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母親と父親から子供は生まれるわけだけど、ある年齢になると、どうも自分は父親の嫌な部分、嫌いなところを持っているなあと気づいたり、母親のいい加減さアバウトさ手抜き人生、見栄っ張りな性格を併せ持っていて、困ったものだ、この遺伝子の働きはどうにかならないかと考えたこともある。初めから親の遺伝子で「こういう顔と性格に生まれついた」と考える方が理にかなってる。

顔も性格も、私の説ではどこか決定論くさくてイケナイ。その人の努力とか生き方を言っているわけではなくて、その顔と性格をベース(土台)にして、その上に家をつくるみたいに作っていくと言う話だ。ここを嘘をついてはいけなくて整形はまずい。何年か前に大金持ちの人から「娘を医者と結婚させたいのだが、誰かいるだろうか」と相談された人から相談された。写真と履歴書をもらい、「美しく綺麗じゃないか」と思って、またまたある人を介して東京の医師を紹介できた。

お互いの携帯番号・アドレスを交換させて、東京で初デートが決まり、良かった良かったと思った。しばらくして先方から「仕事が忙しくて研究に没頭したいので、今回のことはないことにして欲しい」と丁重なお断りが返ってきた。私も、現実の彼女を実は見ていない。写真だけで判断した。彼女を知っている人に見せると「これは細工されてますよ、これほどではないよ」という返事。

交際がスタートしてうまくゴールすれば「病院の一つや二つ、建てられるお金は出す」と豪語していたからね。私はどちらにも迷惑をかけたことになる。美容整形ではなくて、写真上でそういえば簡単に加工できることを私は忘れていた。昔のお見合い写真も写真館の親父さんがブラシを入れて艶を出したりしていた。

しかし手札の写真にもそういう細工を施して、父親の言いなりに医者と結婚しようという魂胆が私にはわからない。単なるファザコンに過ぎない。婿に来る医師も金狙いだけか、単なる種馬的な存在かとも思う。昆虫にも擬態があって、見せかけるのは自己防衛上、命を守る手段だ。人間の擬態は命の問題ではなくて打算の問題だ。

見せかけは、ソーシャルメディアでは「なりすまし」と言われ、学生の男のバイトで出会い系のサイトで女性になりすまして、返信すると、相手の男は「会いたい」と言ってくるからはぐらかす。女性でもセレブでもないのに、〇〇へ行ったとか〇〇を食べたとか「書くために、報告するために、わざわざ金を使う女性」が多いと聞く。それからみれば、お見合い写真の若干の艶出しは可愛いものかもしれない。

しかし、見栄とかなくなると男の良さや女のさわやかさもなくなる危険があるから、「見せかけ」はことのほか大事かもしれないね。広告営業時代、来月の数字や上半期の予算数字もないのに、あれこれ、見栄を張って数字上は未来の黒字を計上していた私はえらそうなことは言えない。

 

  1. それで相手の気持ちが良ければ時にはウソも方便。しかし人の紹介は難しい。ある時会社の上司の奥様が膵臓の病気で亡くなられた。お茶の先生をしていた厳しい方だった。子供がいない夫婦で、こんな時にも近所に住む弟夫婦でさえ手伝に来ない不思議な上司だった。当然ながら亡骸を通夜までお守りするために彼と親しい?友人と二人だけで一晩中不眠で線香を絶やさず付き添った。残こされた上司はその晩は睡眠を取ったが、翌朝からうろたえ、この場に及んで庭の草取りなど始める始末。葬儀も終え、数か月後に「誰か嫁さん探してくれ」と、社員はもとより放送局や新聞社の人たちまで会う人ごとに言い出した。真剣に探してあげないと、と。矢先に実は元々不倫の彼女が居た事に後になって気づいた。そういえばしょっちゅうゴルフでペアを組んで回っている女性が居て、それもお茶のお弟子さんで自宅にしょっちゅう出入りしていた人物だった。二十歳以上の年の差婚の結婚式はその一年後を過ぎた頃行われたが僕は欠席した。真に受けて紹介などしていたら、とんでもない事に。こんな大ウソつきはごめんだ。若い奥さんと、きっと幸せに暮らしているのだろうが、それから彼の家には一切行かないと決めた。

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