味情報の食い散らかし。
今日でブログ550本目です。
おかげさまで48784ページ読まれました。
『最近のローカル番組の美味い店紹介やグルメ情報、多過ぎない?』と話したことがある。北海道観光ガイド本も本屋に溢れている。私が行く店や推薦する店は『できるだけ札幌市民だけが知っている、良く使う寿司屋さん、中華料理、喫茶店、素敵な接客をしてくれる人のいる居酒屋』と決めている。
『情報誌に頼らないで。むしろ通行するその町に住んでいる市民に聞く方がいいよ』というのが旅の楽しいところである。学生時代、パニック障害がまだひどくなる前、日本海周りで金沢や京都を毎年一人旅したときから必ず、駅前の喫茶店に入り、カウンターに座りマスターと喋る。どこが楽しいか、安くていい旅館やホテル(アジアから観光客溢れる前だから予約せずにホテル取れた)、食べておいしい店を聞いて手帳にメモをして行くことにしていた。金沢なら五木寛之『風に吹かれて』に書かれていた、クラシック喫茶店『モゼール』を探した。札幌で言うなら狸小路7丁目『ウィーン』みたいな存在だ。
ラーメン屋さんも超美味い店の主人は長生きしない。ラードや塩を入れたタレを作るのに試食を繰り返すことで胃腸がやられるのだろうとひそひそ会社のラーメン通と話していた。60歳まで生きない人が多い。自分の命を削って作られているのだと思いながら食べるのがラーメンを食べるマナーではないだろうか?小手先で作るラーメンとの味の差は歴然である。
よく訳知り顔で『味は好き好きだから』と妥協案を出す人がいるが、まずいものはまずい。美味い物は美味い。情報や食べログなどに騙されてはいけません。『この店は3点以下だから美味しくない』と洗脳されているがああいうネット検索より直接、市民に聞いた方がいい。宣伝の激しい店ほど裏切られる。私もカニを食べたいと言うので娘婿をススキノ夜景の見える郷土料理店を予約して食べたが、恥ずかしい味であった。
それより娘と婿がふたりで行った老舗の『氷雪の門』は、さすがに高いけどオールかにづくしで大満足で帰ってきた。なんでも新しい店が、新しい商品が、新しい場所がいいわけではない。この『新』という言葉は注意したい。『NEW』より『OLD』や『定番』『老舗』『ロングセラー』に大満足が待っていることが多い。『NEW』は広告用語だと思い、店探しから外してみると、旅への注意が景色やそこに住む人との会話に向かって楽しい時間が増えると思う。
最悪は旅に来てるのに、快速エアポート内で会社の上司の悪口や噂話をし続けているOLたちもいれば、出張族も人事話で夢中の人も多い。もったいない、外は稲穂が揺れている。ここまで読まれたブログ読者のために山下達郎と竹内まりやが絶賛したシュークリームの店がススキノにある。一昨年の竹内まりやさんのコンサートを終えて、食べたらしい。https://www.facebook.com/choucerclehokkaido/
最後に余計なことながら、食べ物番組でたとえばラーメンをゲストが食べた場合、代金を払うテレビ局と宣伝費分の効果はあるだろうと払わないただ食いの局がある。
不味い店特集?
「まっ~ず~い店特集」な~んて番組を作る局はないのかな~?この方が正直な情報提供で、インパクトもあって、興味のある人は訪れ、期待通りの裏切られない「まっ~ず~い」ものを味わえる。そこで視聴者の投稿で「どこどこの局で放送の店は意外にも期待外れで美味かった?」なんて事に成れば、店側は「うれしい誤算」となる。今の番組では、レポーター役の「にわかアナウンサーもどき」が一口食べて喉を通る前に、目をぱちくりしながら定番のコメントをする。やらせが見え見えで、見ている方が恥ずかしくなる。南郷通南の東札幌あたりに「日本一まずい寿司」と言う店があったが、さすがに最近見ないところを見ると、閉店したのか?きっと、看板に偽りなく、本当に不味かったのではないだろうか?本当に正直な店だったに違いない。