7月11日、2カ月ぶりに友人と札幌の中心部のカフェで談笑した。私のブログに寄稿もしてくれる物知りな人と会話していると、私の後ろの30代らしきノートパソコンで打ち込み作業をしている人から睨まれたと言っていた。

彼は右耳が難聴で、声を少し上げないと伝わらない。私も歳相応の大声になっていたかもしれず、大きな声なら謝りたいが、待てよ、ここは居酒屋でもなく公共空間のカフェ、昼休みでカップル、女性同士、会話が弾んでいる。友人が『出よう』との合図で、近所のホテルのロビーに場所を変えた。どこへ行ってもスマホが必携の現代は、打ち込み・ゲームなど無言の行為に溢れている。

夕方、中学時代の同級生と会い、カウンター横並びでカフェにて思い出話。近況報告も含めて1時間。しかし、一番端にいたノートパソコン作業をしていた若者が『うるさい』という表情で意思表示された。

2軒のカフェで2回とも同じ、ノートPC作業の男から『うるさい迷惑』と態度表明されて、少し考えてしまった。

私が育ったのは10代から喫茶店文化。大いなる議論をしたり、読書会も実施、仕事の打ち合わせも、デートの待ち合わせもして、デートに遅れるようなら店側が電話で取り次いでくれた。店内放送で『●●さま、お電話です』とね。賑やかなこと。ジャズやクラシック、映画音楽も流され、たえず誰かの声や音楽に囲まれていた。大学の食堂で一人静かに食べていると、必ずクラスメートや気になる異性が近づいていったも。

學校教育も1クラス50人以上で10クラスだ。ワイワイ育ち、原っぱでサッカーや冒険をしていた。5時になればあちこちから『夕ご飯だよ」と聞こえてくる。

そういう雑踏のなかで生きてくると、自然と声が大きくなる。雑音や雑踏、笑い声の洪水に浸って育つと、夜の居酒屋は自然体で過ごせる。それにしても、サラリーマン時代の居酒屋からみたら静かなことは確かだ。居酒屋に集まる集団を見ると、職場関係者が多い。男女まじえて同僚での飲み会は続いている。

それにしても、カフェでパソコンというけれど私も道の駅でノートパソコンを打つけれど、周りがうるさくても打ち込みに支障はない。育った環境で日常生活の過ごし方が違ったものになるけれど、どんな所でももっと騒いだり,怒ったりしてもいいのではないかと危惧する私である。幼時からのしつけや教育が大人しく、静かに、黙ってスマホやタブレットを見ながら生きる癖がついてしまったとしたら、ヒラメキや自由奔放な生き方など過去の伝説になってしまうのではと心配する。もっと喋りましょう。

  1. 確かに喫茶店では無言スマホか無言PCばかりですね。喫茶店に限らず公共の休憩場所でもPCで何やら没頭している姿が多いですね。これは諸事情で家庭では出来ないのか?それともそれほど多忙なのか?はたまた人前での単なるゼスチュア―なのか?。新しいPCを持ち歩くのも、ファッションかも知れませんよ。我々高齢者仲間は年齢と共に難聴になるのはお互い様ですね。志村けんのギャグに『アンダッテ?』と言うのがあって当時は大笑いしたものですが、笑えなくなりました。家庭内でも同じ情景だからです。妻は自分の難聴を棚に上げて私の発音が悪いからと言い、それに対して大袈裟にゆっくり発音してみたりと、会話に成りませんね。若者たちはお互いに耳も良く小声でも会話は通じますから、喫茶店の様な他人同士お互い近い距離では、時々の笑い声以外は他に聞き取れない位の小声なのでしょう。我が妻は未だに外国語のカルチュア―教室に週一で通って居ますが、補聴器などを嫌い、大きな声での教室での会話が楽しいようです。気を利かせて難聴補助具を買ってあげたのですが、最初から全く着けようとしません。そのくせ、今風の若者の音楽ファンで大谷翔平も使って居るらしいワイヤレスヘッドホンで大音量で流行りの音楽を聞いて居ますから、ますます難聴は進む一方です。そんな癖に、孫のオンラインPCゲームでの奇声には敏感で毎日怒鳴っていますよ。つまり自分の大声より他人の小声が気になるようでもあります。喫茶店より、我が家のリビングでのお互いの会話の方が遥かに大声の応酬に成っていますね。我が家は未だにエアコンを付けて居ませんが、網戸の窓全開で昼は過ごしていますが、もしかして隣近所ではウルサイ家と思われているのかも知れませんね。夜も2階は窓全開ですが、1階は閉め切るので、私は最近、地下室に寝室を移したので、静かで涼しく快眠出来ています。

