事など結局、役人の天下り先ッとして使われ、未来志向ではなく土木業者とゼネコンを喜ばせただけで多額の借金を残しました。実は私の手元に千歳全体の遺跡地図があります。遺跡を置いている係員ときょうでも行って話してきます。どのくらいの遺跡が犠牲になるのか、遺跡センターの玄関に資料も置いてありますよ。一時の熱狂でしょうね。経産省の役人程度のおつむで、世界全体の半導体の技術革新の進み程度、部品を購入する資源国家の政争や政治安定度、流通を抑えているんでしょうか?作るものはいつも「期待値」で物を考える思考の官僚ですからお粗末です。1兆円も使えるなら、能登半島復興や国民のお腹を満たす食料を国内生産して,飢えに備える自給率向上でしょう。国が安定する国はすべて農業が安定している国です。フランスやアメリカも農業国です、イタリアも。食べるものなくして働けません。野菜や果物、輸入製品(紅茶まで)ひどい値上げです。アベノミックスの金融政策の失敗です。円安誘導で輸出で経済回復をねらい、金利も下げて紙幣をばんばん刷った。35年ローンの詐欺に若い人たちは引っかかっています。そして物価高。ますます苦しい生活が始まってます。そこへラピダスですから、北海道にとって麻薬を打たれたように知事や市長、産業界は浮かれていあす、危ういです。

  2. ラピダスも競争激化の世界の半導体市場で、どれだけ健闘出来るか疑問の声も聞こえてきましたね。未だ建設が始まったばかりですが、世界の半導体市場は動きが激しく、千歳が完成時には市場も大きく変化している可能性さえ考えられますね。つまり千歳は単なる大学の研究拠室のような研究拠点で生産拠点としては他国の競争相手になれるのかと?疑問視さえされるようになっています。例え施設が立派に完成したとしても半導体事業が成功するとは限らない訳ですから、その先が肝心でしょうね。今は、職探しに工事関係者やその関連業も絶好の現場ですが、完成後はどうなるのでしょう。本州や外国からの頭脳労働者採用が中心となれば単なる場所の提供になる可能性だって考えられますからね。いまさらですが、道もこの分野の教育支援をもっと以前から行って置くべきでしたね。就活も技能を身に着けてさえいれば苦労しませんからね。これまで私学に任せっきりの情報系教育ですから、この分野では立ち遅れたのでは無いでしょうか。

    • ラピダスの跡にペンペン草が生える可能性もありますね。熊本の工場は台湾資本、ラピダスはアメリカも技術協力はしますが、美味しい所をとって日本の税金で作らせ、失敗したらリスクはないわけで日本の損金となります。気楽なものです。半導体が食べ物に変化してくれれば私も賛成ですがね。この場所を苫小牧から水も引くわけで、食料工場にする案も私にはあります。目の前に迫っている世界の飢え事情は日本も例外ではありません。手を汚さない仕事ばかりをしてきた大きなツケがいずれ襲ってきます。

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