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マダガスカルの西側にあるマラウイ

アフリカ南東部に位置するマラウイでアルビノを殺害・猟奇的な事件があって、前から国連はアルビノが殺害されていることについて調査をしていることを筆者は知らなかった。、{アルビノ(白子)=色素の突然変異で黒人ではなく白人になる}・・・が大陸にいる約1万人いる。劣性遺伝子である。『黒人→白人→黄色人』という人類学の本もある。人間の祖先はオーストラロピテクスであるとは誰でも知っている。しかし、アフリカから出た黒人が北へ上がり、白人になったのか、さらに黄色の人種になったのか明快な説明は少ない。私のブログでも取り上げたフロイト学者岸田秀さんの対談本『一神教VS多神教』(朝日文庫)にここの部分が語られてあるので、そのまま引用する。人種と肌色にわたる微妙な問題だ。(38p~51p)興味ある方は、本屋で立ち読みして欲しい。聞き手は三浦雅士さん。

(三浦雅士)いま一般的に言われているのは、20万年ほど前にアフリカの大地溝帯に現生人類の共通の祖先、つまり黒人種が発生し、適応拡散しながらアフリカを覆い、やがて中近東からヨーロッパへ入って白人種となり、それがさらにアジアへ入って黄色人種になったというものです。岸田さんの話に重ねれば、黒人のなかに発生した白子(しらこ)、色素の突然変異で白い肌になった人々が、差別され迫害されて北方へ押し出されていったということになりますね。

(岸田秀)高野信夫さんが「黒人→白人→黄色人」という本を書いていて、ぼくは彼の考えに尾びれをつけただけなんですが、ぼくはそのように考えてます。白人の先祖は黒人から生まれたアルビノ、白子だったんだと思います。アフリカに最初の人類が発生したとして、その一部がまずヨーロッパへ移住したんだと思いますが、移住した連中がどういう連中だったかと考えてみると、アフリカの肥沃な土地からヨーロッパの寒冷な痩せた土地に自発的に行くわけはないんで、その連中は差別されて追っ払われた連中に違いないんですよ。黒人の間にアルビノの白い子たちができて、みんなに気味悪がられて、北方へ追われたとしか考えられないですね。

(三浦雅士)セネガルの映画だったと思いますが、森の奥の聖所に神が住んでいて、おの神が黒人の白子で、その幼い白子に黒人たちが跪拝する場面がありました。・・・白子が聖なるものとしてであれ、禍なるものとしてはっきり隔離されたということは想像できます。・・・劣性同士が相当な交配を重ねなければ明確なあれだけの民族を形成するには至らなかったでしょう。

(岸田秀)ええ。だから白人の心の底には差別されたことへの深い恨みがあるんじゃないかと考えています。現代の白人は黒人の血が混じることを極端に恐れ、忌み嫌うでしょう。アメリカでは三十二分の一、黒人の血が混じっていると黒人とみなされるそうです。・・・・・・・白人は劣性遺伝子なので、黒人の遺伝子と混じると負けてしまうという恐怖もあると思います。・・・・ヨーロッパ民族において、差別された恨みと一神教とが結びついたんだと思います。・・・・モーセがエジプトから連れ出したのは、エジプトで使役されていた奴隷の白人たちだった。それが出エジプトでカナンの地まで行き、ユダヤとなった。・・・・・白色人種の有色人種へのルサンチマンは恐るべきものですね。文明の歴史からできる限り非白人を排除しようとしますから。・・・・・人類最初に差別された被害人種は白人種だったと考えられるんですが、その敗北感・劣等感がいつまでも尾を引くんです。・・・・・白人種と他人種との違いを何か見つけると、必ず、白人種の側ものの方が進歩していると結論して、その熱意たるや、根本に相当の劣等感があるからだとしか思えません。

フロイトの精神分析を応用するとここまで推理できるという見本でもあります。フロイトの(モーセと一神教)も怖い本でしたが、岸田秀の本も心に刺さってくるところ多いです。(アルビノ)のことはここまで広がる話なのです。岸田理論はたぶん白人は激しく反発する理論です。人間の古層の意識や無意識に踏み込むと、大海原が広がります。大脳の組成の80%は水でできてますし。しかし、大脳の中で働く文化意識は、親世代から偏見を刷り込まれると取りにくい。違う価値観を持つ異質な人間からの教育がバランスを取ってくれる。それに期待するしかありません。

  1. 人間の紀元と言っても、元々は皆、猿だったと考えれば世界は一つ。猿も人間も同類ですね。猿の中でも、ゴリラは黒くたくましく、人間で言えば黒人の様だし、利口そうに見えるチンパンジーは白人の様だし、日本猿のような小柄な猿は東洋人の様だし、人類学は良く知らないが、世界中でいろいろな猿の末裔達が今もテリトリー争いをしているような気もしますね。皆んな利口なチンパンジー系だったらこれほど争う事も起きなかったような気もします。現代のようにグローバルな地球上では人同士の交流と同時に交配も盛んになり純粋な血統の人間(猿人)は居なくなるでしょうね。昨日はペットショップで猫たちを観ましたが、エジプトを紀元と言われている猫たちも血統書付きとは書いてありましたが、既に血は交じっているように思えました。それにしても、子猫30数万円に驚きましたが、人間もケージに入れられ値札を付けられる様にならない事を祈るばかりです。

  2. 黒人に初めて出会った時は驚きましたね。暗闇では見えない位に黒かった。白人に初めて会った時も驚きました。目の色と赤ら顔と髪の色ですね。私たちは眼も髪も黑が基本でしたから同じ人間同士でも、これほどの違いがあるとはと驚いたものです。体格も違いますね。食生活だけの違いと思っていましたが、元々骨格も違うのでしょう。欧米での人種差別とは違って、全てが大きく怖い感じがしましたね。最近はメディアなどによって見慣れてきましたが、私たち黄色人種も差別対象になっていますから、他人事ではない訳ですが、黑と白の中間で世界中が皆んな黄色人種にでもならないものかと、都合よく考えてみたりします。国際交流や国際結婚が増えれば、そんな現象も起こりえますね。ちなみに、私の身近にもフイリピィーナと結婚した人は居ます。子供は出来ませんが。

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