ニッカの風にも吹かれに行く
短い北海道の夏を味わいに、余市とニセコへ。マッサンのニッカ工場が目当てだ。23日(木)だけど今日は韓国からのツア客が多い。1か月前に予約して1時間のガイド付きツアに入るが、解説を聞きたい人は、その集団に割り込んでも注意されることはない。
ニッカ全盛の頃、CMのタレントでロッドスチュワート38歳の写真があった。BLACK NIKKAだ。アメリカンオールドソングを歌ったCDを全部買った私としては、この英国人のNIKKAのCMソングが気になって仕方がない。
竹鶴正孝さんの趣味も高尚で、接客間の英国アンティーク趣味もなかなかだし、ヒグマの毛皮を床に引いていたり、アフリカン太鼓を叩いていたり、密度の濃い人生を送ってていたことが博物館を通っただけで伺える。人口が2万1千人の余市へ1年で100万人を超す勢いのニッカ余市工場だ。リタさんの直筆の絵もあったので写してきました。
昔の少年
余市には仕事の都合で果樹園に行く。春はさくらんぼ、秋にはリンゴ狩りに行っている。僕の田舎は鮎釣りが盛んだが北海道では珍しく余市川に鮎がいる。鮎料理を出す水明閣にも行った事がある。お酒を飲まない僕はニッカ工場はいつも素通りしている。北陸の田舎の僕の家の隣は親戚の酒蔵でいつも酒の匂いがしていたが父も呑まなかった。大きな川に100mほどの橋が架かっていて、その先の僕の父の弟のオジサンの家に遊びに行くと、大酒呑みのオジサンは面白がって子供の僕に酒を呑ませた。帰りにもその橋を渡るので、危ないと父に叱られた。そんな駄目なオジサンは鮎取りの名人だった。雨上がりの額流で鮎が川を下る習性を知っていたから孟宗竹で組んだ大きな三角網で腰まで流れに浸かって鮎漁をしていた。さすがにその時だけは真剣で素面だった。余市川を見ると遠い想い出が蘇る。