最近の経済欄での売り上げ増は、値段の安い店が好調で、再度、デフレ経済に戻った感がある。金利が5%を超える金融商品で元金が5年で1・5倍になったり、夢のような時代が1970年代にあった。亡き父もたえず金融機関の金利を比較検討して、信託銀行へ5年・10年と預けて結構な利子を稼いでいた。郵便局にも高い金利商品があった。


私はそのころ、経済にはまったく背を向けて生きていた。昨日のブログの続きのようであるが老若男女、安い店、リサイクル店で売り買いする人も増えた。私も愛用している。ノートパソコンも中古だ。この傾向はしばらく続くと思って間違いない。


金融機関は日銀がお札を莫大に印刷してもそれを投資する企業が見当たらず、国債を買うだけ。市中にお金が回らないからデフレが進むのは当たり前だ。ゼロ金利なのだから、普通なら、格安で投資できるベンチャー企業や若者の起業を後押しすることがやりやすいはずだが国債買いかまたは金融機関自身の新ビルを作り、テナント代で稼ごうと不動産業屋に転進。


さらに悪質なのは自社のATMを利用する場合、どんな曜日や時間でも手数料を取ろうと画策していることだ。タンス預金者を倍増させ。金庫製造業者だけ儲かるだけだ。これではデフレは収まらない。こうなると各企業も人件費の削減や非正規雇用の数も増えることはあっても減らない。銀行員もいずれ同じ憂き目に遭うことは間違いないし、いずれ信金や信組、地銀や都銀の倒産や合併がどんどん出てくる。


1980年代後半から始まったバブル崩壊以上に深刻な景気に見舞われる可能性大だ。あのときは、ITとか自動車とか携帯各社とか成長産業はまだあった。いまは安定的な産業は、食をつくる、食を運ぶ、食を売る以外にないのではないか。そんな気もする。コンビニが儲けているいるというが、時給のアルバイトがいるから黒字なのでまともに正社員雇用にしたら赤字に転落間違いない。


ローソン経営をしていた親戚がいた。家族3人がフル稼働しながらも冬はおでんで電気代30万、弁当は全部買い切りで余れば家族で食べざる終えない。毎日、オニギリが店主の冷凍庫に積みあがる。毎夕、電子レンジで解凍しておにぎりを食べていた。本部は損をしない仕組みだ。黒字になるのは当たり前で、セブンイレブンも似たりよったりだ。最後はローソンを廃業して、借金した運転資金1200万円を親の遺産で返却した。ローソンにも金を貸す仕組みがある。


地方の経済の積み上げが結果的に全国の経済の趨勢を決める。自身のお金の使い方を分析すれば、デフレだとわかるはずだけど、官僚や政治家は理解できないらしい。自身のお金は他人のお金だから自由に使えるのかもしれない。デフレは日本に限らず、世界中で始まってるので100円ショップ世界進出加速である。


それにしても毎日入る『過払い金解決』の弁護士事務所のチラシの多さ。生活苦でネットで借りている人が多いのだろうと思う。以前はサラ金という言葉が使われたが、都銀や地銀が企業へ投資するより、サラ金と同じことをネットやテレビCMで俳優を使って流している。気をつけたいことである。

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