共和党大統領候補 トランプについて(田中 宇<さかい>無料ブログより)
外から日本を見てみよう。田中さんのブログは日本の外務省やマスコミ各社の外交記事を書く人の必見ブログです。民主党のオバマ現大統領がクリントンではなくて、トランプ候補にシンパシーを感じているという内容は日本のメディアでは出てこない表現で、びっくり。4月2日配信ブログより。
http://tanakanews.com/
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世界と日本を変えるトランプ
「マスコミや学界で誰に知名度や権威を与えるかは、軍産のネッ
トワークが決める。だから軍産と対峙するトランプの政策顧問は、クリントン
やクルズの顧問団に比べ、無名で権威のない人が多くなる。トランプの顧問団
は無名(=無能)な人ばかりなのでろくな政策を打ち出せないと報じられてい
るが、こうした報道(軍産系プロパガンダ)は、本質を(わざと)見ていない。」
「トランプは、米国の金融がひどいバブル状態になっていると知っており、い
ずれ巨大なバブルが崩壊し、米国の覇権が弱体化していくと言っている。マス
コミのトランプ中傷報道にしか接していない人々は、これをトランプの誇張話
と受け取るかもしれないが、私の記事をずっと読んできた人は、トランプのバ
ブル崩壊予測が正しいことがわかるはずだ。トランプは米国の弱体化を見据え
て、米国は世界中に軍事展開し続けることができなくなるとか、日韓がもっと
金を出さないと米軍が駐留し続けられなくなると言っている。彼は「孤立主義」
と呼ばれることを拒否して「米国第一主義」を自称し、米国の余力が減る中で、
世界中に軍事駐留し続けることは米国の利益にならないと言って、日韓や中東
や欧州からの撤退を呼びかけている。」
軍産複合体と闘うオバマ
オバマは「オバマ・ドクトリン」の中で、国務長官だったクリントンの好戦
策を何度も批判している。クリントンのせいでリビアが無茶苦茶になったと言
っている。次期大統領選でオバマは、表向き自分の党のクリントンを支持して
いるが、これを読むと、オバマは本心でクリントンを軽蔑しており、後継者と
して真に期待しているのはトランプでないかと思えてくる。オバマは、世界的
な米覇権の退却と多極化の流れのうち、中東とロシアの部分だけぐんぐん進め
た。世界の残りの、欧州とロシアのNATOの部分、それから中国と日韓朝な
どアジアの部分、それから多極化後を見据えた西半球(南北米州)の再協調な
どについては、トランプが次期大統領になって継承して進めると考えると、ス
ムーズなシナリオとして読み解ける。(西半球についてオバマは今回キューバ
を訪問し、転換の端緒だけ作った)
オバマやキッシンジャーとトランプの政策の類似性から考えて、トランプの
政策もCFR仕込みだろう。CFR(ロックフェラー系の外交問題評議会)の
会長であるリチャード・ハースはトランプの顧問団の一人だ。トランプは、
報じられているような米政界内の一匹狼でなく、CFRという強力な後ろ盾
があることになる。CFR内からトランプ非難も出ているが目くらましだろう。
CFRと草の根の民意という、上と下から支持を得ているトランプは、
軍産が押すクルズやクリントンより優勢だと考えられる。トランプの勝算は十分大きい。
昔、昔の少年
真実は、彼が政権を勝ち取った後に明らかになるのでしょうか。現在の報道も、公平に見せかけたシナリオの一部でしょうか。全ての事に当てはまると思うのは、逆からも読む事をしなければならないと言う事ですね。これまで長年に渡って「寄らば大樹の陰」とばかりに、何時までも米により縋って木陰に居ても良いものか?と疑問ですね。大樹も今や長距離ミサイルの「落雷」の危険性をもはらんでいますからね。確かにそれぞれ自立すべき時代かも知れませんね。時代が変わっているのですから、ここらで世界情勢も変わるかも知れませんね。