依存症ビジネス(第1回)
依存症ビジネスは、全部で7回のブログで書いたものである。偶然、図書館で借りたナショナル・ジオグラフィック2017年9月号が『依存症』(脳科学が探る治療法)。大脳に電気を流すことで理性的な脳神経の回路を徐々に回復して、報酬系の大脳(アルコールを見ると飲みたくなる、薬の写真を見ると麻薬を服用したくなる、このカードを使えば何でも買える、博打で大儲けをした記憶が残っているなど)、この本はみずからアルコール中毒になり、克服してきた著者のレポートと社会分析である。
1回目は、本の目次から始めます。
依存症ビジネス(2016年7月10日掲載)
きょうは、序章ということで昨年7月10日のブログを掲載した。全部で10章あるので、各章ごとに書かれていることを翻案して、今日的な依存症について書いてみる。安部首相も大腸過敏症でゼリヤ新薬のクスリを離せないし、落ち着きない外遊の多さは多動性障害の疑いもある。新しく『依存症ビジネス』として新たにカテゴリーを作りますので、多忙で読めない方はそちらでまとめて読んでください。
「廃人」製造社会の真実というサブコピーで、18歳から32歳までアルコール依存症で苦しんだ著者デイミアン・トンプソンが書いた「依存症ビジネス」(ダイヤモンド社)。
ざっと第1章から第10章までタイトルと副題を並べてみる。こうするだけで著者が何を言いたいかブログの読者はおおよそのことを想像できるはずだ。現代人で依存症になっていない人を探すのが困難なくらいだ。私もブログ依存症、パソコン依存症、活字依存症とも言える。昔は仕事依存、会社依存であったと思う。今は通勤フェチだ。
第一章 社会は私たちを「廃人」にしたがっている ~iPhoneいじりと甘すぎるスイーツに見る病みつきビジネス~
第二章 依存症は本当に”病気”なのか?~環境次第でだれもが(依存者)になりうる社会~
第三章 なぜ自分を破滅に導く習慣をやめられないのか?~病みつきビジネスが利用している脳の仕組み~
第四章 お買い物とヘロインとお酒の共通点とは?~自由市場と依存の関係は18世紀ロンドンで始まった~
第五章 スイーツはもはやコカインだ!~スタバの(フラペチーノ)に仕組まれた巧妙な戦略~
第六章 どこに行っても安く、大量に酒が手に入る世界で~社会をアルコール漬けにするメーカーと販売網~
第七章 処方箋薬がこれほどいい加減とは!~合法的なクスリでもじゅうぶんトベる
第八章 ゲームという新時代のギャンブル~合言葉は(ユーザーを永遠のキャッシュマシーンに~
第九章 「無料ポルノ革命」の衝撃~最新テクノロジーを最大限に活かす無秩序な業界とその餌食たち~
第十章 われらを誘惑から救いたまえ~依存の解毒ですら商売になる時代で~。
ざっと表題をみて、すべての厳密な意味で依存症が無くなったら、文明はなくなるのかもしれないなと思わせる表題である。生まれたときは、母親に依存しないと生きてはいけないし。銃や薬、そして税金依存(政治家や税金で儲けようとする人と企業も含めて)からどれだけ遠くで生きられるか?しかし、一つの国家を維持するのにこんなにお金が必要なのだろうか?
公的な博奕を特権化(独占化)して競馬は農水省、競艇は運輸国交省、宝くじは財務省。博奕で国家は依存症をたくさん作って税収を増やして、天下り先を増やしている。
理性的に合理的に考える選挙はもう終わったのではないかと筆者はアメリカのトランプ現象やイギリスのEU離脱、フランスの右翼党首のEU離脱の動きをみて感じている。インテリが喋れば喋るほど、世の中が逆方向へ向かってる気もするのだ。さしづめ、それは自分の現在の感情だけに存症している病気とでも命名できそうだ。しかし、その感情が実は生命の根源でもあることだ。怖い世界になっている。アメリカの銃社会も支えるのは恐怖心だ。
昔の少年。
サラリーマンは会社依存症、小さな子を持つ親たちは子供の教育は学校や塾に依存症、ラジオのリスナーもTVの視聴者も受け手依存症、近所のパチンコ店には早朝から依存症が並びます。アルコール依存症など、依存症にさせるビジネス戦略にまんまと乗せられてしまっている事も多いですね。皆がそうしているからとの安心感もあるのでしょうか。
seto
母乳に頼ることから人生始まりますから、何らかの依存がないと生きられないのでしたが、現代は別になくてもOKなタバコや酒や趣味もテレビもパソコンもスマホも条件付けするとなくなるとヒステリーが出る人間集団に飼いならされてしまいました。飛行機も地下鉄もなくても別に生きる上で困らないという判断に立てば、地方で畑を耕すとか、地味地味な暮らしをできると思うのですが。その場合、私のブログは閉鎖です。