非正規雇用者数とお金の行方。

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筆者の周りに非正規雇用者がたくさんいるから、話す機会があるけど、話していて憂鬱になる。公務員の世界も調べると30%以上は非正規だという。私の住む町の市立図書館の職員も館長ほか数名を除いて、東京の企業へ丸投げ運営だ。司書たちは皆優秀で、本をよく知っているから、正社員より仕事ができるかもしれないのではと思う。
竹中平蔵が小泉改革(聖域なき改革)を 利用して、派遣会社の興隆と大企業の純益を増やさせるためにパソナを中心にして、これまで通訳や速記という領域にだけあった派遣という雇用形態を法制化して、製造業初めあらゆる業種に派遣業を該当させた。それを批判するマスコミ各社も自社の系列に派遣会社を設立する過剰適応ぶり。右へ倣えである。テレビ局もディレクターを派遣会社に依存している。JR北海道も駅の中に系列の派遣会社からの出向者が切符を売っている。
派遣会社のトップはJRの天下り先で指定席だ。系列のマスコミにも出向社長が鎮座して活性化を削ぐ場合が多い。言葉が悪いけどピンハネ商売だ。ヤクザの山口組と同じ口利き商売と請負構造は変わらない。結婚をする予定の男女が、女性の親に報告へ行ったが、彼が帰った後、両親は娘に「正社員ではないことを理由に結婚に猛反対」。泣く泣く結婚を諦めた女性もいる。
1本の法律の施行が、たくさんの人々(老若男女問わず)の人生を変える。それによって請負業(派遣会社)を起業してウハウハな連中もいるわけだ。それくらい重い仕事を国会議員は毎日しているという自覚があるとは思うが、まずは議員自身が楽をするための金・金・金・金。金は不思議なもので、ある本にアスキーというIT企業の西社長が300億円を持ってしまったが、「次は500億円ないと安心できない。」と。それだけ持っていても不安が消えない話を読んでびっくりしてしまった。100万円あれば仰天してしまう筆者の生活レベルなので、同じ空気を彼らと吸っていると思うと、「酸素を上げないぞ」と言いたくもなる。金は幾らあっても足りないらしい。
使い道がないと困ってる人も見てきたが大体、海外旅行や骨董や美術品収集、自宅の増改築、新車購入、株式投資、純金の購入、賃貸化するためマンション購入、ブランド時計の収集、ワインセラー作り、お金持ち同士の仲間づくり、寝室をヨーロピアン風の貴族趣味にする人もいた。共通は、他人の誰かのために使う人は筆者の知ってる範囲ではゼロであった。陰徳を積んでいて、見えないところでユニセフに寄付行為をしているかもしれないし、あしながおじさんをしてるかもしれないが不明なところだ。
自力ではなくて、他力でお金持ちになった人、土地成金、遺産相続、天下り役人、夫の稼ぎでなったマダム、夫の生命保険で突然金持ちになった人もいる(新築の住宅ローンがゼロになり、加えて通常の生命保険や遺族年金が入ってくる)。金持ちに至る道にもいろいろな登攀ルートがあるものだが、先日、今月15日、心臓の大手術を控えた知人を見舞ってきたが、「知り合いに何人か億マン長者が80歳を過ぎていますが、死んで棺桶にまで持っていけないのに、とにかくケチケチ人生を送っている」「バカじゃないかしらと思う」と言っておりました。
非正規雇用の話から、話題がそれてしまった。お金持から、そのお金が貧しいところへ流れ落ちることは希だということ、そのお金はタックスヘイブンへ溜められています。何も日本だけでなくて、世界じゅうがね。相変わらず、英語圏のイギリスとアメリカが世界の金持ちルールを決めているが、いつまで続くかわからない。英語帝国主義という言葉も1960年代に流行った。アップルやグーグル、マイクロソフト、アマゾン、フェイスブック、ツイッターなど、ますます英語帝国主義が強まってるように思える。
息苦しい狭い地球である。

3 thoughts on “非正規雇用者数とお金の行方。

  • 2016年6月17日 at 5:18 AM
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    今や非正規労働者は常態化している。企業側にとっては好都合、労働側も割り切っているところも無きにしも有らずの様相だ。実は僕の知り合いの女性も40代で派遣労働を通している人が居る。有能で、或る時はコピーライターとして、或る時は事務系として、また或る時はグループを束ねる役職だったりしながら転々と数年ごとに転職している。結婚もしていない。個人的にはネットショッピングを立ち上げていて副業もしているらしい。女性が一人で暮らしていく事は余程気丈でなければならないだろう。どんな環境にも即座に順応していける技は長年の派遣から得たのだろう。

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  • 2016年6月17日 at 5:40 AM
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    僕は60歳手前で再就職の際、先方の企業の社長と総務部長との面談に東京まで出向いた。もう一人部下にすべき40代の男性も同行。自分と彼の処遇を決める大切な場だった。しかし、僕の考えは初めから決まっていたので、即座に「定年制があるでしょうから、2年や3年で退職では仕事も出来ないので1年更新の契約社員にして欲しい」と。同行した彼も待遇面でも有利な契約社員でと言うので交渉。僕は800万、彼は600万の年収をと申し出た。高いとは言われたが、それだけの実績は約束する事で丸く収まり、二人とも一安心して札幌に戻った。ところが翌日になって同行した彼から相談があると言う。聞けば「カミさんに話したら、退職金のある正社員にして貰いなさい」と反対されたらしい。僕は早速東京に電話して事情説明すると、年収は半分でいいならと。彼はその条件を呑んで採用された。それから2年ほどして彼は実績もなく居心地も悪くなって辞めてしまった。僕は毎年更新しながら7年間勤めた。今の人達は僕の様に家族無視で勝手に決めるやり方はしない事を知った事と、生き方も余り貪欲では無い事も知った事件だった。正社員で質素でも安定した生活を求める人、不安定かも知れないが契約社員を希望する人。考え方は人それぞれだ。

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  • 2016年6月17日 at 5:50 AM
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    企業としては有能な社員を集めたい。無能な人材を永年雇用する負担を無くしたい。などビジネスする上では当たり前かもしれない。昔は人材は育てたものだが、今や育った人材を求める時代になった。一流大学出で即戦力に成れればいいが、それも賭けに等しい。やってみなければ判らないのが実力。非正規労働者が適材適所で求められる理由もそこにあるのだろう。そもそも社会全体の動きがスピードアップされ過ぎて、経営も結果や結論を急ぐあまりに余裕がなくなっている。雇用側も考えなければならないのは、社会に順応できる力を作っていかなければならないだろう。在学中はのんびりでは無く、先を見据えて。

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一年更新の契約社員。 へ返信する コメントをキャンセル

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