『経済成長って何で必要なんだろう?』(光文社)の中に、1975年生まれ(就職氷河期世代)のエコノミストが『日本全体が、引退世代のほうを向いた政治を支持すようになってきた。そうすると、必然的に経済成長しない社会、インフレよりデフレが好まれるようになる』(同書 146p)。私の周りにも小金もちが多い。2か月に1回支給される年金で貯金に励んでいる人もいるから、20代や30代・40代で正社員でも暮らしがカツカツで生きている人も多いから、これは何とかしないといけないと思う。北海道ではパークゴルフに精を出す60代70代が朝から晩まで握り飯を持って、『自分の健康と時間つぶし』をしている光景をよく見るが、一方、働いても働いてもわが暮らし楽にならず、リサイクルショップ通いや通販に出店を張って小遣い稼ぎをしている人も多い。デフレは普通のお金持ちをさらに金持ちに相対的にする。前職で正社員の横で派遣会社3社の女性が黙々と数字の入力仕事をしている風景が忘れらない。現在は直接雇用の嘱託やバイトにして、ボーナスも支給にしていると聞いているが、会社全体の雰囲気はひどかった。特に正社員の女性は、表計算ができず、派遣の女性に数字の取りまとめを丸投げして、幹部に報告、まるで自分が全部したように振る舞い、ボーナスの金額まで派遣の女性に自慢して威張っていたが、後日、派遣の女性から辞表が出た思い出がある。そういう就職氷河期世代が10人は同じフロアにいて、総務に私は直接雇用にしなさいと何度も問いただしたが、ようやく私が退職してそうなったらしい。はっきり言って、前職の場合、派遣の人が正社員より能力的に高かった。住居費や配偶者手当、打ち切り残業代やで給与の上乗せがあるからさらに好待遇になる。正社員は厚遇の既得権益にしがみつくだけ、大会社でも営業に行くと、男も女もそういう高齢者で溢れている。官公庁もひどい。失業率を下げために臨時雇用や派遣を採用しているだけ。親の家から通う人だから年収200万を超えるくらいで我慢しているのかもしれない。それさえない人もいる。デフレ経済だから物価が安いから生きられるだけの暮らし。どこに『文化的な生活』を送れるのだろうか。現在、生活保護が付き13万円程度。いっそう、働き始めるとすべての人にベッシックインカムとして13万円を毎月支給して、働く人はこれに上乗せする給与体系に大幅にチェンジする。あと企業年金は廃止して、すべて年金制度は1本化する。公務員の共済年金も廃止する。特に後ろからくる世代に負担を軽くする政策を次々に手を打っていかないと『若い世代のうつ病は減らない』。だって『希望が見えないものだから』。ある会社で完全定年を65歳にする案件が俎上に上った。もちろん『いい加減しろ、これまでいい思いをしてきて、まだ若者が稼いだ金を搾取するのか』と大反対で否決され、60歳で定年させ、安い給与で再雇用となって落ち着いた。さらに老人の医療費の1割負担は安過ぎる。山のような薬袋は老人に要らない。65歳を過ぎて営業を続ける私が様々な職場を観察して感じた感想である。

  1. 自分も高齢者ですが未だ働いています。と言うより働かざるを得ないと言うところです。昨日は二か月ぶりに定期健診の採血や検尿に行って血圧とコレステロールの薬を二か月分貰ってきました。特に具合が悪いところはなく肩や腰が痛いくらいですが、9時過ぎに行ったせいか待合は満杯で座れませんでした。高齢者のと男女がほとんどでした。病院もわきまえたものでテキパキとこなしていましたが、検診が終わって会計3千円余を払って隣接の薬局で処方箋を出して薬を待っていると、カウンターでおしゃべりが長い高齢者男性が居て、待合室はイライラ感が充満していました。ご本人は平然とカウンター前を離れず迷惑千万でしたが、薬剤師の一人が気を利かせて待合室の自分の椅子にまで来てくれてようやく薬と会計を終えることが出来ました。彼らは外出先で誰かとおしゃべりがしたいのでしょうね。薬局でなくても良いのですが?。自分もこうならない様に気をつけなくちゃと、考えさせられましたね。

