高間龍一撮影 富士ご来光*富士登山にてご来光を望む 1/500秒 f/11 55mm ISO1600

仕事の終わりが近づくと思い出すブログである。

最近、裏方仕事について考える機会が多くなった。しかし、仕事はすべてもしかしたら裏方仕事がすべての中心ではないかなとさえ思う。約35年携わった広告の仕事もテレビCMになったり、新聞に掲載になったり、イベントが始まったり、企画のアイディアを出し、企画を練って、様々な分野の人と討論を繰り返し、自分の思いを伝え、それから泥だらけの営業(資金集め)が始まる。せいぜい2名ないし3名でチームを組むが、成功しそうな企画なら協力者が出てくるが、失敗する可能性の濃いものについては誰もついてこない。それぞれが自分の仕事を抱えての参戦なので難しいし、企画への思いは企画者本人が一番強いから、最後は自分ひとりで積み上げた仕事も多かった。「ウエブ進化論」という本を読んでいて、グーグル本社での働き方がどんなアイディアも自分で動かせる、見える形にしないと誰も評価はしない。働き方の2割は「アンダーザテーブル」で、だれも発想しないような仕組みやシステムを具体的な提案の仕事を義務付けられる。とにかく好きでないと務まらない。裏方の話に戻せば、裏方仕事が7割、いや8割できれば仕事は終わったようなもので後は流すだけで誰でもできる。仕事は準備と当日の運・不運で決まる。確認もし過ぎることはない。私はこれを怠って2回失敗している。間違いを修正できる仕事とできない仕事があるからこちらも要注意。講演会で当日、大阪からの飛行機が飛ばず講師不在もあったし(テレビ局にはニュースにするよう手配済み)、別な人が「私,話せます」と手を挙げてなんとかイベントは終わったものの冬のイベントは怖い。神経が休まる時がない。国家公務員を、また諸団体が突然「働き方改革」など電通の女子社員の自殺から、厚労省の仕事づくりでやっているが、トップになるほど泥だらけで働けば「働き方改革」はクリアーできる。部下に丸投げしないで、むしろ部下から仕事をもらってこなして楽をさせる生き方をすれば、風通しのいい職場になるし、セクハラやパワハラは減るだろう。メンデルの遺伝の法則を発見したメンデルは、修道院の片隅でエンンドウマメを植えて丹念に色と高さを記録を書いて、それを比べてようやくあるルール(規則性)を発見した。よそから見たら、こつこつ裏方仕事をしているメンデルである。だれも見ていない所でいい仕事をするコツ、そしていい顔になる秘訣はいい仕事を続ける以外にはないだろうと思う。男でも女でも。だから丸投げだけしてきた人の顔はそれなりの顔をしている。加えていうと、実は自分がしてきた仕事も、先輩の誰かの真似をしてきたのだと思いたいし、オリジナルな仕事はあるようでないのが本音で普通かもしれないとさえ思う。

  1. プロフェッショナルの流儀は本人以外知らない事が多いですね。華やかな表面上の結果だけで他人は判断しがちですが、見えない所での努力は並みではありませんね。そして彼ら彼女らは「努力」と思っていないし、それを他人様に「愚痴」ったりしません。
    スポーツだろうが、サラリーマンだろうが、職人であろうが、「天職」と決めているいるからでしょうね。子供の頃から夢見て来た大好きな得意分野を挫折する事もなく長年続けられるのは「尊敬」に値します。若くても年老いてもプロフェッショナルと腰掛けアマチュアの違いは、言葉にしなくても、その表情は全く違うものですね。

    • 腰掛けアマチュアとは、素人サラリーマン、給与だけもらえばいいや的なニュアンスの人たちの群れに似ていますね。あるプロの仕事をしてきた女性に「段取り8割できたら仕事はうまくいくと」言ったら「私もそう思う」と言われました。大組織にいたので特にそう感じたのでしょう。イベントなどで手抜きをすると必ずへまが出てきますから。さらに何度も確認しないと責任までこちらに転嫁されます。仕事って特にそうで、現在は楽して楽して、土曜・日曜休みが仕事探しの主流みたいなのでプロがなかなか成立しません。朝早く起きてしまい,返信した次第です。

  2. 表が有れば、裏も有る。

    裏方を見るのが好きです。コンサートなど鑑賞していても、気づけば、つい裏方を観察している自分がいます。ムービング・ステージはどうやって動かしているのだろうか?とか、トップライトの照明は誰が操作しているのだろうか?とか、ステージの上のミキサー室の小窓から垣間見えるスタッフの真剣な顔や、バンドマンたちが使っている楽器のメーカーは?とか、数え上げれば切りが有りません。好きでやっていますが、これも職業病で、もし、自分が演出をする事になれば役立つ情報集めなのかも知れません。映画を観ても同じく裏を想像したりカメラアングルや、気づかないであろう小さなミスなどを見つけると、大発見したように喜んでいる自分がいます。他の人はちは勿論、のめり込んで一喜一憂しているそんな時、ふと?偏屈な自分に気づかされます。

    • 裏方といえば山下達郎のステージでの発言で、シュガーベイブ時代を含めてそんなに売れなかったころ、『音楽にだけは関わる仕事をしたかったので、ステージ作りでもしようと思ってた」と言ってました。筆者はその言葉に感動しました。いまはメジャーだけど、一流はみなそういう時代を持ってます。京都でのコンサートは、音に厳しい京都の小さなホールで最前列な男から」「帰れ、おまえなんか」と。これにもこたえたみたいで、成功の今より、そういう科白がいまも達郎の胸に刺さってますね。ビリージョエルも西海岸で全然売れず、ようやくNYでヒット。苦しい日々を。成功までの苦しい違う意味の段取り人生でした。

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