私は他人のブログは数人しか読まないから、果たしてどのくらいの長さがちょうどいいのか自分でもわからない。良く読むブログは自分の何倍もの長さだし、ゆっくり読まないと意味がわからない。

そういうブログからみると、長いとは思わないが、日々、時間に追われて短いメールに慣れている会社員からすると牛の涎(よだれ)の文章に見えるかもしれない。30代と40代・50代の女性から言われたからよけいに気になる。それはまた彼女たちの日常生活で交わすメールの性質を反映していて、短くメールする癖、読む習慣があるからだろう。

テレビドラマの科白も一人が長々と演説しても、物語は前に進まないと同じく、こういう一方通行は彼女たちの暮らしの中では許されない性質なのかもしれない。電車の中で年代問わず、女性同士の会話の楽しそうなシーンに遭遇する機会も多く妙に納得する話ではある。

先日、ある社団法人で事務局の人と話すと、いま人事募集をしているが22歳~30歳くらいまでの男女でどなたかいれば応募してみて・・と言われた。希望条件は「社会常識がある人」だと。「電話をきちんと取れて、礼儀正しく、パソコンできて、お客さんが来たらいらっしゃいませと言える人」。私は「ほとんどの人が教えればすぐにクリアできる基準ではないのだろうか」と質問すると「そうでもないのだよ」。

いろいろ入社させたはいいが、結果として「失敗!」という職員がけっこういるので、慎重な発言になっていた。待遇も悪くなくて、静かな職場だから慎重な性格、癖の強くない人ならだれでも勤まる職場のように思えるが・・・・。民間のように「出る杭になれそうな、自己主張の強い」人には不向きな職場ではあるが。もちろん仕事中のスマホや携帯は原則禁止。

稼ぐという意識を持つ必要はないから私からみたら夢のような仕事場ではないかと思う。ブログが長いと言った女性たちの会話の楽しさを横で聞いているから、筆者などは無駄話の効用というか、リラックス職場の構築というか、四角四面ではない職場がいいなと思う、経験的に。仕事中のスマホにしても、相手先からの連絡かもしれないし、まじめに時間内は無言でパソコンに向かっていても、以前の職場で「ネットで買い物をしていた女性職員もいた」から、むしろ間に語りや雑談を入れたほうが職場の雰囲気から陰湿さが取れて、いい雰囲気になる。職場を女性化すると活気が出てくるかもしれない。

先日、居酒屋のカウンターに座っていると、会社の先輩と後輩が飲んでいたが、20代の方がスマホをやりつつ、先輩は黙々とひとりで飲んでいた。5分間、なんの会話もなく帰って行った。支払いは全額先輩が。どちらにもない雑談力。

  1. 洒落の効いた短い文章はいい。または、最後に落ちの付いた文書もいい。長くても共感を呼ぶ話ならいい。知らなかった情報が入った文章は有りがたい。心温まる話はいい。悲しい話も聞きたい。とんでもない話もいい。どこかで聞いた話でもいい。自分の事や他人の事でもいい。でも、難しい話は疲れる。読めない難しい文字や語句の多用は意味が理解できない。上から目線は良い場合もあるが、ほとんど悪い場合の方が多い。辛口は良いが敵も作る。ブログは自由なだけに怖い一面もある。

  2. 言葉が乱れていると言われる現代だが、子供や若い人は言葉で遊んでいるようだ。身近に中1と小4と小2が居て、毎日子供たちと接していると、こちらにも若干ながら感染してくる。大抵は長い言葉を短縮している事が多い。それに早口で短縮語を連発するので、聞きなれない人には意味不明だろう。聞き慣れてしまえば結構面白い「新語」も飛び出したりして、短縮語も日に日に進化している。子供たちの好きなゲームやアニメ漫画の影響もあるが、元を正せば一部の大人たちが多くの子供たちに教えている訳だ。言葉は伝染力が強い。あっと言う間に子供や若い人たちに蔓延してしまう。一時、流行った聞きづらい「語尾上げ会話」を今も多用している遅れた大人たちも未だ居るが。

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