    • どこでもすぐに去る技術は大切だと思います。かっこいいし。言いたいことを我慢するですかね。夫婦もそうですね。
      病院はうるさいったらありゃしない。病人が行くところなのに静かにしないと悪化しますから。

  2. パークゴルフはたまに行きますね。ゴルフは体力的にも経済的にもムリになったからですが。運動不足解消にはいいですね。朝から夕刻まで一日パークゴルフをしている元気な高齢者もいますね。300~400円程度でできるスポーツですから年金暮らしで元気な人たちには格好の遊び場なのでしょう。それに仲間ができれば話し相手になってくれ、家に居るよりも邪魔者扱いされずに済むからかも知れませんね。道具も一本のスティックと一個のボールと運動靴さえあればいいのでゴルフなど大げさな道具も要りませんからね。ですから知人に運動不足のデスクワークの人がいれば、数人にスティックとボールをプレゼントしています。せいぜい一万円以内ですから安いものです。それでも誰か仲間が居なければ一人で出かける人は少ないですね。

    • 承認される仲間、おしゃべりの仲間、すべて仲間ですか。ゴルフと飲み会をまだまだ続けている孤独な男たちが山ほど
      います、私の周りに。輪の外で何か社会的な活動をできないのでしょうか?もったいない。

  3. ホランペッター

    確かに老人に手厚い社会になってきました。しかし果たして平等社会なのか?と疑問にも思えます。若者にも老人にも住み良い社会こそ本当に目指したいところですね。

    • お金持ちすぎ老人多すぎですよ。使い方しらずに貯め方ばかり研究して、死んで財産(遺産争いの種残し)です。先だって
      北洋銀行の株主総会を見させてもらって、老人ばかり来てました。質疑応答は(銀行員の給与は高すぎる。そんな金があるな
      ら配当を多くしろ)と80代のジジイガ言うのを聞いて、腹たちましたね。すぱっとどこかに寄附でもすればいいのに。

  4. ワンストップ。

    丸投げは流行っていますね。元受けは何もせず下請けに丸投げ、下請けはさらに叩いて孫請けに、孫請けは国内ではどこも受けてくれず中国へ丸投げなんて事に。中国ではどうせ安く請けたのだからとそこそこに。組織内でも上司は丸投げでゴルフに、部下は手下に丸投げ、手下は早く帰りたいから外注へ丸投げ。次第に責任の無い仕事になってしまいますね。ワンストップとうたい乍らです。

    • 物づくりもそうです。ビル作りも家作りも。隣の家が売りに出すのでリフォーム屋さんが来ていて、さっきお喋り
      したら、売る不動産会社の名前は知らずでした。元受の下請けでした。風呂と流し台を入れ替え、壁紙も張りなおし
      してます。12月に売り出す予定です。どこもかしこも丸投げ。

  5. ゼロ戦パイロットの弟。

    先日3日は文化の日でしたね。文化勲章を与える日でもありますね。日本文化に立派に貢献した人たちへのご褒美のようですね。もっと身近で人々に貢献した人へのご褒美とかは作らないのでしょうか。災害時の救急活動や支援活動をされた人とか、言われなくても道端の草刈りをしてくれる老人とか、毎朝明るく挨拶してくれる子供だとか、身を削って部活の指導をしている教師や社会人とか、通り道の公園のゴミ拾いをして通勤するサラリーマンとか、横断歩道で必ず年寄りや身体が不自由な人の手を引く人とか、本人が知らないうちに、助けられた人からの報告や誰かが見ていて情報を寄せたりして、恵まれた人たちへのご褒美よりも、縁の下の力として貢献している方々へ、ミシュランでもないですが二つ星、三つ星、五つ星の純金メダルをご褒美に差し上げてはいかがでしょうか。年功序列ではなく、若い人たちにも光を与えるためにも。

    • 一番のメダルは毎日、ゴミ収集をしてくれる人たち、使うトイレを掃除してくれる人たちですね。会社ではなくてね。
      市長より給与を高くして欲しいものです。

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