これまで何回か、クスリやアルコール、買い物などを書いてきたが、今度の章はオンラインゲームにはまった大学教授について書いてあった。使う側ではなくて、ゲームアプリを開発する側から見て、使う側を中毒にさせないとビジネスが成り立たない。そのために派手なテレビCMを流してソフトのダウンロードで課金していただく。

依存症ビジネス全部に共通するのは、むしろ作り出す側が作っておいて、そのために大脳の仕組みや反応を膨大な研究費用を投資して世界にソフトをして中毒にさせる手法である。使う側はできるだけ、はじめは中毒と思わず『楽しい』『快感だ』を受信してくれればOKである。そして『便利』や『快適』や『無料』の付加価値がつけば最強である。この世界は洗脳と紙一重である。別名『脳のハイジャック』。

自分で考える習慣の無い人は(私も自信はないが)、その人が話していても誰かの話をパクッていたり、テレビや新聞のコメンテーターが言ったり書いたりしていることを口移ししている可能性もある。ある権威に依存して(私のブログもこの傾向もある)意見する・発言する習慣の力は凄い。権威が(世間)であったり(みんながそう言ってるのみんなであったり)、教科書の中の見えないイデオロギーであったり。私は20代のある時期に、受けた教育を全部消そうと思った(妄想した)ことがある。すべてが『受験勉強の延長でしかなかったことに気づいたときである』。

いまの言葉でいえば『脳がすべて受験のためにハイジャックされている』ような気分であった。しかし、日本の初等教育で受けた受験へ向けた勉強は30年経過しても40年経過しても悲しいかな私の勉強癖が直らない。『楽しんで学ぶ』というより『学ぶために学ぶ』『向上するために学ぶ』という意識が取れない。依存症ビジネスの6回目は、依存症にはまってるどうしようもない自分について書く羽目になってしまった。

新興宗教も子供のころから『洗脳させる』ことが信者を減らさないために必要で、別な意味で『脳へのハイジャック』をしている。今日、依存症を解毒させる何かいい手立てはないものだろうか?なぜ、依存へ向わせるのか・・そこを問い詰めるといいとは思うが、自分の大脳を相手に、その快感癖の部位を、自分の意識や行動パターンを変える事でいい方向へ(いい方向とはどこへ?)チェンジできれば最高であるが・・・・。しかし、それは味気ない世界に入ることにならないか?

知らぬうちにネットで買い物をし過ぎたり、ゲームで課金し続けたり、審査なく借りれるお金を申し込んだり、無料ポルノと思ってみていたら有料サイトへ勧誘されて法外な料金を要求されたり、競馬で万馬券を取ってしまい抜けられない人生にはまったり、小さな横領をしたら成功してどんどん金額が増えてきてヤバイところに追い込まれたり、世の中は油断も隙もありゃしない。

以下は、脳が現在置かれている危機を警告する本たちです。

 

  1. 『好きこそ物の上手なれ』の通り、皆が好きそうなものを提供すれば喜んで飛びつきたくなるのが我々人間ですが、それには必ずリスクが付き物ですから、受け入れる人と、拒否する人、全く無関心な人に分けられますね。受け入れると思われる人達をターゲットにしたビジネスが成り立つのも現実ですから、仕掛ける側としては、良し悪しは別として、さらにターゲットを増やすための研究に投資するでしょうね。またそれに投資する事で市場の裾野を拡大できることを確信しているからでしょう。時代の流れで、かつては普通では無かった事が普通になり、そんな筈では無かったことも当たり前になったり、見方を変えれば時代を先取りしているビジネスとも言えますね。もし、仕掛ける彼らが多くの人達の大脳さえも操作できるとしたら、これはゲームソフトの域を超えて悪くとらえれば、遠隔で洗脳したり煽動する事も可能かも知れませんし、良い方にとらえれば、善良な頭脳にコントロールする事も可能かも知れません。が、いずれにしても大脳までコントロールできるとなれば親のしつけや学校教育も不要になるかも知れませんね。

    • 依存症ビジネスを5回も読んでいただいてありがとうございます。現代は選択の自由うがあるようで実は少なくて、商品だけは溢れていますが、自分の好みの商品は少ない。作る側が依存させるためのマーケッチングをしつつ商品開発をしていますが、私は息苦しくてしょうがありません。自由の観点からすると、依存症は強迫的に同じことを繰り返す傾向があります。同じ商品を選択する傾向もあります、スマホであればアイフォンであったり、中高校生の背中のバッグもNORTH RANDばかり、幾ら丈夫で実用的だとはいえ、50年以上前のほうが多様性があったように思いますね。どうしxたんでしょう、現代は。こんなに操作しやすい消費者の群れが地上に溢れています。21世紀はもう少し、自分の頭で考え、選択し、自分だけの恋愛をして、そして「自分ってたいしたことがない人間だ」とわかる過程が人生だと思いますね。都会から離れてみないとこのあたりわかりにくいかもしれません。(坊主の孫さん、1年を振り返って書いてくだされば、投稿原稿で掲載します。来年の抱負でもけっこうです。よろしくお願いします。

  2. 長い間タバコ依存症でしたが、23年前、或るキッカケで本当に辞める決意をしました。が、大変でした。シャツの左胸のポケットにいつも入れていたタバコですから、無意識のうちに右手の指が左胸ポケットに行きました。実際に止めるまでには、数々の葛藤がありましたが、結局、その答えは、別に依存出来る物を探す事でした。

    • タバコをやめざる負えなくなり、しばらくたってパチンコ屋さん(当時は喫煙OK)に入ると咳き込みがひどくなりました。いつのまにかニコチン拒否になっていたんですね。いまは札幌に出たとき1ヵ月に1回1000円で遊びます。買ったためしはありません。パチンコ業界もどうやって依存症をつくるか腐心しています。お金持ちはパチンコ屋さんに行く人少ないですね、芸能人くらいです。競馬も競艇も宝くじも競輪も、胴元になるか馬主にならないと稼げません。多くの犠牲者の上に花が一輪咲くようなもんです。

  3. ゼロ戦パイロットの弟。

    『戦』が今年の漢字と言う事でしたが、世界中がピリピリしてきました。お互いに歩み寄るどころか威嚇しあう外交?ですね。ロシアの動きや中国、北朝鮮の最近の動きや言動は過激化してきました。おかげで北方領土返還もこれまでで最も遠くなりました。尖閣諸島あたりも中国軍による不穏な状態です。挑発なのか本気なのか北のミサイルも頻繁に飛来しています。そんな中で国防予算の議論沸騰ですが、北海道もウクライナのように成らないとも限りませんからね。『尖閣は元々中国のものだ』とは中国の偉い方の発言。また『北海道は元々ロシアだった』とはロシアの偉い方の発言らしいです。座頭市に言わせれば『嫌な渡世だなぁ~』ですか。

    • 嫌な渡世ながら生きながらえないといけません。国境という概念が作られて、気持ちは遊牧民の私には生きづらい世界です。「戦」は清水寺のことし一年総括の漢字ですが、「希望」を持たせる漢字を提案できないのでしょうか?偉そうに筆で書いて、寺に困った家族を受け入れたりしてほしいと思いますね。都会の中では「心の戦争をして」抗うつ剤を服用している人が多くなりました。おとなしいと思ったら突然発火しますからね。キレない人になるための無駄話をどこでもしないとヤバイ世の中です。SNSも丁寧な言葉遣いをしないと誤解されますが、字数制限のなか、何回も打ち続ける癖が取れない人々。どこかで相手にカチンとなる言語を吐かないとも限りません。SNS依存も現代の病気ですね。

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