「あなたがしてほしくないことを、人にするな」マタイ伝!?
現在の新約聖書では、この部分は「あなたがしてほしいことを、人にしてあげなさい」となっている。他人への押し付け、自分の主観的な思い込みや価値観を強要する文章に変えられている。だから、キリスト教は強力な布教ができたし、植民地主義の尖兵になり得た。何の都合でこの文章が変換されたのか?より他人へ積極的に向っていく文言になっている。
「死海文書」には「あなたがしてほしくないこととを、人にするな」とあるらしいから、勝手に他人の土地や作物を盗みに入ったり、金・銀を盗んだり、人を殺したり、アヘンを売って廃人にしてさらに金儲けをしたり、原油が欲しいからといって先制攻撃で軍隊を送るということは、〈死海文書からいくと)聖書のマタイ伝に反する行為であるから、キリスト教徒であるわけがない行為になる。
「あなたがしてほしくないこと」とは常識として、「勝手に家に土足で入ってきたり、家族を殺したり、盗みをやられたり」することで、それを「人にするな」と言うわけだから、より静かな生き方として消極的な、まずは他人のことを最優先に考える宗教にならないか。それがどこで間違ったのか、誤訳されたのか?攻撃的な翻訳になったのか不可解である。
攻撃的な宗教だから、ローマ帝国が滅びようと、教会だけは生き延びた。生き延びるために利用された。プロテスタントとしてイギリスからアメリカへ移住したメイフラワー号の人たちも、平気でインディアンを殺せたのかもしれない。「あなたがしてほしいこと」が「インディアンがキリスト教徒に土地を与えること、キリスト教に改宗すること」なら、それを無視する人たちは殺すしかない。カリフォルニアはもともとメキシコの土地であった。トランプになってアメリカからカリフォルニア州が独立しようという動きもあるが、もともとメキシコ領である。ロス・エンジェルス、セイント・フランチェスコ(サンフランシスコ)で大きなカトリック教の国だ。泥棒したのはアメリカであることを忘れてはならない。
「あなたがしてほしいことを」という一文は、それこそ千差万別。①健康であり続ける②暮らしに困らないだけの生活保障③自分の価値観に周りが同意して欲しい④子供が自分の老後の面倒をみてくれる⑤自分を他人が評価し尊敬してくれる⑥いまならほっといてくれ・・かもしれない。さらに〈あなたがして欲しいこと)が〈金をくれ)なら他人へお金を与えなくてはいけない、信者なら。しかし、現実は大金持ちのカトリック教会になっていて、権力闘争にも明け暮れている。マタイ伝の1行を変えて欲しいものである。