    • 無言スマホやノートPCが圧倒的に多いです。カフェでも電源を用意して彼らの需要にこたえています。耳が悪くなると声が自然に大きくなるし、TV音量も20を超えてるらしい(妻の話)。眼や歯や耳や泌尿器、なんだか老化は悲しいことばかりですが、隣近所の人へ優しくなってますから、それでいいかなと居直ってます。自宅は夫婦二人暮らしなので1階は妻、2階は私で住み分けてます。きっとマンションなら同じ平面ならキツイナアと想像します。私の兄は8時半には図書館に向かいます。お互いの静けさを守るにはいいやり方ですね。夫婦とはいえ、しょせん一人ですから。地下室、いいですね。息苦しくないですか?明日から心臓カテーテル検査で2泊入院します。以前、個室に入ったとき、パニックが出てきたことがあります。最近はその症状が出ないので大丈夫だと思います。それにしても同じ日に2回も『うるさいぞ」サインを送られショックな札幌デーでした。

  2. 喫茶店も沢山あった時代には、いろんな形態の喫茶店がありました。そんな喫茶店にお世話に成った自分たちですが、現代では喫茶店の形態も違ってきているようですね。静かにお茶するか、静かに仕事する場所、又は無言でスマホする場所なんですかね。昔のように仕事の打ち合わせなどには余り活用されていないようですね。スタバなどを外から見ると夜遅くまで多くの人が利用して居ますが、見えるのは、多くは談笑より無言のお一人様のようにも見えます。時代ですね。喫茶店も喫茶店族もすっかり様変わりしました。喫茶店の利用もまるで一種のファッションなのでしょうか?。何故か?叔父様には似合わない空間になりました。

    • 叔父さんや叔母さん、老人には似合わない空間になってます。ジャズ喫茶、クラシック喫茶、デート喫茶、モーニング喫茶もあって学校の教師によく合いました。必ず、サービスは本人を呼び出してくれることで、電話番号が書かれたマッチは持ってましたね。箱のデザインが印象的でした。デート喫茶なんて、暗がりの中にカップルが入っていくつくりで、隣とカーテンで仕切られているヤバイ構造。それからみるとカラットした空間になったものですが、渇き過ぎて、都会に住む人の心の寂寥感が伝わってくるようです。

  3. 確かにPC作業では静かなところが理想ですね。周囲が煩ければ、ミスをしたり、気になってイライラしますからね。しかし、では何故?そんな環境でPC作業をするのか?と問いたいですね。もっと静かな場所もあると思うのですが。先日サッポロファクトリーホールでのイベントで、ファクトリーホールのアトリウムの上階にそんな場所を見つけました。WiFi環境でデスクと椅子が沢山用意されていて、QRコードにスマホをかざして登録申し込みすると1分1円の低料金でPC作業も行えて、電源も充電ももちろん出来ると言う訳です。静かに仕事をしている数名の方々も居ました。すぐ横には飲食や飲み物をオーダーできるショップもありますから、1時間利用でも60円。外での仕事場として事務所代わりにも活用できて集中できます。

    • 仕事なら自分のデスクですればいいのにと思います。自宅勤務の人たちが、カフェや貸しデスクを利用しているのかわかりませんが、作業をしている顔は楽しそうな人は少ない。JRの電車でもノート出して膝の上で小型ノートで遊んでいる男女多い。それも旅をしている人たちが、拘束を求めている気がします。まだおれは必要とされているという実感を味わいために。外の自然の景色を見れば落ち着くと思うのですが。どこの空間においても依存症の弊害があります。これが少なくなれば、前のひととの会話や冗談、ユーモア、政治への愚痴や生活の苦しさへのため息やら、生の声がほとばしり出ると思います。サラリーマンがSNSでマゾ化しているというのが私の見立てです。

  4. カフェも画一化されてきましたね。かつては、歌声喫茶、同伴喫茶、音楽喫茶、などなどいろんな形態の喫茶店がありました。真冬の1月末に大阪から札幌に来た頃、先ず入ったところが駅前からは少し外れた桑園辺りの喫茶店ですが、ところ変わればというわけで驚く事ばかりでした。先ず店内にストーブが燃え盛っていました。数人でコーヒーを頼むと何とミルク(スジャータ)の容器が一つしか来ませんでした。店のママに聞くと『それ皆さんの分ですよ』と。これまでの習慣でもう少しで独り占め寸前でした。店内の壁にはギターが掛かって居ましたから聴くとお客用だと言うので早速仲間で大騒ぎしました。当時ですからフォークソングかPOPSだったと思います。毎日のように通いましたね。桑園あたりには予備校が多く、予備校生たちとも意気投合してみんなで歌いました。何時間いても嫌な顔をしないママさんの居るそんな家庭の様な温かい喫茶店でしたね。

    • ママさんのいる喫茶店、ギターが壁にそそういえばありましたね。中島みゆきも北24条あたりの喫茶店でワイワイやっていたはず。とにかくうるさく、わいわい、あそこへ行けば●●さんに会える、おしゃべりができる。200円か300円で充実した会話ができるんですから。歌詞にも『喫茶店」が出てきましたね。スターバックスも飽きられてきて、個性がない画一的。これから喫茶文化が流行る気がします。しゃべらないのはストレス多くなるし、他人へ冷淡な人間をつくるような気がしますね。

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