浅井さんへの手紙
浅井さんへ
7月25日なのに寒い北海道です。深川あたりで大雨で水田が冠水、ことしのお米はどうでしょうか。心配です。
以前、たまたま見かけた朝日の書評を切り取ってました。
『神々のささやく世界 オリエントの文明』という本
にこんな文章がありました。
古代エジプト以前のシュメール王ギルガメシュについて
『古代の人々は私たちよりもはるかに神を身近に感じていたと
思う。だからこそ、神の声が聞こえ、それが記録にも残された。
しかし、紀元前1000年紀になると、なぜか神の声が届かなくなる。
その沈黙が、一神教を生み出してゆくのだと思います』
東大名誉教授 木村凌二さんが日本人であるがゆえに見える視点かも
と思いました。1994年サントリー学芸賞を撮った作品。
ユダヤ教もキリスト教もイスラム教も基盤とする一神教の神がなぜ生まれたのか?
20代のころから瀬戸が挑んだテーマでした。16世紀の宗教戦争関連本を哲学で
勉強していましたから。1神教の嘘の世界で膨大な流血が起きました。
最近、身近な庭に来るスズメたちを6年ばかり見ていると彼らの声(早くくず米を
置いて、いつもありがとうと10羽以上、電線に並んでこちらに挨拶をしているよう
に感じます。)
歳をとったせいですね。庭の花たちも枯れた花を切り取ってやると蕾たちは喜んで
いるように感じます。
植物も動物も感情がある・・・そんな気がしますよ。それが神の声のように感じる私です。
坊主の孫。
太陽の恵み、自然の驚異、宇宙の偉大さ、に我々生物は従って生きています。目に見えても身に染みても解明できない不思議な世界を、我々は、恐怖におののいたり、心のよりどころとしたり、感謝したりと、実在?しない神仏等に例えて崇拝したのでしょうね。どの宗教も元を正せば起源は同じで、どんな組織にも見られるように分派して行ったのでしょうが、全てが同じような目的では無く、中にはビジネス化して歪曲されたもの、また恐ろしい組織化までしたものも現れたりしていますが、この辺で、原点に立ちかえって欲しいものですね。
seto
宗教の怖い所は『軍隊を持つこと』『大きな組織を維持するために財政を外の世界の略奪に負う』大義名分で戦争をする。よく一人一派の宗教なら問題を生じないと言われます。アニミズム的な世界ともいえます。