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実際、感じたことを語ればいいということではないのが世の常だ。私が失敗した『実感語り』での失言(?)をまとめてみた。

(1)孫が欲しい欲しいと言っていたある会社の社長が・・『俺にも孫ができてねえ・・ほらこれなんだ』『男の子ですね?』『いや女の子なんだ、皆からそう言われるのを娘は嫌がってねえ』と。教訓・・・写真を見せられて赤ん坊の性別がわからないときはとりあえず女の子?と聞くのが無難。

(2)日頃お世話になっていた会社の営業マン4人をホテルのランチで接待していて・・・『しかし、あの〇〇〇はどうしようもないね。』と宗教批判をしたら、足を支店長から蹴られて『向かいに座る彼はそこに所属・・』と低い声で言われた。教訓・・プロ野球で阪神や巨人嫌いを言うより、宗教批判が怖いから話題にしないこと。

(3)会社の同僚と酒を飲んでいて、『最近、何を考えているのか、子持ちでの離婚が多い』と言うと『俺のこと?』・ 教訓・・そんなに親しくもない同僚と酒でプライベート知らずに批判めいた話は避ける。

(4)大学時代の同級生に道路で遭遇して・・・『この方はお母さんですか?』『いや、私の妻だけど』 教訓・・せめてわからないときはお姉さんと言う。

(5)40代のある大企業の課長を金融会社へ連れていったとき、後で金融会社の部長から『あの人、あの年齢で、まだ課長なの?』と。『本社でいろいろあって体調を崩して休んでいたものですから』と私。私の実感語りではないがこういう肩書だけで他人を判断する癖は、そばで聞いていて気分悪いから注意を。

(6)ある営業部長の愚痴・・子どもが生まれて社長に報告したとき、子供のいない社長が『子どもはいない方が今の時代楽だよ』と。『せめて、おめでとう。しっかり仕事をして、子育て頑張れくらい言ってもいいじゃないですか?そう思いません?』『そのとおり』と私。後でその社長と珈琲を飲んだ時『俺も結婚が遅かった、まあ世間体のために結婚したようなもんだ』と。照れか本音か冗談か?本音だとしたら奥さん、可哀そう。何でも思いついたことを語ればいいというものではないね。演説や饒舌が得意な社長ではあった。

結論・・要約すると、好かれる男の話し方は・嘘をつかず・悪口言わず・人の話を聞き・愚痴を言わず・説教せず・自慢せず・空気を読み・溜め口言わず・間延びせず・自己主張も弱めで・教養を身に着けて・知ったかぶりせず・・・そうすればあなたは女性にもてるらしい。こんな男が果たしているだろうか。欠点があるから、人間らしいと思うのだが。

  1. あの田中角栄氏の得意技は「よっしゃぁ!」と何でも快諾する事と、沢山の人と「親しげに握手」する事だったが、いくら聡明な頭脳を持ってしてもあまりにも沢山の人達に接すれば一々名前を憶えられない。そこで使うテクニックは「すみません・・・お名前は?」と問いかけると、相手が「○○の山本ですよ?」と、すかさず彼は「いえいえ~下のお名前ですよ」と言って姓・名フルネームをその場で瞬時に相手から聞き出して思い出すのだと。ウソも方便でかえって好感をもたれる結果になったと言う。嫌われ者の要素は誰にもあるが、女性にもモテようと思うなら、先ず娘に好かれるように注意すれば良い。娘は父親や母親に、嫌な癖や話し方やしぐさに対して厳しくストレートに注意して来る。その点男の子は一般的に無頓着だ。その家庭に女の子が居るだけで、その違いは歴然として大きい。宗教も個人の自由だから批判はできないし、相手によりけりだが、お酒の席などでよく交わされる家族や特に子供、また年齢や学歴の話なども止めた方がいい。目的があって相手と話す場合には気を使って話すべきで、自分中心で世界が動いている的な話し方や素振りは嫌われても仕方がないし、もし、ビジネスなら大きな損失になるだろう。ビジネスに限定しなくても相手が楽しくなるような共通の話題が望ましいが、それにはそれだけの事前情報収集など或る程度の知識も必要になる。僕も家族にはよく諭される事は「話は最後まで聞きなさい。途中で相手の話の腰を折らない事」と言われている。実際に客先からの電話に、つい途中で腰を折りそうになりがちな自分を抑える努力をするようになった。ネットの書き込みなども含め、本人の居ない安全地帯で誹謗中傷が日常化して居るが、そんな時は、決まって「噂をすれば・・・影」と、不思議と本人が現れたり、耳に入ったりするものだ。悪口は鏡の前で言っているに等しく、必ず自分に同じお返しが来ると思っていた方がいいようだ。でも、お互い何でも話し合える相手が居れば言う事はない。

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